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フェデラーが最前線で感じるテニスの可能性「今後もゲームは進化する」

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2019年10月18日 10:21  webスポルティーバ

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 ロジャー・フェデラー(スイス)が、13年ぶりに日本のテニスファンの前でプレーを披露した。

 10月14日、チャリティーテニスマッチ「ユニクロ ライフウェア デー 東京」が、有明コロシアムで開催され、フェデラーは、ジョン・イズナー(アメリカ)とエキシビションマッチを行なった。当初は、フェデラーと錦織が対戦する予定だったが、錦織が右ひじのけがで戦線を離脱しているため変更となった。

 錦織は、子供たちとのテニスクリニックに参加し、左手で子供たちとボールを打ち合う場面も見られ、「楽しかったです」と観客の前で明るい笑顔を見せた。

 また、フェデラーや車いすプロテニス選手である国枝慎吾らが参加した、健常者テニス選手と車いすテニス選手が一緒にプレーするダブルス、いわゆるニューミックスのエキシビションマッチも行なわれ、そこで錦織は即席の主審を務めて、彼独特のマッタリとしたユーモアで観客の笑いを誘った。

 男子史上最多となるグランドスラム20回の優勝を誇るフェデラーは、1998年にプロへ転向して以降、2000年代前半のピート・サンプラス(アメリカ)やアンドレ・アガシ(アメリカ)から始まって、現在のツアーの中心になりつつある”Next Gen”と呼ばれる若手選手まで、約20年間にわたって実にさまざまな世代と戦ってきた。その戦いの中で、ライバルたちと切磋琢磨しながらフェデラーは常に進化を遂げてきた。

「これまでの道のりを振り返ると、すごくハッピーだったと感じるし、本当に幸運だったと思います。さまざまな世代の選手たち、例えば、自分がテレビで見た選手、自分がヒーローだと思っていた選手たちと、自分が成長していく中で出会い、そして世界の大きな大会のスタジアムコートでプレーをすることができました。時にはヒーローたちとロッカールームを共にする経験をしながら、彼らから学び、多くの時間を過ごしてきました。

(勝負の世界だから)さまざまな世代の選手との対峙は、私にとっては決して簡単なことばかりではありませんが、その中で成長できてよかったです」

 もちろん、そこには錦織も含まれており、フェデラーは、自分より年上や同世代からだけでなく自分より若い選手からも、さまざまなインスピレーションを受けて来た。

「圭も含めて、(自分より年下の)世代が台頭することによって、さらに次を目指したい、できるだけいい選手になりたいという気持ちへ突き動かされます」

 そんな中フェデラーは、今回、東京オリンピックの会場である有明で、オリンピックに出場することを宣言して、日本のテニスファンを喜ばせた。

「絶対行きたいと思っています。これまで数週間にわたって、(2020年の)スケジュールを確認していました。最終的には、4人の子供たちと妻とも確認しました。オリンピックは自分にとって、大変重要なイベントです。2016年は、ひざの状態がよくなくて、リオオリンピックには出場できませんでした。2000年シドニーオリンピックでは、妻(ミルカさん)と共にスイス代表としてプレーした経験もあり、やはりオリンピックは特別なものだと捉えています。自分の健康状態がよくてプレーできるのであれば、(東京オリンピックは)ぜひやりたいことのひとつだと感じているところです。そして、開催される都市である東京で宣言するのが一番だと思って発表させてもらいました」

 錦織は、フェデラーの宣言をどう受け止めただろうか――。

 先日錦織は、そろそろ新しい意見を取り入れる時が来たとして、2011年シーズンからプレーした全大会に帯同してきたダンテ・ボッティーニコーチとの契約を終了させることを発表した。12月に30歳になる錦織は、自分のキャリアの終盤へ向けて何か期することがあるのかもしれない。

 ただし、右ひじの回復は遅れている。復帰予定だった10月21日の週に開催されるATPウィーン大会の欠場をすでに表明。おそらくレギュラーシーズン最後となるマスターズ1000・パリ大会(10月28日〜)にも欠場する可能性が高く、現在世界ランキング9位の錦織は、これで年間成績上位8人しか出場できないツアー最終戦・ATPファイナルズ(11月10日〜、ロンドン)への出場はほぼ絶望的になった。

 あとは日本代表チームが参加する男子国別対抗戦デビスカップ・ファイナルズ(11月18日〜、マドリード)に間に合うかどうかだ。日本は、Aグループのラウンドロビン(総当たり戦)で、過去10回の優勝があり前年準優勝国のフランスと、2010年優勝国でノバク・ジョコビッチを擁するセルビアと対戦することが決まっており、もし日本が錦織抜きで戦うとなると、相当厳しい戦いになることが予想される。

 残念ながら今回、日本でのフェデラー対錦織は実現しなかったが、ふたりが現役のうちに対戦を見るチャンスはまだあるはずだ。何より錦織がフェデラーとのプレーを再び実現させたいと強く願っているのだ。

「フェデラーだけは、ずっとやっていてほしいなって。昔から自分の憧れでしたし、今も目指している選手なので。フェデラーとはいつでも試合したいなと思っています」

 フェデラー自身は、長い間テニスの最前線でプレーしてきてひしひしと肌で感じていることがある。

「自らの体験もふまえ、実際テニスのゲームがどんどん進化していくことを感じています。これは今後も、未来に向かって進化し続けていくと思います。”これ以上テニスのゲームは進化するのか?”と発言する人もいますが、私の答えは常に”イエス”で、100%進化していくという自信を持っています」

 進化し続けるプロテニスの中で、世界の潮流に遅れをとることなく、錦織は戦っていかなければならない。これから30代になりさらに年齢を重ねていくにつれて、フィジカル的にもメンタル的にもそれは決して簡単なことではなくなっていくだろう。

 だが、38歳になってもなおフェデラーが若い選手から刺激を受けて、向上心を持ち続けているように、錦織もまた、フェデラーの存在をいい刺激にしながら、今後待ち受ける厳しい戦いに挑んでいってほしい。

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