『ゲゲゲの鬼太郎』“猫仙人”回でペット虐待に警鐘 「猫好きとしては胸が痛む」の声

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2019年10月15日 16:42  Techinsight Japan

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ねこ娘と猫仙人(画像は『「ゲゲゲの鬼太郎」(第6期)公式 2019年10月13日付Twitter「『ゲゲゲの鬼太郎』第77話いかがでしたか?」』のスクリーンショット)
さだまさしが作詞・作曲で協力した日本動物愛護協会・ACジャパンによるCM『にゃんぱく宣言』が共感を呼んでいる。猫が飼い主に正しい飼い方をヒット曲『関白宣言』をパロディにした歌で言い聞かせるもので、癒されるなかにポイントを押さえているのが良いと評判だ。そんななか、10月13日にフジテレビ系で放送されたアニメ『ゲゲゲの鬼太郎』第77話「人間消失!猫仙人の復讐」で猫をはじめペット虐待をテーマにしたところ、生々しい描写に反響があった。

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今回のクライマックスは、ある町の人々を猫に変えてしまった猫仙人が、事件を聞いてやってきた鬼太郎やねこ娘と対峙するなかペットの虐待について訴えるところだろう。彼は妖術で飼い主たちを猫に変えただけでなく、ペット業者を洞窟に作った狭い檻に閉じ込めていた。

ペット業者に対し「狭いところで次々と子猫を産ませて売りさばき、産めなくなった猫は用済みとばかりに殺した」と実態を明かす猫仙人。さらに「(ある者は)子猫を牛乳ビンに入れて 首だけ出して飼っていた ビンのなかで手足は曲がり…」と続ける。

「人間がペットを求める限り猫たちの苦しみは続くのだ」という叫びに、ねこ娘は「猫仙人の言っていることは間違ってはいない…犬や猫の年間殺処分数は1年で4万匹を超えるのよ。そんな人間の味方をするべきか私も分からない」と悩む。

目玉のおやじから「本来人間は猫を大切にしてきたことを知っているじゃろう」と諭されたねこ娘は猫仙人と対決して倒し、妖術が解けて町の人々は元に戻る。ペット業者たちも檻から救い出されハッピーエンドかに思われた。

ところが檻から出たペット業者たちは、「動物虐待ってペットを売って何が悪い。法律上はモノと同じだ」、「私ら商売しているだけだから」、「買う奴がいるから売る、それだけの話」と全く反省の色がない。

「あんな奴らでも助けなけりゃいけないの!?」と歯ぎしりするねこ娘に、目玉のおやじは「因果応報。必ず報いはある」と言葉をかけるしかなかった。そうした展開でペット虐待の問題は残ったままと警鐘を鳴らしたわけである。

『「ゲゲゲの鬼太郎」(第6期)公式』Twitterには、視聴者から「重いテーマを変に軽くする事なく制作しそれを放送して下さり感謝です。これからの未来を担う子どもにこそ知ってほしいテーマです。リアルな現実を表したセリフ。ありがとうございます」、「人間界は、重いテーマだらけ。人間自らが作り出している問題点だから。そこに切り込んでいく勇気に、共感と、敬意を表します」などの反響が寄せられている。

他にも「今回のような重い話を朝のアニメでやってくださり感謝します。作中で言っていた子猫虐待の件は事実なのでしょうか。こういう事を地上波、しかもアニメで取り上げてくれるのはとても有意義に感じます」、「猫好きとしては今回の話は胸が痛む 捕まっていた連中は論外としても、自分も猫を可愛がるつもりで却って害を与えていないか、いつも気になります」という声が見受けられた。

ペット虐待や殺処分問題については飼う側の意識が大切であり、『にゃんぱく宣言』やこのたびの『ゲゲゲの鬼太郎』のように様々な角度から呼びかける必要がありそうだ。



画像は『「ゲゲゲの鬼太郎」(第6期)公式 2019年10月13日付Twitter「『ゲゲゲの鬼太郎』第77話いかがでしたか?」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)

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  • ペットはまだいい……産業家畜の「乳牛」は生物扱いされず「単なる消耗品」で、動物愛護団体なども見向きもしない。欧米では「家畜」「ペット」「野生動物」は峻別されるが、動物側にしてみりゃ勝手な話。
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