「秋刀魚」が美味しい季節になりました。秋刀魚には、血液をサラサラにして脳の血管を健康に保つとされる「DHA」や「EPA」などの有用成分が豊富に含まれています。
そのまま食べても美味しいですが、抗酸化作用の高い野菜やAGEの減少に役立つ野菜などと一緒に食べることで、美容と健康の相乗効果が期待できます。
ベジ活アドバイザーの筆者が、秋刀魚と食べることで嬉しい効果が期待できる野菜を3つご紹介します。
■秋刀魚と好相性な野菜3つ
(1)ダイコン
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旬の秋刀魚は脂肪分が増えます。この脂が美味しいと思う人もいれば、苦手に感じる人もいますよね。そんな人は、ダイコンおろしと一緒に食べることがおすすめです。
ダイコンには「アミラーゼ」や「プロテアーゼ」「リパーゼ」などの消化酵素が含まれていますので、消化を助けて胃もたれや胸やけ緩和に役立ちます。秋刀魚は抗酸化作用の高い「ビタミン」も多く含むので、老化予防にも効果が期待できます。
より効果を得たいのであれば、食べる直前におろしたものを皮付きのままいただくといいですね。
ダイコンの葉も捨てずに
ダイコンの葉には「カルシウム」が多く含まれていますが、秋刀魚に多く含まれる「ビタミンD」と一緒にとると吸収を高める働きもあります。
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ダイコンの葉を調理して、ダイコンおろしと秋刀魚と一緒に食べてもいいですね。
(2)カボス
老化の要因の1つといわれている「糖化」。
食事などからとった余分な糖質が体内のたんぱく質などと結びついて、細胞などを劣化させる現象のことをいいます。調理法によっても増えることがわかっています。
カボスに含まれている「クエン酸」には、老化促進物質である「AGE(糖化最終生成物)」を減らす働きがあると考えられています。焼いた秋刀魚に加えてみてはいかがでしょうか。
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(3)ニンジン
秋刀魚に多く含まれる「EPA」は、煮たり焼いたりすると20%ほど成分が流れてしまうといわれています。
体内での酸化を防ぐためには、「カロテン」の多いニンジンなどと一緒に食べるとよいといわれています。「ビタミンE」が豊富なゴマも一緒に加えるとさらにいいですね。
いかがでしたか? 秋刀魚と野菜を一緒に食べて、健康作りに役立てましょう。
(ベジ活アドバイザー 生井理恵 「食べてキレイになる料理教室」主宰。食べて美人になるレシピには定評があり、企業へのレシピ提供・商品監修を多数手掛ける他、講演やセミナーも精力的にこなす。著書に「ママとキッズの楽しいベジ活」がある。)