乃木坂46×欅坂46×日向坂46、グループの垣根を越える展開も? 『坂道ANN』に感じた未来への布石

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2019年10月20日 06:11  リアルサウンド

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乃木坂46『夜明けまで強がらなくてもいい』(TYPE-A)

 乃木坂46、欅坂46、日向坂46から各2名ずつが登場するラジオ番組『坂道グループのオールナイトニッポン』(ニッポン放送)が、10月16日に放送された。


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 これまで、グラビアや鼎談企画など誌面上で揃うことはあっても、ラジオやテレビで3グループが集結することは片手で数えるほどしかなかった。今年春に放送された『坂道テレビ〜乃木と欅と日向〜』(NHK総合)での坂道キャプテントーク、今夏放送の大型音楽番組『FNSうたの夏まつり』(フジテレビ系)での坂道シリーズメドレーがそれらに当てはまる。生放送での長時間放送ということもあり、どんなグループの垣根を超えた貴重なトークが飛び出すのか、オンエア前からファンの期待値は高かった。


 乃木坂46の新内眞衣がパーソナリティーを務める『乃木坂46のオールナイトニッポン』の枠で放送された今回の特別番組。新内をメインに据えて登場したのは、乃木坂46から北野日奈子、欅坂46から尾関梨香、土生瑞穂、日向坂46から佐々木久美、松田好花といった6名。10月12日に特別番組『日向坂46のオールナイトニッポン0(ZERO)』が放送され、10月13日に尾関梨香がメインパーソナリティーを務める『欅坂46 こちら有楽町星空放送局』には、ほかグループからの初めてのゲストとして新内が出演するなど、『坂道ANN』までの助走はばっちりだった(ちなみに全ての番組を新内と親交の深いラジオディレクター舟崎彩乃氏が担当)。


 また、今回のゲストはそれぞれ新内と親交のあるメンバーが人選されている。まず、北野は新内と同じ、乃木坂46の2期生。グループの年長者である新内にとって、北野は同志であり、いつまで経っても放っておけない可愛い妹のような存在だ。土生は、新内組の一人。新内組とは、新内の家で鍋をつつく会の総称で、3期生の梅澤美波、佐藤楓のほか、欅坂46では土生、菅井友香らが所属している。尾関と松田は、昨年6月に行われた『坂道合同オーディション』のキャンペーンで新内と名古屋会場を担当。尾関は12日の『こち星』で、新内と2人で食事に行ったことも明かしている。佐々木とは昨年1月に開催されたイベント『ニッポン放送オールナイトニッポン presents ALL LIVE NIPPON 2019』にて、新内が日向坂46の楽曲「誰よりも高く跳べ!」でサプライズ出演し、2人で会場を盛り上げた。公式のライブ写真には、新内と佐々木が笑顔で拳を突き上げているショットもある。


 北野が借りてきた猫のように人見知りを発動しスタートした放送だったが、最終的に新内の家で鍋をつつこうという仲にまで関係性が深まった今回の『坂道ANN』。新内組は新内を始め、土生、梅澤と高身長のメンバーが多く、新たに佐々木の登場で新内組の「165cm以上の会」が定められたのもユニークなポイントだ。また、番組内ではメンバーそれぞれの「アイドルが好きなアイドルソング」が発表されたが、尾関が「君の名は希望」、佐々木が「生まれたままで」、土生が「いつかできるから今日できる」と、3人がオーディションを受けるにあたってのルーツに乃木坂46の楽曲を挙げていたのも印象的だった。


 さらに、パフォーマンスしてみたい別グループの楽曲については、新内が欅坂46「二人セゾン」、松田が乃木坂46「インフルエンサー」、土生が乃木坂46「裸足でSummer」を選んだ。今年、欅坂46が3周年アニバーサリーライブにて、乃木坂46「シンクロニシティ」を披露しており、全くあり得ない話でもない。Twitterで番組のハッシュタグ「#坂道ANN」を追うと、坂道3グループによる、合同ライブやシャッフルユニットを希望する声も多く上がっていた。


 そんな想像を抱かせるのは、背景に『坂道合同オーディション』が存在しているのも大いに影響しているだろう。乃木坂46の4期生、欅坂46の2期生、日向坂46の3期生を輩出した『坂道合同オーディション』は、先述した通りに、各グループから現役メンバーもセミナーに参加。これからグループに加入する未来のメンバーはもちろん、先輩メンバーにも横の繋がりが生まれている。そして、その『坂道合同オーディション』合格後、レッスンに励んでいた乃木坂46、欅坂46、日向坂46の研修生15名が今月末より東名阪ツアーを開催。ツアーでは各グループの代表曲をパフォーマンスする予定だ。このツアーで生まれた絆は、それぞれのグループへと加入した後も、息づいていくだろう。さらに、3グループが舞台上で初共演を果たした『ザンビプロジェクト』の例もある。『坂道合同オーディション』『ザンビプロジェクト』『坂道ANN』と、坂道グループにおける未来への布石が、確実に打たれているように思えてならない。(渡辺彰浩)


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