硬貨を投げ入れる“カゴ”がカメの甲羅に 中国の動物園に非難殺到

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2019年10月13日 07:01  Techinsight Japan

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甲羅にカゴが貼り付けられたカメ(画像は『The Sun 2019年10月11日付「CASH N CARRY Vile zoo ‘GLUES a basket onto a tortoise so tourists have something to aim at when they throw coins for luck’」(Credit: WEIBO)』のスクリーンショット)
中国の大型連休中に動物園で撮影されたカメの写真が拡散している。カメの甲羅には来園客が硬貨を投げ入れるためのカゴが貼り付けられており、「カメは金儲けのための道具なのか」「動物虐待だ」などといった怒りの声があがっているようだ。

今月7日、中国最大のSNS『微博(Weibo)』に投稿されたカメの写真が物議を醸している。広西チワン族自治区の南寧市にある南寧動物園で撮影されたカメの甲羅には、中国の国旗を立てた籐カゴがピタリと貼り付いていた。カゴの下には白い接着剤かテープのようなものがはみ出しており、甲羅からカゴがズレ落ちないように手が加えられてあるようだ。

この写真は自称サイエンス・ブロガーの「Tea-tia」さんが、今月1日に始まった国慶節(建国記念日)を祝う7日間の大型連休中に撮影したもので「金を巻き上げるためにカメの甲羅にカゴを貼り付けるのか」「カメは汚いタイル床の中に放り込まれており、一部のタイルは剥がれている。飼育員は見当たらないし、環境は最悪」と嘆きの言葉が添えられていた。

『The Sun』によると、これはアフリカ大陸最大種のリクガメである‟ケヅメリクガメ”だそうで、国際自然保護連合(IUCN)は絶滅の危険性が高い「危急種」に指定している。

動物愛護団体「動物の倫理的扱いを求める人々の会(PETA)アジア」は、「カメは金儲けの道具ではない。動物園は抗議の声に耳を傾け、カメをサンクチュアリ(自然保護区)に返すべき」とこの動物園を非難しており、動物園側は正式なコメントは出していないものの内部調査を開始したようだ。

今回の連休中にどれだけの硬貨が投げ入れられたのかは不明だが、カゴを背負わされたうえ、硬貨を投げつけられたカメにとっては災難以外の何ものでもないだろう。このニュースには「カメがスープになっていないだけマシだよ」「カメにヘルメットを貼り付けなきゃね」「やはり中国だと思った」「動物園のカメだろう。飼育員は何を考えているんだ」「虐待だよ」「こんな環境で一生を終えるカメは悲惨でしかない」といったネガティブな声が多数寄せられている。

ちなみに中国では、幸運を呼ぶと信じて飛行機のエンジン部分に硬貨を投げ入れ、フライトがキャンセルになる事態も相次いでいた

画像は『The Sun 2019年10月11日付「CASH N CARRY Vile zoo ‘GLUES a basket onto a tortoise so tourists have something to aim at when they throw coins for luck’」(Credit: WEIBO)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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  • 中国や韓国は通貨政策で自滅する。為替政策は国際金融資本を敵に回した。信用社会も契約概念もない中韓では金融資本が発展せず、外資銀行や外国資本財に依存し、業績悪化で無価値になる元やウォンを外資銀行は売り吐き出す。
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