子どもが中学生、高校生になると、生活リズムの違いから、家族間の会話も少なくなりがち。さらに受験生ともなると、家庭の中の雰囲気がピリピリして、ちょっとした会話も続かなくなったりします。親としては、何かアドバイスがしたい、せめて言葉をかけてやりたいと思うのに、つい小言になってしまうことも。親子ともに苦しいこの一時期を乗り越えるために、意外な角度から見た簡単な方法があるそうです。
「眠りを知る店 ふとんのヨネタ」の米田創さんに話を聞きました。
Q:反抗期が長引く家庭とそうでない家庭の習慣の違いで、面白い発見があったそうですね。
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数年前に、ある問屋さんから聞いた話です。寝具(布団や毛布、カバーなど)をこまめに洗ったり、買い換えたり、きれいに整えてあげたりしている家庭の子どもは、比較的、反抗期が軽く済む傾向にあるという統計があったそうです。
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生活リズムが違い、家族間の会話が減るのは、子どもの成長の過程で、とても自然なことです。受験や思春期のモヤモヤを抱えて神経質になっているなら、なおさら、ちょっとした励ましの言葉でも逆効果だったりします。
でもこれから寒い時期、寝るときは必ず布団に入りますね。その時に、寝具が気持ちよく整えられていると、誰しも無意識に心が安らぐのを感じるはずです。
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布団に入ったときの気持ち良さに、心身がリラックスするのはもちろんのこと、やがて「ああ、親は自分のことを大切に思ってくれているんだなぁ」などと感じるそうです。すぐには思い至らなくても、それをひとつの愛情表現と感じ取って、本来の素直な心を取り戻す過程へと導くきっかけになるのではないでしょうか。親が過剰な干渉をぐっとがまんして、このような方法で愛情を注ぐ努力をするような家庭では、子どもが反抗期から抜け出しやすいのかもしれませんね。
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睡眠が一番深いのは眠りはじめの2〜3時間で、あとは浅くなったり深くなったりの繰り返しです。この時間に、眠りの環境をしっかり整えることがポイントです。音や光を抑え、テレビや電子機器もオフにして、なるべく静かな環境を整えましょう。
また、緊張していると呼吸が速くなり、体温が高くなります。夜中に目が覚めたら、もう眠れないという人も多いでしょう。そのたびに時計を見て「また目が覚めてしまった」と思うと、さらに目がさえてしまいます。
しかし、実際は途中で何度も覚醒に近づいているのが普通です。
眠りが浅くなるのは自然なことと捉えて割り切り、呼吸に意識を向けましょう。深い呼吸を繰り返すうち、再び眠りに入っていけるでしょう。
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季節の変わり目に限らず、人によっても暑さ寒さの感じ方は違います。また、夜中のうちに、気温が大きく変わったりすることもあります。前のシーズンの寝具をしばらく併用すると良いかもしれません。明け方、急に寒くなっても、そばに薄手の寝具を1枚置いておけば、わざわざ起き上がって探すことも、辛抱することもありません。
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使い始める前の、できるだけ早いタイミングに出して、点検することをおすすめします。圧縮袋などの保存袋から出したときに、臭いが気になる場合があります。また、しまうときには気づかなかった傷みなどを見つけることもあるでしょう。天気の良い日を選んで干す、ひどい場合は洗いに出す、修理をするなど、対策をする時間を十分にとりましょう。
冬でも寝具は湿気を吸っています。天日干しが難しくても、室内で椅子に掛けるなどして、湿気を逃がしてください。二つ折りにしておくだけでも構いません。汗取りパットや毛布など、体に触れるものは、こまめに洗うか取り換えましょう。保温性もアップしますし、使い心地も良く、眠りの質も向上します。
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