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井上真央、“寅さん”の母親像に倍賞千恵子を彷彿 NHKドラマ『少年寅次郎』は山田洋次監督も讚称

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2019年10月07日 21:32  リアルサウンド

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写真井上真央
井上真央

 土曜ドラマ『少年寅次郎』(NHK総合)の記者会見が10月7日に都内で行われ、井上真央、毎熊克哉、藤原颯音、泉澤祐希、岸井ゆきの、制作統括の小松昌代、演出の本木一博が登壇した。


 本作は、映画『男はつらいよ』の主人公・車寅次郎の少年時代を描いた山田洋次監督による小説をドラマ化したもの。寅次郎出生の秘密から、戦争をはさんだ悪ガキ時代、そして最愛の妹・さくらに見送られて葛飾柴又の駅から旅立つ14歳までの物語を脚本家・岡田惠和が手がける。


【写真】寅ちゃんを見守る母・井上真央


 車寅次郎を藤原が、育ての母・光子を井上が演じる。その他、ぐうたらな父・平造には毎熊、おいちゃん(平造の弟)の竜造に泉澤、おばちゃん(竜造の妻)のつねに岸井が名を連ねた。


 本作の企画の始まりは、製作統括の小松氏と岡田が「面白いドラマをやりたい」と話した際に岡田が山田監督による原作の小説を出してきたことだったという。本を読んでから、山田監督に会いに行った当時のことを小松氏は「開口一番、『子役がなぁ、いるかね?』とおっしゃいました。その時の最後に『いいでしょう、進めてください』とお許しをいただきました」と、キャスティングの面で大きな課題があったと振り返る。


 そんな中、そうこうして見つかった寅次郎役の藤原を小松氏は「令和のこの時代によく居てくれた、『宝』と呼んでいます」と絶賛。「(キャスティングが)決まった途端、岡田さんの筆が進み始め、ハードルが高くなっていって止まらなくなっていきましたが、回を追うごとにみんながどんどん飛び越えて、見事にいきいきとした家族になりました」と作品の魅力について語った。


 主演の井上は「私は初めてみた映画が『男はつらいよ』なので、シリーズ50周年に、こんな形で携われると思っていなかったので本当に嬉しく思いました」と感慨深い思いを明かす。共演者については「寅ちゃんも本当可愛くて、毎熊さんは初めてだったんですけど良いダメっぷりで。お二人(泉澤・岸井)はセットにいるだけで安心して、回を重ねるごとにどんどん顔も似ていって、夫婦感がとても出ていて。いち寅さんファンとしてこの作品を楽しんで挑めたかなと思います」とコメント。また、作品中の衣装について「この作品でベスト・オブ・割烹着を目指しています」と言い、笑いを起こした。


 寅次郎に意地悪なことを言う平造役の毎熊は、「実を言うと、寅とは話もしないで過ごそうと決めてたんです。けれど、寅がずっと『お父ちゃん! お父ちゃん!』と後ろをついてくるんですよ。待合室までついて来て、『お父ちゃんもこれ食べなよ!』とか(笑)。諦めました(笑)」と現場では藤原と密な時間を過ごしたことを明かす。続いてマイクを持った藤原は「バラバラに撮っていたので、ちゃんと詰まってて、びっくりして、2話はどうなっているのかなとか、めっちゃ待ち遠しい感じでした」と笑顔でコメント。両サイドの毎熊と井上からなにやら仕込まれた後、「好きな女優さんは井上真央さんです」と答え、会場に温かい笑いを起こした。


 第1話を見て泣いてしまったという泉澤は、現場で藤原から「(演技で)どうやったら泣けるのか」という相談を受けたという。「自分もびっくりしてしまいまして、純粋な目で聞かれて、どうしたらいいか分からなくなってしまって。『スイッチを押すんだよ』って言ったんですよ」と胸のあたりのスイッチの場所を教えたそう。藤原は井上にも同じ質問を、泉澤よりも先にしており、井上は「泉澤さんが寅ちゃんぐらいの時にご一緒した時に『泣きのゆうき』と言われていて」と泉澤の子役時代を回顧。「そのくらいポロポロ泣いていたんです。私も聞かれた時に『おいちゃんに聞いてごらん。“泣きのゆうき”って呼ばれてたんだよ』って言って。そしたら『ここだよ』って教えてもらったと、『ハートだよ』って意味なんですよね。寅ちゃんがずっとここを押してた」と現場での仲睦まじいエピソードを語った。岸井も「寅が笑うと現場の雰囲気がパッと明るくなって、寅がいじけると、『寅どうしたの〜?』ってみんなで構って、そういう雰囲気が楽しかった」と藤原のムードメーカーぶりが明らかになった。


 国民的人物である寅次郎の母と父を演じるにあたり、井上は「倍賞(千恵子)さんを産んだ母として、聖母のような、さくらさんを彷彿とさせるようなお母さんになりたいなと振り返って映画を見ていたんですけど、見れば見るほど、倍賞さんが素晴らしすぎまして」とプレッシャーを感じ、台本を読む度に倍賞が頭の後ろの方に浮かんでいたことを吐露。「もうそれは切り替えようという思いで、聖母のようなイメージは持ちつつ、ダメな夫を上手く操るようなチャキチャキとした下町のお母さんという雰囲気と、子供たちを前にしたときの感覚というのを大事にしました」と最後まで演じ切れたことを明かした。


 また、毎熊も「映画に出てこない分『これが親父か』というプレッシャーがものすごくあった」と明かし、そんな時に「小松さんやきたろうさんから『渥さんに敵う訳がないんだから、好きにやりなさいと』という言葉をいただいた」と励まされたことを明かした。


 会見では、演出の本木氏が「山田さんから褒められたのが嬉しくて誇りに思っています」と語り、小松氏が「山田監督にはアドバイスをいただいたり、本当に助けていただいた」と感謝と敬意を述べる場面も。本作では、現代のキャストにより50年の時を越えて、映画『男はつらいよ』がはじまる前の「家族の物語」が描かれる。


(大和田茉椰)


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