突然ですが、幸せをかんじるときってどんな時ですか?今幸せですか?と質問すると7割近くのひとが「幸せだ」と答えるそうです。泣いても笑っても同じ、1度きりの人生ならば、幸せを感じている時間が少しでも長いほうがいいですよね。
一般的に日常生活で幸せを感じるのは、
●好きなひととあっているとき
●健康なとき
●好きな音楽をきいているとき
●好きな映画や本にふれたとき
●美味しい食事を食べているとき
が多いようです。
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それならば、素敵な音楽をかけながら、好きな人と健康を気遣った美味しい食事の並ぶ食卓を囲めば、毎日のように確実に幸せな時間を過ごせるのではないかと料理研究家のわたしは思います。
そもそも人が「美味しそう」と感じるのは視覚からが9割です。『味覚からはなんと1割だけ』とテーブルコーディネーターの片田友佳先生はおっしゃられています。
では、どんな視覚ならば美味しそうなのでしょうか。それは、食卓周りの景色も大きいのです。海の見えるテラスで食べるシーフードや、満開の桜の元のお弁当など最高ですね。
しかし、日常生活で、家の景色を変えることは容易ではありません。そのため、テーブルウェアやうつわなどで彩りを加えることが一番手近で美味しく感じる第一歩です。
パーティーや料理教室のテーブルコーディネートとなれば、同じ器を人数分揃えることもよくあります。
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先日、人気の陶芸家の藤本羊子さんの個展にいったときのこと。わたしは、朝御飯に使うプレートとマグカップを選んでいました。素敵なものが多く、目移りしつつも、同じシリーズでそろえようと同じカラーのプレートとマグカップを手にとりました。すると、
「同じシリーズ、同じカラーのものをそろえると、とてもマッチしますが、必ずその組み合わせでなくてはいけないという気持ちになりませんか?そのプレートをつかうときは必ずそのマグカップを使うという毎回同じ組み合わせのテーブルになり幸せの感度が落ちてしまいます。それぞれ好きと思えるものは、あいますから、好きなプレートと好きなマグカップを選んで毎朝違う組み合わせを楽しめると幸せな食卓を彩れますよ。」
とアドバイスいただきました。目から鱗がおちるとは本当にこのことでした。
その日を境にして、同じものを6つずつ(うちのレッスンは6人です)購入するという買い物の仕方を変えました。好きなものはこれだからペアですらなくひとつでも買おう、というように数をそろえるのをやめました。
それでも、わたしの好きなテイストはどこかでつながっているので陶芸作家さんが違っても食卓に並ぶと落ち着きます。そして本当に気に入ったものに囲まれる生活というのは、幸せの感度が上がりハッピーな日々を過ごせます。
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お客様に対しても、お召しになっているお洋服などからその方がお好きそうだなと思うカップを選ぶようにします。そのカップに丁寧にひいた珈琲をいれると、話題もひろがり、会話も楽しくなります。器の選び方ひとつとってもそんなことを意識していくと生活がぐっと豊かで彩りのあるものになると感じています。
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