「パパはベストフレンド！」がん手術後にサプライズ帰宅した父親に8歳娘が号泣（英）＜動画あり＞

イギリスに住む8歳の少女が、いつも病院でしか会えない大好きな父親が突然退院して自宅に帰ってきたことで、嬉しさのあまりその場で号泣してしまった。そんな父親思いの娘の心境が痛いほど伝わってくる動画が人々の胸を熱くしている。『The Sun』『Metro』などが伝えた。

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英ランカシャー州モアカム在住のクリス・ディクソンさん（Chris Dickson、43）とシャロンさん（Sharon）夫妻には3人の子供がおり、一見ごく普通の幸せな家庭のように見える。しかし6年前にクリスさんは膀胱がんと診断され、その時から闘病生活が始まった。

クリスさんは何度も化学療法を受けたにもかかわらず、およそ3か月ごとに腫瘍が再発したという。今年7月にも2つの腫瘍が見つかり、クリスさんは膀胱とその他にも転移の恐れがある前立腺、リンパ節、精嚢を摘出することを決意した。2人の外科医が中心となって9時間にも及んだ大手術であったが、無事に成功しクリスさんの身体からはがんが取り除かれた。

手術後2週間は入院が必要と言われていたが、医師の判断により実際には9日後に退院できることが決まったそうだ。しかしクリスさんは8歳の娘メイシーちゃん（Maisy）を驚かせたいため、早めに退院できることを秘密にしていた。そして今月2日、メイシーちゃんが学校から帰宅する前にクリスさんは病院から自宅に戻り、1階のリビングルームにあるソファーの背もたれに隠れてメイシーちゃんを待った。

ほどなくして帰宅したメイシーちゃんだが、母親のシャロンさんから「2階に行ってパパからメッセージが来てるかスマートフォンを確認してみて」と促され、何も知らない彼女は2階へ上がって行った。そこでクリスさんはソファーに隠れたまま「ハグしてくれるかい」とメイシーちゃんにメッセージを送った。

そのメッセージでメイシーちゃんは何かを悟ったのか、1階へ降りてリビングルームのソファーに目を向けた瞬間、嬉さのあまりに大きな悲鳴をあげた。クリスさんに気づいたメイシーちゃんは、その場に立ち尽くして両手で涙を拭いながら大声で泣き始めたのだ。

「目の前に大好きなパパがいる！」そんな感情がメイシーちゃんから溢れ出しているように見える。クリスさんが優しく「こっちにおいで」と呼びかけると、メイシーちゃんは泣きながらクリスさんに抱きついた。

これには思わすクリスさんも感極まって涙を拭い、シャロンさんも涙ぐんでいた。この時の様子をクリスさんが自撮りで撮影し、わずか40秒ほどの動画だが見るものの目頭を熱くさせる。

クリスさんは当時のことをこのように明かしている。

「私は（病院にいる以外は）一晩たりとも娘と離れて暮らしたことはありません。メイシーは私を見つけた時に大声で叫んでいて、もう感情を抑えることができないようでした。」

「そんなメイシーを今まで見たことがなく、つい私も感情が抑えきれなくなっていました。こんなに私に大きな愛情を見せてくれたのは、メイシーぐらいだと思います。」

一方でメイシーちゃんは「その時の私は世界で一番幸せな女の子だと思ったわ。パパは私のベストフレンドなの。パパが入院している時は本当に耐えられなかった。でも、今はもうがんが無くなったパパと私はずっと一緒にいられるのよ」と嬉しそうに語っている。



画像は『The Sun　2019年10月7日付「DADDY’S HOME Heart-warming moment girl, 8, bursts into tears as cancer-stricken father surprises her with early return from hospital to reveal he’s free of the disease」（SWNS）』のスクリーンショット
（TechinsightJapan編集部　MasumiMaher）