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ネットの影響で「自殺願望」は高まったのか? SNSの功罪を考える

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2019年10月01日 17:10  J-WAVE NEWS

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先日、東京・池袋のホテルで女性の死体が見つかるという事件が起こった。その後の調べで、逮捕された北島瑞樹容疑者はSNSで自殺志願者を募る趣旨の投稿を行い「女性から殺してほしいと頼まれた」と供述していることがわかった。

昨今、このような事件が相次いでおり、2017年10月に発生した座間市9人殺害事件も記憶に新しい。インターネットは「自殺願望」や「生きづらさ」を強化する装置になっているのだろうか。長年に渡りインターネットと生きづらさをテーマに取材し、近著に『ルポ 平成ネット犯罪』(筑摩書房)があるジャーナリストの渋井哲也と、津田大介が、この問題を考えた。

【9月30日(月)のオンエア:『JAM THE WORLD』の「UP CLOSE」(ナビゲーター:グローバー/月曜担当ニュースアドバイザー:津田大介)】


■SNSで自殺願望者の意識が変わった

津田は、これまでの社会における自殺の流れを語り、1990年代に話題になった『完全自殺マニュアル』(太田出版)を紹介。同書には、どうすれば残された人に迷惑をかけず、苦しまずに自殺ができるかなど、どのようにひとりで自殺を完結させるかが書かれた本だったと話す。

津田:自殺の敷居が低くなったけど、ひとりで自殺を決行すること自体はハードルが高かった。しかし、インターネットの登場によって、誰かに手伝ってもらう、あるいは誰かと一緒に自殺をするような流れになったと思います。
渋井:特に2003〜2005年は自殺系サイトで集まって亡くなったネット心中の人たちは、1回目の自殺決行ではない場合が多いです。何度も自殺未遂をしたので、リスクを高めたら自殺ができるかもしれない、誰かと一緒にいることで自殺の背中を押してくれる、あるいは自殺の道具を誰かが持ってきてくれる、そういう考えのもと自殺志願者が集まっていました。

しかし、2010年代以降にSNSが登場すると、その流れは変わったと渋井は続ける。

渋井:何度も自殺未遂を繰り返したわけではないのに「殺してほしい」という願望から誰かに殺された場合も出てきました。
津田:2000年代初頭の出会い系サイトの掲示板とSNSはどう違うのでしょうか。
渋井:座間市9人殺害事件で、白石隆浩被告についていかなかった人に取材しました。その人たちは、何度も自殺未遂を繰り返していた。でも、実際に付いていった人は、白石被告によると本気で自殺をしたい感じではなかったと話しています。ある種、出会い系のように、あるいはちょっと話を聞いてくれる人がいればスッキリする、くらいの人たちを集めてきた感じがします。


■年々、居場所競争が激化している

渋井は20年にわたり、生きづらさをテーマに取材を続けている。「生きづらさを抱く感情は変わらないが、その感情を発信できる場所が身近になくなってきた」と感じている。

渋井:年々、「私のほうがこの場面では優れている」「私のほうが上位カーストなんだ」そういった居場所競争が子どもたちの間で激化しているように感じます。
津田:スクールカーストという言葉も登場しましたからね。
渋井:スクールカーストにおいても、必ずしも下位層だけが生きづらいのではなく、上位層もそこに居続けるために生きづらくなっています。SNSなどにより人の目を気にして、フォロワー数が多いとか「いいね」が多くなったということが話のネタになり「このつぶやきで『いいね』がこれだけ付いたんだよ」とアピールしてしまう。

一方で、津田は「SNSでつながることにより、生きづらさが和らぐ側面もあるのでは?」と投げかける。

渋井:自分の居場所の問題を巡って、たとえばいじめの場合、親も学校も悩みを聞いてくれないけど、インターネット上だとそれを聞いてくれる。同じ年代の人と同じような悩みをわかち合ったり、10年前にいじめを受けていて今はいじめられている人の話を聞きたい......という大人にも出会えます。


■生きづらさを抱えている人たちが増えている 子どもたちがインターネットを介して直接誰かと出会うときに、気を付けるポイントについて、渋井はこう述べる。

渋井:まず、最初に出会う場合は昼間にすること。加えて、出会う前に親、もしくは信頼できる大人に「これからネットで知り合った人に会いに行くから、もし17時までに連絡がなかったら警察に連絡して」などと言っておくと、自分自身が17時までに帰ろうと思うようになる。また、相手の素性を会話の中から引き出す。出会う前にプロフィールは聞いておくことが必要です。

Twitterを通して出会う場合は、他の連絡手段を事前に訊いておくことも重要だと付け加えた。

渋井:今、統計上では自殺者は減っています。しかし、それは自殺をしないだけであって、ずっとモヤモヤしたものを抱えている、ある意味で生きづらさを抱えている人たちが増えているように感じます。
津田:それをネットが助長しているかもしれませんよね。
渋井:ネットは功罪の両方があるので、生きづらさを解消する条件をどんどん探して、それに親や学校、政府が目を向けることが大事だと思います。

インターネットは便利なだけではない。人の心がどう変化していくか、注目する必要があるのではないだろう。渋井の著書『ルポ 平成ネット犯罪』も手にとってほしい。

ジャーナリストの渋井哲也と、津田大介

J-WAVE『JAM THE WORLD』のコーナー「UP CLOSE」では、社会の問題に切り込む。放送時間は月曜〜木曜の20時20分頃から。お聴き逃しなく。

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【番組情報】
番組名:『JAM THE WORLD』
放送日時:月・火・水・木曜 19時−21時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/jamtheworld/

このニュースに関するつぶやき

  • 全く同じネタを数年前に記事にしてるのにまた繰り返すか。 ネットも大概あかんけど、あくまで使い手の問題だと思う。 子供だけでなく大人もネットリテラシーの教育が必要かと。
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  • それはあなたの感想ですよね? あとね津田大介、あんたに芸術監督は無理
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