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「頑張ればなんでも達成できる」3児の父 亡くなる数時間前に卒業証書が授与される(米)<動画あり>

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2019年10月18日 21:02  Techinsight Japan

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Techinsight Japan

写真亡くなる数時間前に卒業証書を手にした男性(画像は『In The Know Reports 2019年10月15日付Facebook「Man receives his college degree hours before dying of pancreatic cancer」』のスクリーンショット)
亡くなる数時間前に卒業証書を手にした男性(画像は『In The Know Reports 2019年10月15日付Facebook「Man receives his college degree hours before dying of pancreatic cancer」』のスクリーンショット)
良き夫であり良き父で、真面目に仕事に励みながら志を高く持ち、大学にも通っていた男性が今年7月、進行が速い膵臓がんと診断された。男性はあと一息というところで‟学士号を取得する”という夢を果たすことができないまま入院し、キャンパスに戻ることはなかった。そんな時、男性の夢を実現するために職場の上司らが一肌脱ぎ、男性は息を引き取る数時間前に、家族に見守られながら卒業証書を手にすることができた。『WWAY TV』などが伝えた。

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米ノースカロライナ州在住の3児の父カムデン・ディランさんは、同州ロッキンガム郡学区の児童栄養局の理事をしながら、理学士(Bachelor of Science)の学位を取得するためにノースカロライナ大学グリーンズボロ校(UNCG)に通っていた。しかし今年7月、あと1クラスを履修すれば卒業という時になって、カムデンさんは非常に進行が速い攻撃的な膵臓がんと診断された。

カムデンさんの上司であるアッセル・ヤングさんは、告知を受けた後のカムデンさんについて次のように述べた。

「膵臓がんの告知を受けた翌日にも彼は職場にやってきて、こう言ったのです。『あと1クラスで大学を卒業できるのに…』ってね。」

「しばらくしてウェイク・フォレスト・バプティスト病院に入院しているカムデンを見舞いに行ったのですが、やはり大学のことを気にしていました。私は彼に何とか学士号を取得させてあげたいという思いに駆られ、同学区の教育長であるロドニー・ショットウェル氏(Rodney Shotwell)に相談を持ちかけました。ロドニー氏からは『難しいかもしれないが、なんとか手を打ってみよう』と前向きの返事をもらいました。」

「その後、UNCGにコネクションがあったロドニー氏は関係者数人に連絡を取った後、UNCGにカムデンの事情を綴った手紙をしたため、メールを送ったようです。」

『Fox 8 News』によると、その手紙の最後はこう結ばれていたという。

「カムデンさんに代わってお願いがあります。病との闘いが終わる前に、なんとか彼に学士号を取得させることはできないでしょうか。カムデンさんにも家族にもこの特別なお願いのことは内緒にしてあります。どうかご一考願います。」

こうしてカムデンさんの思いは、上司のアッセルさんに伝わり、アッセルさんの願いは教育長のロドニー氏がUNCGに直接交渉して伝えられた。カムデンさんに残された時間があまりないことを知った人々の対応は実に速く、UNCGはロドニー氏がメールを送って12時間もたたないうちに、カムデンさんの卒業にゴーサインを出したのだった。

ロドニー氏はその後、自ら卒業式のガウンと角帽を被って病院に出向き、家族や親戚が見守るなか、ベッドに横たわるカムデンさんに語りかけ、卒業証書を授与した。

カムデンさんの妻クリスティーナさんは、その時のことをこのように振り返っている。

「ロドニー氏の訪問はサプライズでしたが、カムデンはあの時、卒業証書を授与されたことをわかっていたはずです。『自分はやり遂げたんだ』と、きっと思ったはずです。」

「カムデンは、ずっと学士号のことばかり気にしていました。なぜなら彼は、3人の子供たちに‟頑張ればどんなことでも成し遂げることができる”ということを示すために、必死に勉強していたからです。子供たちに『ダディみたいになりたいんだ』って言ってもらいたかったのだと思います。」

「カムデンは卒業証書を授与された数時間後に、家族みんなに見守られながら息を引き取りました。彼の死後、息子のアイザイアは『僕もダディみたいに大学に行きたいんだ』『ダディが誇りに思ってくれるような人になりたいんだ』って口にするようになりました。彼の生き様から、子供たちはしっかり何かを感じ取ったのです。」

なおロドニー氏は、思いやりのバトンが繋がってカムデンさんが学士号取得を果たしたことについて、次のように語った。

「カムデンさんが亡くなる前に、学士号を取得したことを知らせたかったのはもちろんですが、それ以上に彼の3人の子供たちに父親が成し遂げたことを知って欲しかったのです。人生には教科書では学べないことがたくさんあります。人の性格や、他の人に優しくすることをテストで問うことはできません。そばに困っている人がいたら、最初に手を差し伸べる人であって欲しいと思うのです。あなたの思いやりがその人にどんな影響を与えるかはわかりません。でも、その思いやりが人や周りを変えることがあるのです。学校の試験の結果だけが重要ではないのです。人を思いやる心を育て、温かいコミュニティや国を作ることこそ大切なのです。そうすることで素晴らしい社会になるのです。」

夢の達成に全力を尽くしてきた父の姿を見てきた3人の子供たちは、人を思いやる心と父の志をしっかり受け継いでいくに違いない。



画像は『In The Know Reports 2019年10月15日付Facebook「Man receives his college degree hours before dying of pancreatic cancer」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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