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「HUAWEI Mate 30 Pro」詳細レビュー カメラは何が変わった? Mate 20 ProやP30 Proと撮り比べてみた

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2019年10月04日 06:12  ITmedia Mobile

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写真「HUAWEI Mate 30 Pro」のディスプレイは6.53型の有機ELで、解像度は1176×2400ピクセル
「HUAWEI Mate 30 Pro」のディスプレイは6.53型の有機ELで、解像度は1176×2400ピクセル

 9月19日にドイツ・ミュンヘンで発表された「HUAWEI Mate 30」シリーズ。その上位モデル「HUAWEI Mate 30 Pro」を、いち早く試用できる機会を得た。進化したカメラで実際に撮影した写真や動画を紹介しつつ、ファーストインプレッションをお届けしよう。



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●シンプルにかっこよく思えるデザイン



 Mate 30 Proの大きな特徴はデザインだ。前モデルの「HUAWEI Mate 20 Pro」もスクリーンのエッジにカーブが施されていたが、Mate 30 Proでは、真横から見てもはっきり分かるほどにディスプレイの曲げが強くなっている。手に持つと、指先は必然的に曲面に当たり、端末を滑らせて落としそうな不安は感じた。だが、実際にはスマホケースを装着して使う人が多いだろうし、その心配はないだろう。



 より新しさを感じたのは背面パネル。光沢が強く、グラデーションが施され、カラーによっては指紋が付着しにくい表面処理も施されている。そこに存在感を示しているのがクアッドカメラだ。前モデルのMate 20 Proでは、四角いスペースに4つのカメラが並んでいたが、標準的なカメラを模した円形のデザインに変わった。P30 Proは、横向きに撮影する際にデジカメのように見えるデザインだが、Mate 30 Proは、横向きでも縦向きでもかっこよく見えるデザインだと思う。



●Mate 20 Pro、P30 Proと撮り比べてみた



 Mate 30 Proのアウトカメラは、超広角(18mm/F1.8/40メガピクセル)+広角(27mm/F1.6/40メガピクセル)+望遠(80mm/F2.4/8メガピクセル)+3Dカメラ(深度センサー)というスペックだ。



 ちなみに前モデルのMate 20 Proは超広角(16mm/F2.2/20メガピクセル)+広角(27mm/F1.8/40メガピクセル)+望遠(80mm/F2.4/8メガピクセル)。そして、



P30 Proは、超広角(16mm/F2.2/20メガピクセル)+広角(27mm/F1.6/40メガピクセル)+望遠(125mm/F3.4/8メガピクセル)+3Dカメラ(深度センサー)だ。



 それぞれのカメラはセンサーも異なる。P30 Proでは、広角カメラに光を効率よく採り込める40メガピクセルの「RYYBセンサー」が搭載された。Mate 30 Proにも、そのRYYBセンサーが搭載されているが、さらに超広角カメラにも大型センサーを使用し、そちらには旧来の「RGGBセンサー」を用いている。また、Mate 20 ProとP30 Proのプロセッサは「Kirin 980」だが、Mate 30 Proは最新の「Kirin 990」を搭載し、ISP(画像処理プロセッサ)の処理能力も向上している。



というわけで、これら3モデルで同じ被写体を撮影して、画質を比較してみた。まずは、青空が見える景色を撮ってみた。



 次に、ミュンヘンのレジデンツ博物館の中で超広角で撮影してみた。



 撮影サイズは、いずれも初期設定の「4:3 10MP」に設定した。しかし、Mate 30 Proの超広角カメラは、1/1.54型でアスペクト比が3:2のRGGBセンサーを採用しているため、Mate 30 Proで撮影した写真のみ画角が異なる。なお、色調はMate 30 Proが最もリアルに近いと感じられた。



 次に、レストランで料理を撮ってみた。被写体は、豚の脚をじっくりと焼き上げた「シュバイネハクセ」というドイツ料理で、とてもおいしかったです。



 いずれもAIをオンにして「フード」と認識さえたが、撮影結果はそれぞれ異なった。Mate 20 Proは実際よりも赤みが強く出て、P30 Proは黄色が強まる印象。Mate 30 Proが最も落ち着いた色で撮れた。ただし、好みが分かれるかもしれない。



 Huaweiのスマホは、夜景がきれいに撮れることにも定評がある。Mate 30 Proにも「夜景モード」が搭載されているので、従来モデルと撮り比べてみた。



 肉眼ではほぼ真っ暗に見える空の部分の描写が機種によって差が出たが、どの機種もきれいに撮れて、大きな進化は感じなかった。ただし、別の場所で撮影したところ、Mate 30 Proは手持ちでも星をそれなりにきれいに撮れるように感じた。三脚を立てて、長時間露光すれば、星の軌跡も捉えられるかもしれない。



●30倍ズームでも結構きれいに撮れる



 Mate 30 Proの望遠カメラは光学3倍ズームが可能で、デジタルズームは30倍まで撮影できる。



 デジタルズームを使っても画質が激しく劣化するわけではないので、被写体に近づけない状況では、積極的にズームを活用できるだろう。



 なお、UI(ユーザーインタフェース)が「EMUI 10」にアップデートしたことにより、カメラアプリの操作性にも改良が加えられた。従来は、Leicaが監修した撮影画質モード(標準/鮮やかな色/ソフトな色)とフィルターの選択画面は別だったが、これが1つのメニューに統合された。また、撮影モードを変更すると、画面に1秒ほど大きく表示されるようになった。夜景モードで撮る際に、端末を動かせない秒数も大きくカウントダウン表示されるようになった。



●スローモーションや2画面撮影など、ビデオ撮影も楽しい



 Mate30 Proのカメラは「Cine Camera」とうたい、ビデオの撮影性能が向上したこともセールスポイント。4K 60fpsで動画が撮れて、4K HDR+のタイムラプスも撮影可能。さらに、最大7680fpsで撮影してスローモーションで再生できるなど、もはや日常の撮影では必要ないだろうというスペックまで備えている。



 筆者が実際に撮影した作例を、そのまま掲載させていただく。筆者はスマホでビデオ撮影をすることが少ないので、あくまでも「ビデオ撮影に不慣れな人が手持ちで撮影した作例」として参考にしていただきたい。



 9月6日にIFA 2019で「Kirin 990」が発表された際には、ビデオに映る人物だけを切り抜いて、他の背景に合成するといったデモンストレーションも披露されたが、筆者が試した範囲では、そうしたビデオを撮影したり編集したりできる機能は見当たらなかった。実際に発売される機種では、さらに動画を楽しめるアプリが追加されることを期待したい。



●操作性は正常進化



 OSはAndroid 10をベースとするEMUI 10。現在、日本で販売されているHuawei端末はAndroid 9をベースとするEMUI 9を搭載しているが、操作性はほとんど変わらない。画面デザインが変更され、ダークモードが追加されるなど、トレンドに合わせた正常進化といった印象だ。



 新たに追加された「エアジェスチャー」機能は、画面に触れずに画面をスクロールしたり、スクリーンショットが撮れたりする機能だ。LGが「G8 ThinQ」(日本未発売)に搭載した「Hand ID」という静脈認識機能に比べるとシンプルで、先進性は感じないが、Mate 30 Proはボリュームキーがないので、画面に向けて手を握るだけでスクリーンショットが撮れる機能は重宝するかもしれない。なお、指の関節で画面を2回たたく操作でもスクリーンショットは撮れる。また、2本の指の関節で画面を2回たたくと、スクリーン録画も起動できる。



●個人的には、Googleなしでも発売してほしいが……



 筆者は、2016年6月に発売された「HUAWEI P9」以来、Huawei製のハイエンドスマホを使い続けている。最新のMate 30 Proは、従来の使い勝手を継承しつつ、デザインに新しさを感じられ、カメラ性能も着実に進化し、パフォーマンスや電池持ちにも不満を感じることはない。ハードウェアの完成度としては、2019年発売されるスマホの中でトップを競うモデルになることは間違いないだろう。



 唯一かつ非常に気になるのがプリインストールされるアプリがどうなるのかという問題。筆者が使用した端末は、中国市場向けモデルと思われるが、中国ではそもそもGoogleサービスが利用できないこともあり、Googleのアプリを必要としない環境が成立している。しかし、日本では多くの人がGoogleアカウントを取得し、Gmailやマップ、カレンダーなどを利用している。



 Huaweiは、HMS(Huawei Mobile Service)という独自のプラットフォームを充実させていく意向を示しているが、それが日本のユーザーにとってどれだけ便利なものとなるのか、また、そうなるまでにどれぐらいの時間を要するのかは分からない。日本のユーザーにとっては、Googleサービスを利用できる状態で、Mate 30 Proが発売されることが望ましいだろう。



 しかし、たとえGoogleサービスが使えないとしても、Mate 30 Proを買いたいという人も少なくないだろう。スマホを複数台持つ人は、撮影用としてMate 30 Proを購入するのはアリだろう。もちろん1台しか使わない人には勧めらないが……。



 今回の発表会の冒頭に「Push the Boundary of Possibility」というキーワードが掲げられた。直訳すると「可能性の境界を押し広げる」という意味だろうが、これまでスマホの可能性を広げてきたHuaweiが、HMSによって、どんな未来を作ろうとしているのかを見たいという気持ちもある。日本発売を期待したい。



(取材協力:ファーウェイ・ジャパン)


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