【明石商】僕らが野球を始めたきっかけ、続けられた理由

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2019年10月10日 12:14  ベースボールキング

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ベースボールキング

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今年、甲子園で春夏ベスト4進出を果たした明石商。兵庫県勢として83年ぶりとなる快挙を達成した選手たちは、小さい頃どんなきっかけで野球を始めたのでしょうか? 中学、高校と練習が厳しくなっても野球を続けられた理由とあわせて聞いてみました。



■サインなしで好きなように打たせてくれた、それが楽しかった
——皆さんが野球を始めたきっかけから教えてください。

重宮(写真左) 自分は野球ではなく最初はソフトボールからです。同級生のお兄さんがやっていて、小学校1年の時に誘われました。最初はサッカーに興味があったんですけど(笑い)。でも野球をやってみたら野球の方が楽しいと思いました。

安藤(写真右) 祖父が野球が大好きで、テレビで一緒に野球中継を見て面白そうと思い、普段から遊びで野球をやっていました。本格的に始めたのは小学2年の時です。

杉戸(写真中左) 小学校1年の時に「野球は左利きが有利」と聞いて野球を始めました。でも顔面にボールが当たって少し休んでいたんです。でも、2年生になってやっぱりやりたいと思って本格的に始めました。

宮口(写真中右) 自分は水泳をずっとやっていたんですけれど、小3の時に少年野球チームの監督さんに誘われて始めました。

——やっていくうちに野球のどのあたりに面白さを感じましたか?

重宮 小学校の時からバントのサインを出されたことがなくて、自分の好きなように打たせてくれたんです。それがすごく楽しかったですね。

安藤 自分もそれは分かりますね。バットを振って、当たって、遠くに飛ぶ。それが楽しかったですね。

宮口 高校ではピッチャーという決められたポジションをやってきましたけれど、小学校の時はどこを守ってもいいというのがあったんです。その時に色んなポジションを守るのが楽しかったですね。勝った時の喜びを知ったのも小学校の時です。

杉戸 自分は最初は外野をやっていたんですけれど、ある時に一塁を守る機会があって、やっていくうちに違うポジションの面白さを感じました。ピッチャーを本格的にやったのは中学2年の時です。
■メンバー外の部員を思えば、「練習嫌い」なんて言ってられない
——中学、高校に進むにつれて練習も厳しくなったと思いますが、それでも辞めずに続けられたのは?

重宮 自分はうまい、ヘタ関係なく、野球に夢中になれたので厳しさがどうだとは感じませんでした。野球が好きでやっていたので。小学校低学年から試合に出て、良い思いをしていたからかもしれません。
高校に入って周りのレベルの高さを感じてくじけたこともありましたけど、どんな結果でも自分は最後まで楽しくやれたらいいと割り切ってやってきました。高校では2年からレギュラーになって、秋からキャプテンにもなりましたけれど、自分はそこまですごい選手ではないので、常に挑戦者としてやってこられたのが良かったです。

安藤 自分も小、中といい打順を打たせてもらって、その頃は周りでは実力で負ける者はいなかったんですけれど、高校ではピッチャーのレベルが上がって最初の頃は三振ばかりしていたんです。練習もきつかったけれど、きつい練習を積んで成長を実感できました。辛い練習をしても何かに繋がると信じてやってきました。

重宮 明商は練習の休みが少ないんですよ。年末年始も3日間くらいですかね。半日休みはありますけれど、普段は練習は毎日あります。これがまたしんどいんです。

宮口 自分はここに来て分かったのは、自分が練習嫌いだったということですね(笑)。

重宮 (笑)。

宮口 でも、メンバーから外れた100人の部員のことを思うと、練習嫌いなんて言ってられないと思いました。それを(狭間)監督のもとで野球をやってきて知ることができました。

杉戸 中学生の時、少し勉強をして公立高校で野球をやっていけばいいかなと思っていたのですが、中学生の時に「練習はしんどいけれどやってみないか」って、(監督に)声を掛けられて、頑張ってみようと思いました。明商は本当に練習、練習でしんどいんですけれど、試合をしていて粘り強さが身についていくのを感じました。

重宮 休みがなくて練習続きですけど、体が暑さに慣れるとか、我慢強さは身につきました。1日の練習が長く感じる時もありますが、必死に食らいついて練習していたら、試合では“これだけやってきたんだから”と思えるので、厳しい試合でも耐えられるようになりました。

安藤 練習が1日だけ休みでバットを振らなかったら不安になることがあります。だから、続けていくことって大事なんやなと思いました。これから大学に進んでも、この気持ちを忘れないようにしたいです。

皆さん、ありがとうございました。次のステージでも頑張ってください!
(取材・写真:沢井史)

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