全面対抗戦のはずが爆笑会見? 日本ラストマッチに挑むヒョードル記者会見

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2019年10月10日 12:02  おたくま経済新聞

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全面対抗戦のはずが爆笑会見? 日本ラストマッチに挑むヒョードル記者会見

 「60億分の1の男」が、ついに引退……。2019年の年末に日本ラストマッチに挑む、エメリヤーエンコ・ヒョードル選手のインタビューが行われた、BELLATOR×RIZINの全面対抗戦緊急記者会見に行ってきました。


【さらに詳しい元の記事はこちら】


 ヒョードル選手と言えば、2002年からPRIDEに参戦するや、アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ選手やミルコ・クロコップ選手、小川直也選手やマーク・ハント選手など、一流選手たちの挑戦をことごとく退け、第2代PRIDEヘビー級王者となり、人類最強の玉座に君臨したロシアン・ラストエンペラー。


 筆者も当時、PRIDEをよく見ていましたが、ヒョードル選手の登場は衝撃的でした。特に印象に残っているのは、やっぱり2003年に開催された「PRIDE.25」で、初代PRIDEヘビー級王者のアントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ選手に挑んだ一戦。


 「柔術マジシャン」と言われていたノゲイラ選手に、そのパワーで圧倒。グラウンドで何度もパウンドのパンチを叩き込み、ノゲイラ選手に何もさせませんでした。ヒョードル選手の、その圧倒的な強さが筆者は大好きで、憧れていました。


 そんなヒョードル選手が引退……。日本ラストマッチは12月29日の「BELLATOR (ベラトール)JAPAN」で開催されますが、そのインタビューが行われる「BELLATOR×RIZIN全面対抗戦緊急記者会見」に、行かないわけにはいかない!ということで行ってきました。


 記者会見が行われたのは、普段結婚式などが行われている都内のホテル。会場に入ってみると、畳に座布団が敷かれているという、会見にしてはちょっと変わった光景。少なくとも筆者は、こんな会見場初めての体験。そして、「全面対抗戦」という文字に、どんな会見が行われるのか?もしかして乱闘も……?など、不安と期待で、待っている間はドキドキとワクワクが入り混じっていました。


 あっという間に会場は記者たちで溢れかえり、記者会見がスタート。最初に、大会を華やかに彩るRIZINガールが登場。その後、Bellatorプレジデントのスコット・コーカーさん、RIZIN FF CEOの榊原信行さんが会見場に姿を現し、まずは2人で会見が行われました。


 いつもと違う会場の雰囲気や企画してきたことをようやく伝えられることに、少し興奮気味の榊原さん。12月29日は「総合格闘技の歴史が変わる」とコメント。一方のスコット・コーカーさんは、ヒョードル選手の日本ラストマッチの対戦相手が、なんとクイントン・ランペイジ・ジャクソン選手と発表しました。


 そして、クイントン・ランペイジ・ジャクソン選手とエメリヤーエンコ・ヒョードル選手が登場し、インタビューが行われました。2人はPRIDEを引っ張ってきた仲で、お互いの勝利をお祝いしたこともあるため、終始和やかな会見となりました。


 ジャクソン選手はヒョードル選手のことを「一番好きなファイター」と語り、ヒョードル選手はジャクソン選手のことを「ファンを楽しませることができる偉大なスポーツマン」と称え、お互いリスペクトしている様子が伝わってきました。


 中でも印象的だったのは、ジャクソン選手が大好きな日本で試合を行えることは嬉しいけど、12月29日は娘さんの誕生日なので、心境は複雑だと語った時。ヒョードル選手は「自分の娘も誕生日は12月29日です」と明かしました。これには、ジャクソン選手もビックリ!会場中が笑いに包まれました。


 また、ヒョードル選手は長年、日本で年末年始を試合のために過ごしていたため、ロシアでは「ヒョードルは、年末年始はロシアにいない」と認識されているというエピソードを披露。ジャクソン選手もフォトセッションの時に、RIZINガールと一緒にボードをもったりして、会場は爆笑。会場には格闘技ファンも詰めかけていましたが、楽しい会見を堪能していました。


 そんなファンを楽しませ、日本を愛している2人の対決は、12月29日の「BELLATOR JAPAN」で行われます。どんな対決になるのか?今から楽しみですね。


取材協力:「RIZIN」PR事務局


(取材・撮影:佐藤圭亮)


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