インスタグラム、いじめ対策の新機能をローンチ いいね非表示に続き“精神的負荷”軽減へ

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2019年10月08日 07:01  リアルサウンド

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リアルサウンド

Instagram公式ニュースルームより

 InstagramのCEOであるアダム・モセリ氏は10月2日、いじめ対策として新たに制限機能をローンチしたことを発表した。これにより、ユーザーは、コメントを投稿に表示するかどうかを決定できるようになった。


(参考:元乃木坂46桜井玲香、公式インスタアカウント開設 「皆さん、これからよろしくね!」


・ブロックするといじめが悪化、10代の声に耳を傾ける
 『Cnet』は、このオプションが10代のユーザーの意見に基づいたもので、ブロックの代替手段だと伝えている(参考:https://www.cnet.com/news/instagram-launches-restrict-feature-to-help-stop-bullying/)。


 ユーザーは、相手をブロックする代わりに、投稿する前にコメントを承認または拒否できる。これは、ブロックすると問題が悪化するという意見もあるからだ。


 コメントを左にスワイプするか、プロフィールページまたは設定のプライバシーセクションから直接スワイプしてユーザーを制限。制限されたユーザーは、コメントを見ることができるので、他の人から非表示にされていることには気づかない。


 制限付きアカウントからのコメントは通知に表示されず、ダイレクトメッセージはメッセージリクエストセクションに移動。タップしてコメントを表示することも可能で、「削除」「無視」「承認」から選択することができる。


 Instagramはリリースに先立ち、数カ月にわたり制限機能をテストしており、今年7月には「AIを使用し、有害なコメントを投稿しようとしていることを人々に知らせ、本当に投稿したいかどうかを尋ねる」というもう一つのいじめ対策機能も実装された。


・インスタ制限機能は、Twitterのミュート機能に似ている
 今回のInstagramの新機能について『The Verge』は、Twitterのミュートとの類似点を指摘する(参考:https://www.theverge.com/2019/10/2/20895465/instagram-restrict-shadow-ban-tool-bullying-block-mute-teenagers)。


 ユーザーはブロックされないため、Twitterでミュートされたリプライのように、表示されるメッセージをタップしてコメントを見ることができる。アカウント所有者は、コメントを承認して、全員に公開するか、削除するか、無視することができる。Instagramは、制限付きアカウントからのコメントに関する通知もない。これは、Twitterで実装済みのミュートシステムにも似ている。


 他人のコメントを制限すると、ダイレクトメッセージにも影響する。ダイレクトメッセージを送信しようとするとメッセージリクエストに移動し、通知は送信されない。メッセージは、引き続き読むことがでるが、制限されたアカウントは、メッセージが読まれた時やメッセージを制限した人がInstagramでアクティブな時も分からない。


 今回の制限ツールは、サイトでの嫌がらせやいじめからユーザーが身を守るために取れる予防策だ。Instagramは既に、アカウントをブロックしたり、コメントを管理したりすることもできる。それでも、Instagramでいじめの問題はなくならなかったため、過去数年間、対策を真剣に考えてきた。


 Instagramはまた、よりリラックスしたエクスペリエンスを提供すべく、いいねを非表示にするテストも行ってきた。いいねを心配してプレッシャーを感じないようにして、人々や刺激を受けるものとつながる時間を増やすことが狙いだとしている。


(Nagata Tombo)


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