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【インタビュー】「ゲーム・オブ・スローンズ」生みの親が明かす、“愛されるドラマの作り方”

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2019年10月06日 15:02  cinemacafe.net

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写真「ゲーム・オブ・スローンズ」D.B.ワイス&デイヴィッド・ベニオフ
「ゲーム・オブ・スローンズ」D.B.ワイス&デイヴィッド・ベニオフ
申し訳なさ半分、微笑み半分の表情で、「ソーリー(笑)」と声を揃えてくれたのは、大ヒットドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」を手掛けたクリエイターコンビ、デイヴィッド・ベニオフ&D.B.ワイス。シリーズが惜しまれつつ幕を閉じてから3か月、企画責任者として作品のすべての鍵を握る2人が来日した。

愛されるドラマになったのは「決して平坦ではない旅を描けたこと」
広大なウェスタロス大陸の玉座を巡り、複数の名家が壮絶な覇権争いを繰り広げる「ゲーム・オブ・スローンズ」。その容赦ない展開はもはや誰もが知るところで、劇中では主要登場人物さえ命の保証はない。視聴者は放送開始以来、愛したキャラクターたちの死を目の当たりにし、心を打ち砕かれてきた。その恨み節(?)に応える形で返ってきたのが、冒頭の「ソーリー(笑)」。ベニオフが続ける。

「殺したくなかった登場人物は大勢いる。それは、俳優に会えなくなるのが寂しいから。例えば、カール・ドロゴ役のジェイソン・モモアは一緒にいて本当に楽しい人だし、世界に2人といない存在。でも、カール・ドロゴの物語はあそこで終わるべきだった。ものすごく寂しかったし、撮影現場でもう一度会いたかったから、役の死後にも少しだけ登場させたけどね(笑)。キャトリン・スターク役のミシェル・フェアリーやロブ・スターク役のリチャード・マッデンもそう。彼らとずっと一緒に撮影したかった。この業界にいると、恐ろしい話もよく聞く。気分屋の俳優たちの話をね。でも、僕らの作品に集まったのは、ほんのちょっとの例外を除いて素晴らしい人ばかりだった」。


スリリングな展開、迫力の映像など、作品の魅力は語り尽くせない。だが、「ゲーム・オブ・スローンズ」がここまで愛されるドラマになったのは、やはりキャストたちの作り上げた登場人物の魅力によるところが大きい。それが、先のベニオフの言葉からも分かる。

「僕らのドラマはキャストと共に成長してきた。スターク家の子たちなんて、最初はみんな可愛い子供だったのに。先日、僕らは(サンサ・スターク役の)ソフィー・ターナーの結婚式に出席した。(ブラン・スターク役の)アイザック・ヘンプステッド=ライトは背が伸び過ぎた(笑)。(アリア・スターク役の)メイジー・ウィリアムズも立派なレディになった」と溜め息交じりに、けれども嬉しそうに話すワイスを見ながら、ベニオフが登場人物の重要性に触れる。


「物語を綴るうえで、作り手が何に惹かれるか。視聴者を飽きさせないために必要なものは何か。愛されるドラマというものは、それら2つが一致しているのだと思う。僕らは登場人物たちに思い入れを抱いている。その思い入れを視聴者にも持たせることができれば、人物がどこに向かっても視聴者はついていく。だからこそ、つらい思いをさせることもあるけど(笑)。あるいは、大好きな登場人物がこんなにも酷いことをするなんて! と絶望することもあるだろう。僕らが恵まれていたのは、73時間をかけて登場人物たちの決して平坦ではない旅を描けたこと。大勢の登場人物たちの交わり合った旅をね」。


“普通のやり方ではない”とは知らず最後まで貫いた“現場主義”
計8シーズン全73話で物語は完結。このフォーマットも、2人にとっては意味がある。連続ドラマ化が決まる以前、原作者ジョージ・R・R・マーティンのもとには映画化のオファーも殺到していた。

「僕らはどうしても映像化権を手に入れたかった。こんなにも興奮させられた物語はないからね。LAのステーキハウス、ザ・パームで初めてジョージに会ったのだけど、ステーキを食べた彼の髭にバターがちょっぴりついたのを覚えている。その席で、ジョージが言ったんだ。“ジョン・スノウの母親は誰だと思う?”とね。読者の間では話題にされてきたことだけど、作中では明かされていない。でも、僕らはその件について、偶然にも前日に議論していた。だから、ある人物の名前を即答したんだ。正解だったよ。ただし、映像化を許可されたのは正解したからではなく、熱意が伝わったからだと思いたいね(笑)。有名な映画プロデューサーからのオファーも舞い込んでいるという中、僕らは連続ドラマにすべきだと主張した。素晴らしい人物たちの物語をカットすることなど考えられなかったから」。


「シーズンごとのストーリーラインを考える。それを長めのサマリー(概要)にまとめる。ここからは僕ら2人を含めた脚本家4人ほどでの共同作業で、エピソードごとのあらすじを分担して書く。誰がどの回を書くか、野球のドラフトみたいに希望を出し合ったりしてね。その後、それぞれが書き上げたものを共有し、リライトし合う。もともとは誰が書き始めたものか、分からなくなるほど推敲を重ねるのが理想」と、脚本執筆のプロセスを説明するワイス。「そうして、書き手のエゴを排除していくんだ」と言い、壮大で濃密な73時間が出来上がった秘訣を明かす。

さらに、脚本が完成した後も、ベニオフ&ワイスの役目は続く。“現場主義”であり、フットワークの軽い彼らにとっては、「どの制作過程においても、常に“現場”にいる。それがこだわりだった」とワイスが語る。


「『ゲーム・オブ・スローンズ』の現場には、多大な時間と労力をかけ、最高の衣装や最高のクリーチャーを作ってくれるプロたちが集まっている。そんな彼らの疑問にすぐ答え、全体像を指し示す人間が現場にいるべき。でも、2シーズンほど過ぎたころだったかな…。それが普通のやり方じゃないと知った。大多数のクリエイターは、来る日も来る日も撮影に立ち会うわけじゃないとね。もちろん、スタッフは全員それを知っていたけど、あえて黙っていたらしい(笑)。でも、だからと言って家でのんびりしていようとは思わなかったし、後悔もない。ベストな作品を作るためには、何度でもそうすると思う」。


<「ゲーム・オブ・スローンズ 最終章」リリース情報>
10月2日(水)ブルーレイ&DVDレンタル開始/12月4日(水) ブルーレイ&DVD発売
■【初回限定生産】ブルーレイ コンプリート・ボックス ¥11,818 +税
■【初回限定生産】 DVD コンプリート・ボックス ¥10,000 +税
■レンタル ブルーレイ&DVD Vol.1〜5
 ※Vol.1のみ2話収録

「ゲーム・オブ・スローンズ」コンプリート・シリーズ 12月4日(水)ブルーレイ DVD 発売
■【初回限定生産】ゲーム・オブ・スローンズ<第一章〜最終章>
ブルーレイコンプリート・シリーズ ¥ 42,727 税
■【初回限定生産】ゲーム・オブ・スローンズ<第一章〜最終章>
DVDコンプリート・シリーズ ¥ 34,545 税

発売・販売元:ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメント
Game of Thrones (C) 2019 Home Box Office, Inc. All rights reserved.
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Distributed by Warner Bros. Entertainment Inc.

(text:Hikaru Watanabe)

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