夏の暑さはなくなり、朝晩は肌寒いと感じる日もでてきましたね。ですが、日中は真夏のような日差しが降りそそぐ日もあり、秋は一日の気温差が激しい季節でもあります。まだ夏の疲れが残っている身体は、一日の気温差についていくことができず、倦怠感、頭痛、疲れなどの不調に悩まされることもあります。
健康と美容に役立つ食スタイルを提案して16年の美養フードクリエイターである筆者が、俗に「秋バテ」と言われるこれらの不調を引き起こすNG食習慣を3つご紹介します。
■秋バテを引き起こすNG食習慣3つ
(1)冷たい飲みもの、食べものが多い
夏の流れで、日中の気温の高い時間帯に、氷の入った冷たい飲みものやアイスクリームなどの冷たいものを食べていませんか? 日中暑くても、朝晩の気温が低いため、身体は思っているより冷えています。
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秋になったら、冷たい飲みものや食べものは控え、温かい飲みものやネギやショウガなどの香味野菜やスパイスなど、身体を温める食材を加えた食事を心がけましょう。
(2)食欲がないからと好きな物しか食べない
気温差が大きく身体が疲れていると、どうしても食欲も落ちてしまいますよね。ですが、身体が疲れている時こそ、栄養バランスのよい食事をとることが大切です。
あまり食欲がないからといって、好きな物だけを食べるのではなく、少量でもいいので、野菜もしっかりとり、納豆やヨーグルトなどの発酵食品も取り入れて、栄養バランスのいい食事をとるように心がけましょう。
(3)水分摂取が少ない
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熱中症や脱水症の予防のため、夏の間は積極的に水分を摂取していた方も、夏が終わると安心してしまい、水を飲む量が減っていませんか?
身体に必要な酸素と栄養を運ぶ血液の半分以上は、血漿(けっしょう)という液体であり、血漿の91パーセントが水でできています。水分摂取量が少なくなり、血液の流れがスムーズでなくなると、身体に酸素と栄養がいきわたらず、疲れやむくみを引き起こします。
喉が乾かないからといって、「水分をとらなくても大丈夫」と考えず、夏と同様にこまめな水分補給を心がけましょう。
栗や松茸、ブドウや梨など、秋は食べものが美味しい季節です。せっかくの秋の味覚も、秋バテで疲れた身体では楽しめませんよね。栄養バランスのいい食事と水分摂取に気を付けて、元気に秋の味覚を楽しみたいですね。
(美養フードクリエイター・中医薬膳師 岩田まなみ 料理教室Manami’s Kitchen主宰。パリのEcole Ritz Escoffierにてフランス料理を学びDiploma取得、本草薬膳学院にて薬膳を学び、中医薬膳師の資格を取得。健康リズムカウンセラー、味覚カウンセラー(スタンダード)。自著「ベジフル発酵ジュースとレシピ」(2018年・日東書院本社)、「ヤセ菌が増えて太らない食べ方」(2016年・自由国民社)。コラム執筆、雑誌、TVなど多数のメディア出演実績がある。)
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