【アラサー一人暮らし、理想の賃貸物件を探す】「家賃」は“少し背伸び”がちょうどいいワケ

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2019年10月05日 00:02  サイゾーウーマン

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サイゾーウーマン

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 「引っ越しシーズン」といえば、新生活がスタートする春先を連想しがちだが、実はこれから“狙い目”な時期がやってくる。8〜9月は転勤シーズンのため物件に空きが生まれ、10〜12月中旬までは引っ越し業者が「閑散期」のため、費用が安く済むのだ。とはいえ、不動産サイトをのぞいても、素人目では“いい物件”の判断がつかない……。そこで、住居・防犯・風水のプロが「アラサー女性一人暮らし」に最適な部屋をジャッジ。“物件三銃士”が認める理想の住みかは見つかるのか――!?

部屋探しのコツとポイント! 物件三銃士から3つの助言

・家賃の目安は手取り額の「25〜35%」と心得よ
・「ほかの人に決まっちゃう」……そんな話は聞き流せ!
・物件探しは「感謝の気持ち」を持って!

<賃貸物件の場所>

・都心部から電車で20分、最寄り駅から徒歩10分(バス停まで徒歩3分)
・大通りから1本小道に入った場所にあり
・徒歩15分の場所に総合病院あり

<賃貸物件の詳細情報>

敷金/礼金それぞれ1カ月分、鉄筋コンクリート、5階建/3階(16戸)、角部屋、管理人巡回、防犯カメラあり、ペット不可、オートロックあり、テレビモニターつきインターフォンあり、宅配ボックスあり、ゴミ出し24時間OK、都市ガス、階段あり、エレベーターあり、浴室乾燥機あり

 これまでいろいろな物件を見てきましたが、今回の物件で決めようと思います! 三銃士から得た知識を生かして探し当てたお部屋、いかがでしょうか!? 内見にも2回行き、セキュリティや周辺環境のチェックはバッチリ。もちろん「完璧」とはいえないですが、自分の心がけ次第で解消できる程度ならば、問題ないかなと。……でも実は、当初想定していたよりも、若干家賃が高くなってしまいました。住みやすさのことを考えると仕方ない部分もありますが、やっぱり無理はしないほうがいいでしょうか? 最後の鑑定、お願いします!

家賃は手取りの25〜35%、初期費用は「家賃5カ月分」を目安に! 「住居のプロ」評価 ★★★★☆

 女性の場合は、男性よりも“自分の住まい”への思い入れが強く、「住まいに対する満足度」が「日々のモチベーション」につながりやすい傾向があります。家賃を抑えてガマンするよりも、ちょっと“背伸び”するぐらいのほうが、毎日の生活がキラキラと輝いて楽しくなるはず! 「若干家賃が高く」なっても、気に入った物件を選んだのなら、それは正しい選択だったといえるでしょう。

 ちなみに、理想の家計バランスを考えた場合、「家賃=住居費」は、月収(手取り額)の25〜30%以内に収めるのが望ましいとされています(ただし、都心部では住居費が高くなるため30〜35%以内)。例えば、手取り額が25万円の方なら、家賃7〜8万円ぐらいの物件が目安。また、敷金・礼金、仲介手数料、保険料などの初期費用については、「家賃5カ月分」が一般的な相場とされていますから、家賃7〜8万円の場合だと、最低40万円の資金を用意する必要があるでしょう。なお、初期費用のほか、引っ越し業者等の費用がかかることも忘れずに!

 筆者がいつも女性向けのマンションセミナーでお話しているのは、「住まい選びは“結婚相手選び”によく似ている」ということ。非の打ちどころがない完璧な条件がそろった相手(住まい)なんて、まずありえません(笑)。でも、「この部分はマイナス点だけど、こっちの部分がものすごく好きだから、一緒に暮らしたい」……そんな視点で住まいを選ぶようにすると、きっと幸せな新生活を送ることができるはずです。マイナス点ばかりに目を向けていると、いつまでたっても決められません。ぜひ“プラスの部分”に注目しながら、理想の物件を探し出してみてくださいね!

■「住居のプロ」福岡由美(ふくおか・ゆみ)
ライターエージェント、ヒューズ・エンタープライズ代表取締役。住宅ライター・住宅ローンアドバイザー・FP技能士・ ラジオ構成作家。大手生命保険会社で事務職に従事した後、 ラジオレポーターに転身し名古屋・ 東京の放送局で中継レポーターとして活躍。その後、 間取り好きが高じて住宅ライターとしての活動をスタート。 現在は東京・ 名古屋を拠点に全国で取材を行いながら住宅情報ウェブサイト等で コラム・レポートを執筆中。20年超の取材経験を生かし『女性のためのマンション購入セミナー』や『失敗しない家づくりセミナー』などの講師も務めている。
中日新聞「オピ・リーナ」ブログ『なごやのねたや福岡由美の名古屋ネタ帖

 バス・トイレ別で、キッチンと居室の間にもドアで仕切りがあり、玄関を開けたときにも部屋の奥まで見通せない間取りは、暮らしやすさと防犯面の両方から合格です。防犯カメラ、オートロック、テレビモニターつきインターフォンといった、女性の一人暮らしなら欲しい設備もしっかりついていて安心。また、大通りに近くて、周辺に街灯も多いとのことで、夜遅い帰宅でも心配が少ないでしょう。

 家賃は高ければ高いほど、建物が新しかったり、設備が整っていたり、管理が行き届いている傾向が強いです。また、それだけの家賃を支払う能力のある人しか住めないため、住人の質も上がると考えられます。モラルの高い人が増えればトラブルも起きにくくなり、防犯的にはプラスポイントといえるでしょう。一方で、予算より家賃が高いのであれば、住み始めてからの生活に工夫が必要になるかもしれません。物件自体に大きな問題はないですが、引っ越し後の暮らしを考えてマイナス1点です。

 部屋探しをするときには、自分がどのような生活をしたいのか具体的にイメージし、条件に“優先順位”をつけてから動き始めることが大事です。防犯面でいうと、「オートロック」「モニターつきインターフォン」「防犯カメラ」「駅から徒歩10分以内」といった条件が挙げられると思いますが、すべてを求めると、家賃は当然高くなります。アラサーの女性であれば、安全に暮らすためにも、できるだけ防犯面の条件は譲らないでほしいとは思いますが、無理な家賃で生活が苦しくなるのも問題です。天秤にかけたとき、どの条件なら削ってもいいのか明確にしておくと、部屋探しがスムーズに進むでしょう。

 また、初めての部屋探しでは、わからないことも多く出てくるはずです。しかし、わからないことをわからないままにして契約するのは、絶対にダメ。中には「早く決めないと、ほかの人に決まってしまいますよ!」などとせかしてくる不動産会社もあるかもしれませんが、そんな話は聞き流してOKです。きちんと相談に乗ってくれる不動産会社と、お付き合いをしましょう。

 納得のいく部屋探しができたら、いよいよ新生活がスタート。新しい暮らしを、思いっきり楽しんでくださいね!

■「防犯のプロ」河野真希(かわの・まき)
一人暮らしアドバイザー。自らの一人暮らし体験を元に取材や研究を重ね、2001年からWebを中心に各種メディアで暮らしに関する情報を発信。料理や家事、インテリアなど、気持ちのいい暮らしを作る、はじめるためのライフスタイル提案を行う。流行や思い込みにとらわれずに、無理なく持続可能で快適な、自分らしい暮らしづくりを応援している。また、2016年4月より『料理教室つづくらす食堂』を主宰している。

 この物件は、形がほぼ長方形なので、住むと運気が安定しやすいです。北から北東にかけての洋室もそれなりの広さが確保されており、ゆっくりと睡眠をとるのに良い場所となります。ただ、北東部分は“鬼門”となりますので、ベッドを配置しないよう注意してください。玄関から洋室に入る間に扉があるのも高ポイント。玄関から入ってきた良い運気が洋室の窓から逃げてしまわないよう、この扉は常に閉めておくといいでしょう。

 朝日が昇る方角の東に窓があるので、その日一番強い「始まりのパワー」をしっかりと吸収できます。室内がとても明るくなり、やる気につながりますが、ぐっすり眠りたい方は遮光性のある厚手のカーテンをして、睡眠時間を確保するようにしましょう。起きたときにカーテンを開け、太陽のパワーを存分に吸収してください。また、キッチン、サニタリールーム、浴室、洋室とそれぞれが独立しているので、湿気がたまりにくく、“陰の気”を抑えやすくできています。

 逆に、玄関が南西に設置されている点が気になります。ここは“裏鬼門”にあたるため、靴を玄関に出しっぱなしにしない、傘を玄関に置かない、といったことに十分注意しましょう。これは、“湿気”の発生を抑えるために必要なことです。湿気は邪気を呼び寄せ、その場の運気を停滞させてしまいます。特に、南西の玄関は邪気が回りやすいため、湿気対策は徹底的に行いましょう。

 アラサー一人暮らしの物件としては、「安全性」が何より大切。そして、「その場所に住むことによって、自分を大切にできているか」を考えることも重要です。方位や間取りにこだわりすぎて、周りの環境、近隣住民との関係性、騒音、悪臭といった部分をうやむやにして、物件を選ぶことのないようにしましょう。というのも、家相は居住が始まったあとからでも、ある程度リカバリーできるからです。「暮らす」上で重要なことは何なのか? それを忘れないようにしましょう。

 また、自分の生活スタイルを基準として、無理のない物件選びをすることも重要です。家は、自分を守ってくれる大切な場所。家と土地への感謝の気持ちを持ちながら、物件を探してみてください。めでたく物件が決まり、今住んでいる家を出るときには、「次にこの家に住む方が幸せでありますように」と一言告げていくと、次の新しい生活で大きな幸せが待っているでしょう。

■「風水のプロ」生田目浩美。(なまため・ひろみ)
1998年より風水師に師事し、風水・九星・祐気採り(吉方位判断)・吉日の選定・手相・姓名判断・家相学などを学ぶ。独立後、恋愛・仕事など、女子たちが持つ多くの悩みに寄り添い、楽しく前向きに生きるコツを伝授する。

物件三銃士の総合評価 12点/15点

次回は……これまでの物件を一挙振り返り! 永久保存版の「アラサー物件探し参考書」

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