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52歳貯金500万円。定年後の住宅ローン返済、夫婦の老後資金がとても不安

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2019年10月14日 22:22  All About

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写真2年前まで事情があり、借金返済や子どもの大学費用で貯金がほとんどできず、定年後の住宅ローン返済、夫婦の老後資金が不安という52歳のパート主婦の方。ファイナンシャル・プランナーの深野康彦さんがアドバイスします。
2年前まで事情があり、借金返済や子どもの大学費用で貯金がほとんどできず、定年後の住宅ローン返済、夫婦の老後資金が不安という52歳のパート主婦の方。ファイナンシャル・プランナーの深野康彦さんがアドバイスします。

夫婦の生命保険の更新をどのように見直したらいいか、教えてください

皆さんから寄せられた家計の悩みにお答えする、その名も「マネープランクリニック」。

今回の相談者は、2年前まで事情があり、借金返済や子どもの大学費用で貯金がほとんどできず、定年後の住宅ローン返済、夫婦の老後資金が不安という52歳のパート主婦の方。ファイナンシャル・プランナーの深野康彦さんがアドバイスします。

相談者

はにわさん(仮名)
女性/パート・アルバイト/52歳
埼玉県/持ち家(一戸建て)

家族構成

夫(51歳)、子ども(独立して同居はしていない)

相談内容  

なかなか貯金が増えず、老後が不安です。2年前まで事情があり、借金返済や子どもの大学費用で貯金がほとんどできず、定年後の住宅ローン返済、夫婦の老後資金がとても不安です。

それをふまえて、2〜3年後にくる夫婦の生命保険の更新をどのように見直したらいいでしょうか?

退職金の額がわかりませんが、主人は自営業から会社員になったため、定年までの勤務年数は20年間なので、退職金はあまり当てにならないかと思っています。

この状況だと今後、医療保障も大切ですが、老後資金として死亡保障もどのように考えたらいいか悩んでいます。

家計収支データ

相談者「はにわ」さんの家計収支データ


家計収支データ補足

(1)収支について
毎月の赤字分はボーナスで補てんしている。借金はない。いま、減らせそうな支出はない。毎月の雑費には医療費や地震保険なども含まれている。

(2)住居費について
住宅コスト12万円は、持ち家以外にも相続により土地を所有してしまい、固定資産税を払わなければならない。表中の固定資産税は月割の金額をプラスしている。

持ち家について
・購入時の物件の状況:新築一戸建て
・借入時期:2006年
・物件価格:3500万円 
・頭金:300万円
・ローン残高:2304万円
・借入期間:当初35年
・金利のタイプ:変動 最初に固定2.85%で借入。2015年に借り換えをして変動0.775%に
・毎月の返済額:9万7000円
・ボーナスの返済額:なし
・固定資産税:年間10万円
完済は夫73歳のとき。団体信用生命保険には入っている。

(3)車両費について
車2台。ガソリン、税金、保険料で月あたり3万円ほどの支出。1台は買い替え予定。150万〜200万円の予算。

(4)家族の小遣いについて
夫5万円、妻2万円。

(5)ボーナスの主な使い道について
毎月の赤字分を補てんするために使っている。毎月の収支が多めだが、地震保険や旅行代なども毎月の支出から出しているため、ボーナスはそういった支出に回っていると思われる。

(6)お勤め先について
退職金については、夫から会社に聞きにくいのですが、1000万円ぐらいはもらえると思う。

夫の会社は定年はなしだが60歳以降は能力によって、給与は上下する。給与は下がるかもしれない。機械系のエンジニア職で現場の仕事もあり、体力が続くかどうか。

妻はパートを60歳以降も続ける予定。

(7)年金について
・夫:65歳から月11万円程度
・妻:不明

(8)加入保険について
・夫/生命保険(10年更新タイプ、終身払い)
死亡保障4000万円65歳まで、医療特約入院日額8400円、公的医療費3割分80歳まで、先進医療600万円、がん150万円、6大疾病100万円など付き=毎月の保険料2万8000円

・夫/医療保険(10年更新タイプ)
入院日額7000円、手術、退院後の通院保障付き=毎月の保険料3700円

・本人/生命保険(10年更新タイプ、終身払い)死亡保障1900万円70歳まで、医療特約入院日額1万円、公的医療費3割分80歳まで、先進医療、6大疾病、介護特約付き)=毎月の保険料1万5000円

いずれも2、3年後に更新のタイミングに。保険は夫婦ともに持病があり、見直しづらいと感じている。新しく保険に入るのは難しいと思う。夫婦お互いに何かがあっても、やっていけるように死亡保障を多めにかけている。

FP深野康彦の3つのアドバイス

アドバイス1:貯蓄と保険の違いを認識する。意識改革が必要
アドバイス2:毎月8万円+ボーナスから80万円。これで3000万円貯まる
アドバイス3:生活をコンパクトにして、相続の土地も売却する

アドバイス1:貯蓄と保険の違いを認識する。意識改革が必要

まずは、保険の更新、見直しについてのご相談ですね。老後資金として死亡保障を、と書かれています。はにわさん。保険の考え方が間違っていますよ。

すでにお子さんは独立されているのですから、ご夫婦のどちらかに万一のことがあっても、過剰な死亡保障は不要です。

持ち家については、団体信用生命保険によって住宅ローンの残りは相殺されます。ご主人の遺族年金を受け取ることもできます。

さらにいえば、老後資金は、ご夫婦二人で生活していくための資金であって、どちらかが亡くなることを想定した死亡保障で老後を過ごすだなんて、悲しすぎます。

リタイア後も、ご夫婦で楽しく過ごすためには、保険ではなく、貯蓄を残しておくことが、何よりも重要です。

その貯蓄が、現在は500万円。ご主人が退職される60歳までの9年間が、最後の貯めどきです。保険に無駄なお金を払っている場合ではありませんよ。まず、このことを理解してほしいと思います。

アドバイス2:毎月8万円+ボーナスから80万円。これで3000万円貯まる

保険以外にも無駄があります。減らせそうな支出はない、と書かれていますが、現在の収支でも赤字で、不足分をボーナスから補てんしている状況は、健全な家計ではありません。

これでは、貯蓄が増えないのは当たり前です。十分貯蓄できるだけの収入があるのに、もったいない。今から意識を変えて、現在の収入から、まとまったお金を貯めていくようにしてください。

まず、保険についてです。ご主人が加入している生命保険については、終身保障部分がどれぐらいあるかわかりませんが、定期付き終身保険であれば払い済みにして、今後の保険料はなしとしてください。

終身部分がない定期保険であれば、解約。医療保険は、入院日額5000円に減額。はにわさんご本人の生命保険は払い済み、または解約。その代わり、医療保険だけ新規で加入してください。

持病があるとのことですが、保険料は割高になるものの、条件緩和(特定の病気だけ不担保)の保険で加入できるものがありますから、検討してみてください。

保険の見直しで、おそらく3万5000円は削減できます。これは節約ということではなく、現在加入している保険は、不適切ということです。

次に家計支出の見直しです。夫婦二人暮らしなのに、すべてにおいてお金をかけすぎです。

水道光熱費は半分に。通信費もプランの見直しや格安スマホに乗り換えて、半分に。趣味娯楽、夫婦の小遣い、雑費で13万円。これは本当に減らすことができないのですか?

それぞれの支出を見直せば、12万円は削減できるはずです。ただ、ここまで膨らんでしまった家計を一気にコンパクトにするのは、難しいかもしれません。

せめて毎月8万円は先に貯蓄し、その残りで生活をするというように、お金の流れを変えてください。毎月の支出は32万円の範囲で、各項目を配分し直すようにしましょう。

ボーナスについても同じです。ボーナスをどう使うのかが決まっておらず、毎月の生活の補てんに充てているのが現状ですね。ボーナスのうち80万円は先に貯蓄。残り40万円で旅行代、地震保険などを支払うようにしてください。

現在の貯蓄は普通預金のみ。今ある500万円は定期預金に預け替え、簡単に引き出せないようにする。今後の貯蓄は、生活費の口座とは別にする、というように、貯蓄口座と生活費の口座を分けて管理することも大事です。

毎月8万円で年間96万円。これにボーナスから80万円。合計176万円。ご主人が60歳になるまでの9年間で1584万円。現在の貯蓄500万円と退職金1000万円。合計約3000万円。これがお二人の老後資金となるのです。

保険の死亡保障とは違い、この3000万円は、いつでもお二人で自由に使えるお金なのです。

アドバイス3:生活をコンパクトにして、相続の土地も売却する

いずれにしても、65歳まで、できれば70歳まで働き、現在よりも収入が減ったとしても、3000万円からの取り崩しを最小限に抑えることができれば、はにわさんご夫婦の老後は心配いりません。

公的年金も、現在の予定年金額より、もう少し増えるでしょう。ご夫婦で月20万円程度にはなると思います。その段階で、いきなり生活をコンパクトにするのは、難しいものです。今から、徐々に無駄を省いて、年金で生活できる準備をしていってください。

住宅ローンについては、73歳で完済とのことで、年金から返済し続けるには、少し負担が重いかもしれません。

65歳時点での住宅ローンの残額を確認してほしいのですが、おそらく800万円程度だと思われます。65歳時点で、貯蓄がきちんとできていれば、一括繰り上げ返済で完済してまってもいいかもしれません。

相続で引き継いだ土地については、有効利用するつもりがないなら早々に売却を。保有コストだけがかかる何も生み出さない土地を所有している意味はありません。

今後、こうした土地が増えてくる可能性が高く、売却できるときに、売却してしまうのが得策です。売却でマイナスになることはないわけですから、少しでも老後資金として現金化しておくことをおすすめします。

はにわさん。今からなら、まだ間に合います。計画的に貯蓄すること、家計を引き締めてコンパクトにすること。ぜひ、実践してください。

相談者「はにわ」さんから寄せられた感想

自身の保険への認識の誤りや月々の生活費をコンパクト化する大切さ、それにより老後資金を準備するのにまだ間に合うという希望が出て安心しました。

教えてくれたのは……深野 康彦さん

マネープランクリニックでもおなじみのベテランFPの1人。さまざまなメディアを通じて、家計管理の方法や投資の啓蒙などお金周り全般に関する情報を発信しています。All About貯蓄・投資信託ガイドとしても活躍中。

取材・文:伊藤加奈子
(文:あるじゃん 編集部)

このニュースに関するつぶやき

  • 年金が少ないから不安ですね。奥さんの年金がどうなのかな。
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  • 年金が少ないから不安ですね。奥さんの年金がどうなのかな。
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