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銀座のホステスって、「食べること」が仕事なの? 同伴出勤前のディナーにアフターでの飲み食い…夜の世界のリアルなグルメ事情

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2019年10月17日 17:42  ダ・ヴィンチニュース

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ダ・ヴィンチニュース

写真『夜のおねえさんは食べることばかり考えている』(藤川よつ葉:原作、FURICO:作画/芳文社)
『夜のおねえさんは食べることばかり考えている』(藤川よつ葉:原作、FURICO:作画/芳文社)

 さまざまなジャンル分けがされているマンガ業界のなかで、常に斬新な切り口の作品ばかり生まれているのが「グルメマンガ」ではないだろうか。ダンジョンでモンスターを調理したり、高校球児にひたすら飯を食わせたり、イケメンが食事する様子をエロティックに描いたり……それはもう実にさまざま!

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 そんなグルメマンガ界に、また新たな作品が登場した。『夜のおねえさんは食べることばかり考えている』(藤川よつ葉:原作、FURICO:作画/芳文社)。本作は、銀座のホステスである“夜のおねえさん”のグルメ事情について描いた作品だ。

 主人公は28歳のアンジュ。銀座の高級クラブのキャストで、ナンバー2の売れっ子である。彼女曰く、キャストの仕事は「食べること」。同伴出勤前のディナーや、店内でキャストの報酬となる飲食、そしてアフターでの飲み食いと、彼女たちの業務内容は、ぼくらが想像する以上に「食べること」で占められている。

 しかし、ただ食を楽しむだけでは仕事にならない。食事内容から客の好みをリサーチしたり、リピーターにするべく気を引いたり、あるいは同僚キャストを慰めたりと、仕事を円滑にまわすためには一つひとつの食事に気を張らなければいけないのだ。

 本作ではそんな夜のおねえさんたちの食事事情がユーモアを交えつつ描かれていく。原作者は銀座のホステスを経験したという藤川よつ葉さん。なるほど、経験者ならではの視点が活きているのだろう。アンジュと客とのやりとりは非常にリアルだ。

 また、アンジュが完璧なキャストとして描かれていない点も好ましい。彼女はナンバー2ではあるものの、どうしてもトップを獲れない。彼女に足りないものはなんなのか。それは新人キャストであるすずとの交流により、気づいていくことになる。

 体型維持ばかり気にして食事を積極的に摂ろうとしないアンジュに代わって、すずは食べることが大好き。客の前でも遠慮なく大口を開け、出されたものをどんどん食べていく。その様子を見て、若干引いてしまうアンジュ。ところが、その飾り気のなさで、すずは男性を魅了していく。銀座のホステスだからといって、まるでロボットみたいな女性が好まれるのかというとそうではないのだ。ときにはすずのように人間味のある子の方が、好感を持たれることもある。そんな現実を目の当たりにし、アンジュは少しずつ成長していく。そう、本作は夜の世界を舞台にしたグルメマンガであると同時に、彼女たちの成長も描く作品なのだ。

 第1巻のラストでは、ナンバー1の奈々子と衝突する場面も。果たして、アンジュはトップを奪い取れるのか。お腹を空かせながら、その行方を見守りたい。

文=五十嵐 大

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