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地元GPで最高のレースを。日本人ライダー7人が意気込みを語る

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2019年10月17日 07:21  webスポルティーバ

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 いよいよ今週末は、栃木県ツインリンクもてぎで日本GPが開催される。

 最高峰のMotoGPクラスは、前戦の第15戦・タイGPでマルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)が4年連続6度目、中小排気量クラスも含めれば通算8回目の年間総合優勝を確定させたが、このレースでは各クラスを戦う日本人選手たちも、それぞれにホームグランプリへ向けて良好な手応えを感じさせた。

 MotoGPクラス2年目の中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)は、第15戦からカーボンスイングアームを使用し始めた。マルケスたちファクトリー勢はすでに昨年から使用しているマテリアルで、アルミ合金製のスタンダード品より高い実績がある。

「これを使ったからといって、いきなり0.5秒ラップタイムが上がるような魔法のアイテムではない」と言いながらも、第15戦のレースウィークを通して使用した結果、「よりコンスタントに走れるようになった」と、ポジティブにその好感触を述べた。

「スロットルワークに対して、リアタイヤのスライド具合がさらに明確にライダーに伝わってくるので、よりタイヤを労りながら操作できていて、それがラップタイムの安定につながっているのだと思います」

 今シーズンの中上は、15戦中9戦でトップテンフィニッシュを果たしている。最高は第6戦・イタリアGPの5位。日本GPでは、トップシックスを目標にしたい、と話す。

「シーズンが進んでワークス勢のバイクがどんどん仕上がってきている状況で、トップファイブやトップシックスにはなかなか顔を出せなくなってきました。表彰台を狙う、と豪語するのは現実的に厳しいと思いますが、去年のレースではこの2018年型バイクでマルクが優勝し、カル(・クラッチロー)も2位表彰台に立っているので、トップシックスのチャンスは十分にあると考えています。

 去年の彼らのデータを徹底的に参考にして、自分に対するプレッシャーにしたいと思います。タイでも苦しいなかで最後まで安定したペースのレースをできたので、いい形で胸を張って日本GPに挑みます」

 Moto2クラスの長島哲太(ONEXOX TKKR SAG Team)はサマーブレイクを境に、後半戦になって高いレベルのパフォーマンスを発揮するようになった。

 第11戦・オーストリアGPでは初ポールポジションを獲得。決勝でも優勝争いを確実視されていたが、後方から他車の追突を受けて転倒しリタイア。次の第12戦・イギリスGPは表彰台こそ届かなかったものの、好内容の5位でゴールした。

 第15戦・タイGPは、金曜午前の走り出しからトップタイムで、土曜午後の予選で惜しくもポールポジションを逃したが、フロントロー2番グリッドからのスタートと好結果を予感させた。しかし、日曜の決勝ではタイヤに違和感が発生し、攻めのレースを一切できずにポイント圏内の15位で終えるのがやっと、という状態。

「もてぎに向けて、表彰台の予行演習をしておきたかったんですが……こればかりは仕方ないですね」と寂しそうに微笑んだ。

「悔しいけど、今週はある程度、自分の力を見せることができたと思います。速さもついてきていると思う。次のもてぎはホームGPなので、こういうことがないように、表彰台を目指してがんばります」

 Moto3クラスには、5名の日本人選手が参戦している。毎戦、大集団バトルの激しいトップ争いが人気を集めるこのクラスで、日本人選手たちも確実にその一角を占めるようになってきた。

 開幕戦のカタールGPでは鳥羽海渡(Honda Team Asia)が優勝。第13戦・サンマリノGPでは鈴木竜生(SIC58 Squadra Corse)が表彰台の頂点に立ち、第14戦・アラゴンGPでは世界選手権デビューイヤーの小椋藍(Honda Team Asia)が2位表彰台を獲得した。

 鳥羽は第13戦・サンマリノGPで右肩を負傷しており、タイでは痛み止めを服用して決勝に臨み、7位で完走を果たした。

「この数戦は転倒やノーポイントが続き、ケガも完全に治っていない状態を考えれば、この結果はうれしいです。次の日本に向けて手応えはあるし、肩の状態がさらによくなれば、もっといいポテンシャルを出せると思います」

 鈴木はタイGPでトップ争いの最中に転倒に巻き込まれてしまい、残念ながら結果を残せなかったが、次戦に向けて前向きな姿勢を見せた。

「序盤に狙いどおり前へ出て、レースを引っ張っていくことができた。今回はツイてなかったけど、レース内容はいいし、バイクのフィーリングも悪くないので、次の日本GPで気持ちを切り替えて、いい結果を出せるようにがんばります。ツインリンクもてぎは、ここ(タイ・ブリラムサーキット)と同じようにハードブレーキングがメインのコースですが、今回もセットアップが決まっていたので不安材料はありません」

 小椋もタイでトップ争いの最中に、最終ラップで転倒に巻き込まれてしまい、2戦連続表彰台を逃してしまった。

「終盤にかけてリズムがよくなってきたので、残り周回を考えて少しずつ上げていったけど……。ちょっと遅かったですね、(転倒に)巻き込まれてしまったので。今回の調子はそこまで悪くなかったし、このままよくしていければ、(日本GPも)いいんじゃないかなと思います」

 表彰台を獲得してトップ争いを続ける彼らとは対照的に、思いどおりの走りができずに苦戦を強いられているのが真崎一輝(BOE Skull Rider Mugen Race)だ。第13戦・サンマリノGPの転倒が原因で、十分にフロントを信頼してブレーキングから旋回へつなげていくことを、今もできないでいる。

「次は日本だから、地元で流れを変えたいですね」と話すが、実はツインリンクもてぎはけっして真崎の得意コースではない。

「ひょっとしたら、全19戦でいちばんの苦手コースかもしれません。でも、なぜかアジアタレントカップ時代から好成績を残せているんですよ。だから、それを自信に換えてがんばります」

 もうひとりのMoto3選手、佐々木歩夢(Petronas Sprinta Racing)は高い資質を周囲から高く評価されながら、今季はうまく噛み合わずにまだ結果を残せていない。来年はホンダからKTM陣営へ、しかもファクトリー待遇での移籍がすでに決定している。

 タイGPではフリー走行でのスロー走行でペナルティを取られ、ほぼ最後尾からのスタート。レース中に前の選手たちを次々と抜き去ってトップ集団まで追い上げたものの、バンプ(路面の凹凸)に乗って転倒を喫してしまった。

「今年は何かうまくいかないけど……転倒は自分のちょっとしたミスなので、次に向けて改善できるよう努力します。でも、22台抜けたから、内容としてはけっして悪くなかったと思います」

 次戦の日本GPにも、もちろん強い意気込みで臨む。

「友だちや家族が応援に来てくれて、いちばん愉しむウィークだけど、今のチームにいい結果を残して次のチームへ行くことが自分の目標なので、しっかりと集中しながらチームといつもどおりのウィークを過ごして、全力でがんばります」

 第16戦・日本GPは金曜午前9時に、Moto3クラスのフリープラクティス1回目からスケジュールがスタートする。

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