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『G線上のあなたと私』は大人にエールを送る作品に 世代も環境も異なる3人が音楽と向き合う

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2019年10月15日 06:11  リアルサウンド

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写真『G線上のあなたと私』(c)TBS
『G線上のあなたと私』(c)TBS

 10月15日から火曜ドラマ『G線上のあなたと私』 (TBS系)がスタートする。主演は波瑠で、連続テレビ小説『なつぞら』(NHK総合)で注目を集めた中川大志や、キャリアの長い松下由樹がメインキャストを演じ、世代を超えた交流で互いの人生を豊かにしていく。


 いくえみ綾の同名コミックスを原作とした本作は、婚約破棄され仕事も結婚も失った女性・小暮也映子(波瑠)が、たまたま聞いた「G線上のアリア」をきっかけに大人の音楽教室でバイオリンを習い始め、そこで出会った大学生の加瀬理人(中川大志)や主婦の北河幸恵(松下由樹)とぶつかり合いながらも絆を深めていく物語だ。


 ショッピングモールのイベントスペースでバイオリンを演奏する久住眞於(桜井ユキ)。久住は「G線上のアリア」を演奏しており、偶然通りかかった也映子、理人、幸恵はその音色に感銘を受けてバイオリンに関心を持つ。「大人になってから始める音楽ほど無駄なものはない」とバッサリ切り捨てたナレーションの中、それでも3人は目を輝かせて、バイオリン教室の門戸を叩くのであった。


【写真】波瑠の撮り下ろしカット


 1話の冒頭は何かにチャレンジしようとしている大人にエールを送るようないきいきとしたシーンになっている。


 注目したいのはこの3人がバイオリンを習い始めるきっかけである。実際にバイオリンを習い始め、意気揚々と練習に参加する3人であったが、実はこの音楽教室に通うまでに様々な事情を抱えていた。世代も性別も環境も違う3人が抱えている問題は、つい、誰もが一度は経験したことのある挫折を思い返すようなものだ。さらに講師の久住にも、思わぬ過去があるのであった。


 同じいくえみ作品でも『あなたとことはそれほど』(TBS系)とは異なる也映子のキャラクターを堂々と演じる波瑠、コメディタッチのシーンでクスリと笑わせる魅力を放つ中川。そしてそれをリードするように松下が場を引っ張り、3人の芝居はまさに息ぴったり。初共演でありながら、長くからお互いを知っていたかのようなナチュラルな空気感を作り出す。リズミカルな掛け合いは本作の見どころの一つだろう。


 3人のメインキャスト以外にも、幸恵の夫役はおぎやはぎの小木博明、也映子の従姉妹役には映画『カメラを止めるな!』(2018)で注目を集めた真魚、そして理人の兄・加瀬侑人は鈴木伸之が演じ、それぞれの家族を取り巻くキャラクターからも目が離せない。さらに侑人の嫁役には滝沢カレンが抜擢。連続ドラマ初レギュラー出演であり、独特な言い回しが役に反映されたシーンもあるので見逃さずに見つけてほしい。


 世代も環境も違う3人が心を通わせながら音楽と向き合う本作。第1話からそれぞれのキャラクターの特徴が手に取るようにわかり、思わず笑ってしまうシーンから、心がギュッと締め付けられるシーンまで盛りだくさんである。クラシックの名曲に包まれながら、火曜の夜を過ごしてみてはいかがだろう。


(Nana Numoto)


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