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中学受験の「志望校選び」を邪魔する危険も? 親が「文化祭見学」で見誤ってはいけないこと

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2019年10月13日 19:02  サイゾーウーマン

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サイゾーウーマン

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 “親子の受験”といわれる中学受験。思春期に差し掛かった子どもと親が二人三脚で挑む受験は、さまざまなすったもんだもあり、一筋縄ではいかないらしい。中学受験から見えてくる親子関係を、『偏差値30からの中学受験シリーズ』(学研)などの著書で知られ、長年中学受験を取材し続けてきた鳥居りんこ氏がつづる。

 いよいよ、秋本番。中高一貫校では文化祭シーズンである。中学受験を考えている親子のほとんどが、この文化祭に足を運んでおり、一方、学校側も、予約制のところを含めると、ほぼ全てが中学受験生の見学を歓迎している。中学受験の世界を知らない人にとっては、「文化祭で何がわかるの?」と思うかもしれないが、学校を隅々まで見て回れるので、学校選びの生きた参考資料としては、これ以上ないほどの好機なのだ。

この時の印象で志望校を決める受験生もたくさんいるのだが、中には、親が文化祭での見るべき点を誤り、志望校の選択を狭めるケースがある。今回は中学受験生の親側から見た「文化祭での注意点」について語ってみよう。

まず文化祭は「祭り」ということを忘れないようにしたい。「祭り=ハレの日」なのだ。普段の状態とは違う「高揚とした気分」の日であることが特徴になる。つまり、文化祭は、生徒のための「お祭り」という要素があるので、オープンスクールのように、受験生側が“おもてなし”される日ではないのだ。そこを読み間違えると、例えば、こういうことが起こるのだ。

保護者が「文化祭見学」で意識すべきポイント

 舞子さん(仮名)は本命視していた男子校であるK学園の学園祭に出向いたところ、生徒たちが受験生、つまり息子には目もくれず、他校の女生徒への接客を重視していたので、ガッカリしたという。そして、それを理由に、K学園を志望校から外したそうだ。

 男子校生徒にとっては、年に何回もない、同年代の女子と堂々と触れ合える貴重な1日なので、そりゃあ、小学生へのおもてなしの優先順位は落ちてしまうだろうとは思う。しかし「息子が軽視された」と感じて不快に思う母親もいるのだなぁと感じた。

 ここで舞子さんが見るべきポイントは、我が子へのおもてなしの度数ではなく、生徒たちの青春指数だったのではないだろうか。文化祭で、中学受験生の親は、生徒たちの笑顔を見てほしい。生徒たちはその祭りをどれくらい真剣に楽しんでいるか? 仲間と協力し合っているか? 教師の介入度はどんなものか? 彼らは充実した生き生きとした顔をしているか? これらを生の生徒たちを見ながら感じることが、受験生親の仕事だと思う。

 また、各教室を回っている内に、トラブル勃発という場面にも遭遇するだろう。ステージ発表の時間が押している、あるいは映像の音が出ない、展示品が壊れた、売り物に不備があった、人があふれすぎた長蛇の列など、プロではない中高生の手腕で運営されていることなので、トラブルが起こらないことはないのだ。もし、その光景を目にできたなら、彼らがその問題をどう解決しようとしているのかを見た方がいい。どのくらい冷静に振る舞い、知恵を出し合い、機転を利かせて、難局を克服しようとしているか? 彼らのポテンシャルが見られる絶好の機会になるからだ。「焼きそば焼くのに、どんだけかかるのよ! 時間かかりすぎ!」と怒っている場合ではないのだ。

 さて、筆者が文化祭に行くときには、普段「日陰」の存在とも言われる目立たない部活のブースを必ず覗くことにしている。そこにいる生徒たちに展示品の説明を受け、苦労した点を聞き、彼らが感じる学校のアレコレまでをも教えてもらっているのだ。一見、目立たないと思える活動をしている生徒たちが、プライド持って、そして充実した学園生活を送っていると感じたならば、その学校は多分、“間違いない”。

 敬子さん(仮名)も、筆者と同じことを実感した経験があるそうだ。彼女は、引っ込み思案で消極的な息子・聡君(仮名)に合う学校を探す中、T学園文化祭に足を運んだ。

 聡君は、生物部ブースで行われていた「蚕の解剖」を楽しみにしていたそうだが、聡君の番になった時に、肝心の蚕がなくなってしまった。普通ならば、そこで閉店ガラガラだが、その時、高校生たちは、非常にガッカリしている様子の聡君以下、小学生数人を連れて、広大な学園敷地内での“虫取りツアー”を敢行したのだ。

 迅速に顧問の先生の許可を取り、用具を集め、探検隊を結成してくれたことに、敬子さんは感激したという。その時、生物部の部長は、小学生の母たちに向かって、こう告げたという。

「森の中で、藪やらもあるのでヒールでは危険です。お母さんたちはどうぞカフェテリアででも自由にくつろいでいてください。僕らが責任を持って、“隊員”たちをお預かりします」

 そして1時間後、聡“隊員”と敬子さんは無事に再会したそうだ。虫嫌いの敬子さんいわく、そこには「気持ち悪い虫」をたくさん採って満面の笑みを浮かべる聡君がいたそうだ。
聡君は当然のようにT学園に入学し、あこがれの生物部に入部した。

 敬子さんに聞いたところ、現在中2の聡君は相変わらず、学園内で「気持ち悪い虫」を採り続けているという。「生物部は、いわゆる花形の部活ではないかもしれませんが、文化祭で見た部員たちの姿が輝いていましたね。意中の学校に出会えてうれしいです」とのこと。また、これを書くにあたり、聡君から「学校生活は『楽しくて仕方ない』」という感想をいただいた。将来は生物学者になるのだそうだ。

 文化祭には、将来の夢を決定付けるこういう出会いもあるということをご紹介した。
(鳥居りんこ)

このニュースに関するつぶやき

  • 中高時代「生物研究部」だったけど、日陰意識は無かったな。ただ、他校女子生徒はあまり来てくれなかった。有志で「猛虎会」を作ってゲームを企画したら塾のバスツアーで来た小学生で大繁盛だった(笑)
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  • 焼きそばの旨さ。選ぶ基準はそこですね(笑)
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