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“統一教会”の国際会議に自民党国会議員大量出席、清和会会長が来賓として講演<政界宗教汚染〜安倍政権と問題教団の歪な共存関係・第18回>

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2019年10月17日 09:00  HARBOR BUSINESS Online

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写真基調講演を行う清和会会長・細田博之衆議院議員(世界平和統一家庭連合のサイトPeaceTVより)
基調講演を行う清和会会長・細田博之衆議院議員(世界平和統一家庭連合のサイトPeaceTVより)
 10月最初の週末、名古屋市内の高級ホテルで統一教会(世界平和統一家庭連合)の関連政治団体が開いた国際会議に7人の自民党現職国会議員が来賓として出席した。翌日、愛知県国際展示場で同教団が行った4万人信者大会にも数名の自民党代議士が来賓出席した他、複数の県知事が祝電を贈った。両“イベント”とも主賓は現在の教団最高権力者である韓鶴子総裁。国際会議では政権与党最大派閥である清和会の会長が韓総裁を褒め称え、4万人大会においては地方議員70組が“既成祝福”を受け同教団の信者となった。

◆政権与党最大派閥・清和会会長が韓鶴子詣で

 10月5日、名古屋城脇に建つ高級ホテル「ホテルナゴヤキャッスル」の大宴会場・天主の間で統一教会関連政治組織UPF(天宙平和連合)が国際指導者会議『ジャパンサミット&リーダーシップカンファレンス(JSLC)/Japan Summit and Leadership Conference 2019 in Nagoya』を開催した。日韓の国会議員、米下院議員、教団や関連団体の幹部らが列席、日本からは安倍晋三首相の出身派閥・清和政策研究会/細田派の会長で自民党の政治倫理審査会会長と憲法改正推進本部長を務める細田博之元内閣官房長官を始め、原田義昭前環境相、奥野信亮、工藤彰三という4名の衆議院議員、そして3人の現役参議院議員、北村経夫、江島潔、島村大に加え7月に政界を引退した伊達忠一前参院議長が来賓として出席した。

 登壇した日本の政治家の発言内容や関連する会議の流れを以下に抜粋する。

◆日本の国会議員を代表して挨拶した原田前環境大臣

「ようこそわたくしどもの名古屋市に愛知県においでいただきまして心から歓迎いたします。韓鶴子総裁をお迎えして日本で国際指導者会議が開催されるのは今回が初めて。いかにわたくしどもにとって名誉なことか」「感動とともに感謝する次第であります」「韓鶴子総裁が指導される平和運動は日本においては過去に勝共運動として知られるようになりました。無神論、共産主義との闘い、救国救世に命を懸ける青年の姿に深く感動したところであります」「心からの敬意を申し上げます」

◆基調講演を行った細田博之衆議院議員

「安倍総理にもわたくしは始終話をしておりますので、今日の盛会を安倍総理に早速ご報告いたしたいと考えております。韓鶴子総裁の提唱によって実現したこの国際指導者会議の場は大変意義が深いわけでございます」

◆韓鶴子総裁を迎える基調講演を行った伊達前参議院議長

「大変皆様にはお世話になり御指導をいただきましたことを心から厚くお礼を申し上げる次第でございます。韓鶴子総裁の語りにわたくしも強い共感を得ました、感動をいたしました。世界平和のために全てを投入され来日された韓鶴子総裁に心から敬意と感謝をいたしたい」

 伊達の紹介で会場の出席者が総立ちとなり主賓の韓鶴子総裁を迎える。

◆韓鶴子総裁に花束を贈呈し支援のお礼を述べる自民党代議士たち

◆韓鶴子総裁による基調講演

「この無知なる人類を真の父母の子どもたちにする教育が必要」「私と一つとなって天の父母様を中心とした地上天国天上天国を作っていきましょう」「世界から来られた貴賓とこの国の指導者たちが祝福を受けた祝福家庭として責任を果たす今日になることをお願いいたします」

◆名古屋宣言朗読を行った北村参議院議員の挨拶

「日頃より皆さまには大変お世話になっておりますことを心より感謝申し上げます、ありがとうございます」

 日韓の国会議員、米下院議員、そして教団幹部が宣言文の書かれたボードに署名、記念撮影を行い閉会した。

 ジャパンサミット来賓出席国会議員の中に菅義偉官房長官を支持する“菅信奉会”の事務局を取り仕切る島村大が参加しているのがポイントだ。北村経夫と島村大、この当選2回の参議院議員は政権2トップと教団との関係からみるとキーマンである。

◆4万人大会で韓鶴子総裁を称賛する電報

 その翌日、セントレア直結の愛知県国際展示場AICHI SKY EXPOでメインスピーカーに韓鶴子総裁を迎え教団が開催した4万人信者大会『孝情文化祝福フェスティバル』には自民党の工藤彰三・池田佳隆両衆議院議員と元衆議院議員の鈴木克昌と東郷哲也が来賓出席。

 前日のジャパンサミットでの登壇の機会がなかった工藤は来賓祝辞で「このような盛大な場所で挨拶の機会」を得られたことに感謝の意を示し「韓鶴子総裁のご指導のもと、真の家庭運動、祝福という神聖な式典を開催されたことに心より敬意を表したい」「これだけの大勢の方の前でお話ができる。非常にわたくし工藤彰三は幸せな男だと思う。本日、皆さんととともにここに集えたことを誇りに思い、皆さんの生活をしっかりと守り抜く、政治家としてお誓い申し上げ、ご挨拶と替えさせていただきます」と教団への貢献をアピール、4万人の信者から拍手喝采を浴びた。

 また大村秀章、杉本達治、鈴木英敬といった愛知・福井・三重の各県知事と6人の市長からの祝電があったことが紹介され、司会者が鶴の文様が入った金色の大村知事の祝電を代読した。

「孝情文化祝福フェスティバルの開催を祝し、心よりお喜び申し上げます。混迷する東アジア情勢の中で太平洋運命圏時代と日韓米の連携をテーマに韓鶴子総裁をこの愛知県国際展示場にお迎えし、かくも各界各層の多くの皆様がご降臨くださったことに心より歓迎申し上げます。私は公務が重なり残念ながら出席が叶いませんが、世界平和の実現に向けて地球的規模で環境を整えてくださる韓鶴子総裁の力強い信念とリーダーシップに心より敬意を表すとともに、関係各位のご尽力にも敬意を表し、会のご成功を祈念いたします」

 前半のメインイベントは会場の4000組8000名が受ける既成祝福。県会議員と市会議員合わせて70組の中から36組72名の夫婦が代表家庭として登壇。真の父母(教祖夫妻)の代身として日本統一教会会長・徳野英治夫妻が主礼として成婚の儀式を行い、70人の地方議員が同教団の信者となった。

 この日も主役は韓鶴子総裁。日韓両国旗を振る4万人信者による「み旨の応援歌」大合唱の中、オープンカートに乗り会場をパレードする女帝。

◆4億円以上を荒稼ぎも不機嫌だった最高権力者

 4万人の信者が支払ったチケット代は一枚につき1万円、概算で4億円の売上げだ。

 その他にイベント献金として数十倍の献金納付がなされているはずとの情報もあり、ステージ正面には高額献金者のための特別席が設けられていた。

 さぞや韓鶴子はご満悦と思いきや、会場でその表情を直接観察した人によると、この最高権力者は2世信者が“真の父母”に忠誠を誓う「無条件」ダンスの出し物の時間を除いて終始不機嫌そうだったという。

 韓総裁の不機嫌さの理由は、この2日に渡る教団イベントに来賓出席した政治家の少なさにあったようだ。当初、教団内では5日の国際会議について「いよいよ10月5日、名古屋でジャパンサミットが開かれます。日本から国会議員約20人、知事や多数の県会議員、市会議員が参加。国家レベルのVIPたちと共に国際会議を行います(中和新聞2019.8.30掲載の徳野英治会長メッセージ)」と喧伝していた。にもかかわらず実際に参加した国会議員は両日合わせても10人に満たず、知事に至っては来場すらせず祝電を寄越しただけだった。

◆弁護士団体の要望書と来賓議員からの電話回答

 何故、当初教団会長が吹聴していた人数より国会議員の参加が少なかったのか。そこには弁護士団体から全国会議員に出されたある要望書が”功奏“したのではとの推測もなされている。

 10月5日と6日の両イベントに来賓出席した政治家に質問書を送付した。

 本稿後編では全国霊感商法対策弁護士連絡会(全国弁連)による会見と国会議員への要望書の内容、そして今回の来賓国会議員から直接かかってきた電話での回答内容について記す。(文中敬称略)

<取材・文/鈴木エイト>

【鈴木エイト】

すずきえいと●やや日刊カルト新聞主筆・Twitter ID:@cult_and_fraud。滋賀県生まれ。日本大学卒業 2009年創刊のニュースサイト「やや日刊カルト新聞」で副代表〜主筆を歴任。2011年よりジャーナリスト活動を始め「週刊朝日」「AERA」「東洋経済」「ダイヤモンド」に寄稿。宗教と政治というテーマのほかに宗教2世問題や反ワクチン問題を取材しトークイベントの主催も行う。共著に『徹底検証 日本の右傾化』(筑摩選書)

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  • なぜ強い?『自民党 価値とリスクのマトリクス』の中島岳志 http://radiko.jp/#!/ts/QRR/20191019130000
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  • また鈴木エイトのこれが始まったよw
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