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横浜高の4番手→ドラフト候補。北山比呂は体育大の利点も生かし大成長

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2019年10月17日 07:12  webスポルティーバ

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 思い切りいい腕の振りから最速154キロのストレートを投じ、変化球も縦横2種類のスライダーにスプリット、チェンジアップを持つ本格派右腕・北山比呂(日体大)。

 昨年12月に、愛媛県松山市で行なわれた侍ジャパン大学代表候補の強化合宿で豪速球を連発。縦のスライダーも面白いように決まり、代表首脳陣はおろか、NPB球団のスカウトからも大きな注目を集めた。

 今年に入ってからも、松本航(西武)や東妻勇輔(ロッテ)が卒業して抜けた日体大投手陣を、同じくドラフト候補右腕の吉田大喜とともに牽引。春は首都大学リーグで5勝無敗の成績を残し、最優秀投手に輝いた。

 そんな北山だが、横浜高時代は1学年下の藤平尚真(楽天)、石川達也(法政大)、同期の春日井静斗(日本大)に次ぐ4番手投手だった。それでも、渡辺元智監督、小倉清一郎コーチ(ともに当時)の指導を受け、「考え方や知識の引き出しが増えました」と振り返るように、多くのことを学び、吸収した。ピンチでも動じることなく、フィールディングなどもソツなくこなせるのは、高校時代に鍛え上げられた賜物だ。

 高校時代は日の目を見ることは少なかったが、着実に力をつけ、高校3年の夏前に行なわれた日体大との練習試合で好投。北山本人と話をした古城隆利監督は、「向上心が高い」と精神面での頼もしさを感じ、日体大への進学が決まった。

 大学入学後に始めた下半身のウエイトトレーニングも、成長を加速させた。入学当初は上半身の力に頼って投げていたが、バーベルを使ったスクワットなどで下半身を徹底的に鍛え上げ、フォームの安定につなげた。

 入学時から北山を指導する辻孟彦コーチ(元中日投手)は、「体は強かったのですが、不器用なところがありました。でも、2年生の時の新人戦で化けましたね」と振り返る。

 1年秋にリーグ戦で3勝を挙げた吉田を尻目に、北山は対外試合で投げたとしても控え中心のBチームでの試合が中心だった。だが、辻コーチは2年生になる前の1月の時点で、8月の新人戦での先発を伝え、目標を持たせた。

「そしたら、そこに向けてグーッとよくなって、新人戦で147キロを出しました」と辻コーチが驚いたように、一気に力を伸ばしてきた。

 飛躍が期待された秋のリーグ戦だったが、試合開始前のブルペンで右肩を痛め、その後はベンチ外となってしまった。明治神宮大会でチームが日本一へと突き進むのを、スタンドで見守るしかなかった。

 この悔しさがきっかけとなり、「ひと回り体を大きくしよう」とウエイトトレーニングやランニングメニューを精力的にこなした結果、冬を越えると球速は150キロ台に到達した。

 こうしたいくつのも事例からもわかるように、北山の成長を支えてきたのは強い探究心や向上心だ。体育大という利点も生かして、授業で学んだことを積極的に取り入れた。

 昨年の松山での代表候補合宿では、雨のために室内のみの練習となったが、他大学の選手にウエイトトレーニングのやり方などを教える北山の姿があった。

 そうした姿勢は日体大でも変わらず、下級生たちからアドバイスを請われることも多い。ただ北山は、強制させるのではなく、あくまで提案という形でアドバイスを送る。

「『こうやったほうがいい』とか『これをやったから正解』とかではなく、『こういう考え方もあって、それでオレはよくなったから、やってみるのもありなんじゃない』という言い方をしています。それを試してみるだけでも、自分の引き出しになるんじゃないかと思います」

 辻コーチは北山について、「負けん気が強いし、練習をこなせる体力もあって、好奇心も旺盛」と評し、それゆえに今後の成長にも大きく期待を寄せる。

「練習する体力は、ほかのドラフト候補と比べてもずば抜けていると思います。走り方がきれいで、足も速く、長距離も短距離も走れる。どんなトレーニングをさせてもできるし、継続できる体力もある。プロでさらに専門的なことを教わったら、高卒投手のようにグンと伸びる可能性はあると思います」

 北山も自身のセールスポイントに「体の強さと体力面」を挙げ、「多くの試合数を投げられる選手になりたいです」と力強く話す。北山に備わる向上心とタフな体。それは、より高いレベルのステージでも成長を支える原動力になるだろう。

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