プールサイドの誕生会で3歳女児が溺死「ほとんどの事故は住宅プールで起こる」保安官が警鐘(米)

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2019年10月02日 21:02  Techinsight Japan

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誕生会が行われたプール(画像は『WFLA 2019年9月30日付「Girl, 3, drowns at Tampa pool party, another in critical condition」』のスクリーンショット)
楽しいはずの誕生会が悲劇と化してしまった。米フロリダ州タンパで開催されていたプールパーティーで先月28日、女児2人がプールで溺れ、3歳児が死亡した。地元ニュース『WFLA』などが伝えている。

フロリダ州ヒルズボロ郡保安官事務所によると、誕生会が開催されていたのはタンパにあるウェックスフォード・パーク・アパートメント(Wexford Park Apartment)で、大人3名、子供約10名が参加していた。同保安官事務所に通報があったのは午後5時過ぎで、女児2人が浮き輪をつけてプールで遊んでいたが、大人が気付いた時には浮き輪が外れ、比較的浅いところに沈んでいたという。当時泳げない2人が溺れているところを目撃したものはおらず、現場は一瞬にしてパニックに陥った。

母親らの悲鳴を聞いて、いち早く現場に駆けつけたアパートの住人アディソン・ビセードさん(Addison Vicedo)は当時の様子をこのように語っている。

「これはただ事ではないと思って、急いでプールまで走ったんだ。そうしたら2人の子がちょうど引きあげられたところだった。溺れた子の母親は、その場で泣き叫んでいたよ。周りはみんなパニックになっていたから、自分は落ち着かなくちゃと言い聞かせながら溺れた女の子にCPR(心肺蘇生法)を行ったんだ。以前、ライフガードをしていたからね。その子には脈があったから、助かると信じていたよ。こんなことが起こるなんて、今でも信じられないよ。」

2人はその後、駆けつけた救急隊によりタンパ総合病院に搬送されたものの、3歳のハーモニー・ウィリアムズちゃん(Harmony Williams)は病院で死亡が確認された。4歳のジアンナ・シェヴァリアちゃん(Giaonna Chavalier)は重体と伝えられていたが、ヒルズボロ郡保安官事務所は9月30日、「女児は危険な状態を脱し、完全な回復が見込まれる」とホームページで明かしている。

同保安官事務所は、ハーモニーちゃんが溺死したのは事故とみており、米国内での溺死事故についての以下のようなファクトシートを公開した。

・4歳未満の子供のプールでの溺死数は、交通事故で死亡する子供の約14倍である。
・14歳以下の溺死事故は毎年平均1,150件で、そのうちの50%は4歳以下である。
・助かった子供たちの5〜20%は何らかの後遺症で苦しんでいる。
・ほとんどの事故は住宅内にあるプールで起きている。

さらに今すぐできる安全対策として、プールの入り口にはゲートをつけること、子供に水泳レッスンを受けさせること、プール内では目を離さないこと、プール施設のチェックをまめに行うことなどをあげ、注意を喚起している。

ちなみに2017年には米テキサス州で、SNSに夢中の母親が生後7か月の赤ちゃんをバスタブで溺死させた。また2015年には英ウスターシャー州で、両親が友人の訪問で目を離したすきに生後1歳1か月の幼児が浴槽で溺死し懲役刑を受けている。

画像は『WFLA 2019年9月30日付「Girl, 3, drowns at Tampa pool party, another in critical condition」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

このニュースに関するつぶやき

  • 悲しい事故なのに、助けようとした人の言葉が・・・海外通販の口調で脳内再現されて仕方ないorz
    • イイネ!2
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