仲村宗悟は「日本中を母親にする男」? ファン限定15人のスナックイベントは“授業参観”のようでした【インタビューあり】

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2019年10月08日 19:03  アニメ!アニメ!

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「スナックネヴァーランド」の模様
9月7日、アルバム『ネヴァーランド -Voice Actor×売野雅勇-』の発売を記念したイベントが、五反田にあるスナック「コワーキングスナックCONTENZ分室」にて開催。
イベントの様子、そしてゲストの仲村宗悟さんへの単独インタビューとともにたっぷりとお届けします。

本イベントの出演者は、人気声優と作詞家・売野雅勇のコラボアルバム『ネヴァーランド』に歌唱参加した仲村宗悟さんと、アルバムのスーパーバイザーである吉田尚記さん(ニッポン放送アナウンサー)。

出演者、スナックのママさん、そして15人のお客さんだけの小規模な本イベント。カウンター越しに憧れの声優さんがいるという夢のような距離の近さで、トークと歌唱が披露されました。

そんな本イベントを、アニメ!アニメ!が独占取材。まるで授業参観(!?)のような、とってもあたたかいイベントの様子と、イベント終了後の仲村さんへの単独インタビューをお届けします。

イベント開始前から和気あいあい!
我々取材スタッフがに「コワーキングスナックCONTENZ分室」到着し、中を覗いてみると全ての席に女性のお客さんたちが。
和気あいあいとした様子で、スナックのママであるサエコさんや周囲のお客さん同士で談笑していました。

そこへ颯爽と登場した、司会の吉田アナ。お客さんたちが温かい拍手で吉田アナを迎え入れます。
仲村さんの到着を待つ間、一足先に最初の乾杯。


吉田アナやサエコママ、さらにお客さん同士でも乾杯をし合う何ともアットホームな空間に思わずほっこりとした気持ちに。
そして、今回チーママとしてイベントのお手伝いをしていたひとみさん、実は仲村さんのファンだということが判明!
イベントだからと仲村さんの写真集を持ってきており、写真集をお面代わりに仲村さんとのご対面でそわそわするお客さんの緊張をほぐす場面も。


会場の緊張が少し和らいできたタイミングで、本日のメインゲストである声優の仲村宗悟さんが「どーもー!」という一言とともに登場!
黒地にネオン柄という派手めなアロハシャツを身にまとった仲村さんを見て、吉田アナも思わず「アロハ似合うな…」と一言。お客さんも仲村さんの登場に、笑顔が止まらない様子。

さらに、ひとみママが持ってきた写真集を仲村さんご本人が発見し、イベント開始早々で盛り上がりを見せる場内。
この盛り上がりの中、お酒片手に仲村さんが「乾杯!」の合図を取り、盛り上がりがより一層高まります。


お店の後ろに座るお客さんにまで丁寧に一人ひとりと乾杯していく仲村さんの優しさに包まれたところで、トークに進んでいきます。
トーク開始早々、「こういうイベント良いですね!やりたかった!」と仲村さん。


そして、アルバム『ネヴァーランド』に関するお話をたっぷり語ります。

『ネヴァーランド』は、中森明菜さんの「少女A」や近藤真彦さんの「ケジメなさい」など多くのヒット曲を生み出し、80年代アイドルブームの一翼を担った歌謡曲のレジェンド作詞家・売野雅勇さんと声優のコラボレーションアルバムです。

本来は、売野さんの楽曲を声優さんたちがカバーするところから始まった本企画。しかし、売野さんは歌う人の当て書きをするとすごい、ということで吉田アナが「声優さんのインタビューを見て歌詞を書いてもらう」企画を提案したそうです。
この企画が実現し、声優さんのインタビュー映像を売野さんに見てもらい、その人のルーツやパーソナルな部分を歌詞として書き上げられることになりました。

仲村さんには「ワンダフォー!」という楽曲を売野さんが書き上げています。「実は、あの曲を書いていただいたあと、ネヴァーランドのプロモーションで売野さんとラジオ共演を果たしたんです」と仲村さんが話します。

仲村宗悟は“日本中を母親にする男”?
ラジオでは、仲村さんと売野さんは初対面。にも関わらず、売野さんから「僕、あのインタビューを見て、君を息子にしたいと思った」と言われたと話す仲村さんに、吉田アナが「分かるーーー!」と一言。
「宗悟くんファンの皆さんも、将来、仲村宗悟を生みたいんでしょ?息子にしたいんでしょ?」という吉田アナの問いかけに、会場内は爆笑しながらも全力で頷き、同意の拍手が巻き起こるほど。

「日本中を母親にする男」と話す吉田アナに、仲村さんは「すごいキャッチフレーズ!(笑)」と笑いながらツッコミを入れつつ、「売野さんからもそんな印象を抱かれていたみたいです」と話します。


その流れから、当時のインタビューの話を吉田アナが振り返ります。実は仲村さん、声優になるまでのルートが一般的な声優さんと異なるというのです。
26歳で声優になった仲村さん。「声優を志す前はバンド活動や介護の仕事をしていた」と話します。沖縄出身の仲村さんが東京に上京してきた理由も、声優の仕事をするためではなく、音楽活動を志していたから。

しかし、現実はそう甘くはなく、音楽活動が上手くいかずに燻ぶっていた時期があったようです。そんな時、「人生を一歩踏み出したいという大きなテーマを考え始めた」と言います。

仲村宗悟そのものを表現した「ワンダフォー!」の歌詞
仲村さんは「人生一度キリだから、夢や目標はいくつあってもいい、二足の草鞋、三足の草鞋でも履いて、自分がやりたいことは全部やってやるという気持ちで生きている」と話しました。
そうして、今後を考えたとき、やりたいと感じた「お芝居」。26歳にして声優を志すようになります。

その話に対し吉田アナは「声優の選び方が浮ついてないよね。流行りに乗ってるから、人気になりたいとかじゃない」と語ります。
仲村さん自身「声優さんで知っていたのは山寺宏一さんだけだった」と笑いながら話す場面も。「お芝居がしたい」という強い想いから声優を目指したことが、とても理解できる瞬間でした。

その話を聞いていた吉田アナは「宗悟くんのそういう話を売野さんが歌詞に書いてくれて読んだ瞬間、仲村宗悟そのものだった」と話し、仲村さんも「僕の名刺のようだと思った。難しい言葉は使われていないのに稚拙じゃない歌詞だった」と続けます。
「売野さんにしかできない言葉選びだし、売野さんが僕のインタビューをちゃんと見て、愛情をかけて書いてくれたと感じました」と感動する仲村さん。


会場も仲村さんのトークを温かく見守り、とても温かい空気が出来上がってきた中、スタッフの方から「ぼちぼち…」の声が。「時間が足りない!半日やっていたい!」とイベントに後ろ髪を引かれる仲村さん。

みんなで歌って、会場の盛り上がりは最高潮
そんな仲村さんにサプライズとして、売野さんからお手紙が送られます。
3枚にも渡る長文の手紙に、仲村さん吉田アナは驚きの声を挙げ、お客さんからも拍手喝采。そして、吉田アナが丁寧に手紙を読み上げていきます。

売野さんの手紙には、スタッフへの感謝、仲村さんへの感謝、そしてイベントに参加してくれた皆さんへの感謝が綴られていました。
さらに、「ワンダフォー!」の詞を振り返り「少年の魂を持って大人として生きていくことを宣言した、仲村さんに象徴されるイノセントアダルトのアンセムみたいな作品です」というメッセージが。
一瞬、どういう意味か考え込む仲村さんに会場から笑いが湧き上がり、吉田アナから説明を受ける一幕もありつつ、終始感動する仲村さん。


極めつけには、手紙終盤に綴られた「この曲は、太陽の匂いのするラブレターです」との言葉が。これには、場内にいる全ての人たちが感嘆の声をあげるほど、感動の渦に包まれました。

「最高に感動した。生きてるってハッピーだ」という仲村さんの一言に、大きな拍手が巻き起こり、感動が最高潮に達する中、カラオケセットが登場!
“太陽の匂いのするラブレター”である、「ワンダフォー!」を元気いっぱい全力で歌います。


アップテンポなメロディーと仲村さんをあらわしたような明るい歌詞、そして元気いっぱいの歌声が織り成すハーモニーが素晴らしく、夕方にも関わらずまるで太陽が降り注ぐ昼間のような明るい雰囲気が会場内に流れ込みます。

さらに、お客さんの手拍子や合いの手が、さらに曲を盛り上げます。間奏中には「気持ちいい!」とノリノリな仲村さん。曲が終盤になるにつれ、本日一番の盛り上がりに、お客さんみんなが太陽のような笑顔になっていました。


歌い終わりに、仲村さんからは「手紙を見てから、より歌詞の温かさを感じた」、吉田アナからは「この詞を売野さんに書かせた宗悟くんがすごい」と興奮冷めやらぬ様子。
この盛り上がりに名残惜しさを感じつつ、仲村さんはお客さんが持ち込んだ『ネヴァーランド』を片手に、吉田アナは仲村さんの写真集を片手に、最後は笑顔で写真撮影。


終始笑顔の絶えない、仲村さんだからこそ生み出せるあたたかいイベントは、これにて幕を下ろします。
イベント終了後のインタビュー開始早々、「本当に面白いイベントでした!」と余韻を滲ませて、語ってくれました。

憧れのスナックデビューがまさかのイベント

――普段スナックに行くことはあるんですか?

仲村:それが、今日スナックデビューだったんですよ!
今年の目標の一つにスナックデビューを掲げていたんですけど、まさかこういう形でデビューするとは(笑)。1時間のイベントでスナックの空気感を体験させて頂いて、スナックってすごく良いなって感じました。

こういうめちゃくちゃアットホームなイベントもやってみたいと思ったので、夢がいくつか叶いましたね。

――とても温かいイベントでしたよね。お客さん一人ひとりと乾杯しているのも印象的でした。


仲村:15人しかいないので、余裕でみんなと乾杯できる!と思って。
僕、人と話すのが好きなので、すぐ近くにファンの皆さんがいる距離でトークさせて頂けたのは嬉しかったです。
一瞬イベントじゃなくて、みんなで飲みに来たんじゃないかという感覚になりました(笑)。あの一体感を出せるイベントって、スナックならではだなと思いますね。

「仲村宗悟」名義で歌えることのありがたさ
――イベントの温かさもかなり感じられる中、特に印象的だったのが売野さんからのサプライズお手紙だったなと。

仲村:あれはめちゃめちゃ嬉しかったです。
ラジオでお会いした時から、温かい人だと感じていましたけど、手紙を頂いてさらに感じましたね。
特に「太陽の匂いのするラブレター」って…その言葉自体が歌詞だと、一つ曲できちゃったと思いました。

――お手紙を頂いて、「ワンダフォー!」の歌詞に対する印象は変わりましたか?

仲村:印象が変わるというより、僕の中で歌詞に対する深みが増しましたね。
「ワンダフォー!」の歌詞は単純な言葉が多いのですが、稚拙じゃない言葉の繋がりがあって。コモリタミノルさんが手掛けた作曲もちろん素晴らしいのですが、そこに売野さんのあの歌詞が乗ることで拡声器のようにパワーが広がっていく感覚を持っていました。

そんな歌詞の深みが手紙を通してより一層増した中で、ファンの人とあの距離で歌えたことにすごく意味があったと思います。みんなの掛け声もすごく気持ちよかったです。


――仲村さん自身、アーティストデビューが決定していますが、「ワンダフォー!」はアーティストデビュー前に「仲村宗悟」名義で歌われた貴重な曲ですよね。

仲村:そうですね。キャラクターソングを歌わせていただく機会は多いですけど、自分の歌で歌う機会はほとんどなかったので、自分の名前を出して人前で歌うことってこういうことなんだ、と認識できました。

キャラクターソングはそのキャラクターを背負って、歌詞の意味を捉えて、このキャラクターならこういう風に歌うだろうな、アプローチをするだろうなって思いながら歌うのですが…自分で歌うときには、ありのままの自分としてその曲を理解することを意識しています。
さらにその曲の持つパワーを増幅させて届けられるようにしたいと思っていたので、それをデビュー前の今日、歌わせて頂けて、改めて確認できました。

◆ ◆ ◆

「息子にしたい」という吉田アナの言葉が理解できるほど、可愛らしさ全開な仲村さん。ファンの皆さんも、まるで授業参観に来ているかのように温かい眼差しで見守っていたのが印象的でした。

「ワンダフォー!」の歌詞の温かさや、この温かい空気をつくれるのは、まさに仲村さんのお人柄。太陽のような明るさと、ありのままの素直さに元気を頂ける、心温まるイベントに終始ほっこりさせられてしまいました。

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