WRC:シトロエン、2019年最終戦へ3台目のC3 WRC投入。王座争うオジエをアシストする狙い

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2019年10月21日 18:51  AUTOSPORT web

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2019年はシトロエンのワークスドライバーとしてWRC2プロを戦ってきたマッズ・オストベルグ
11月14〜17日に行われる2019年WRC世界ラリー選手権の最終戦、第14戦オーストラリアにシトロエン・レーシングが3台目のC3 WRCを投入。そのステアリングをマッズ・オストベルグに託すことがわかった。

 2019年シーズン、シトロエンはセバスチャン・オジエとエサペッカ・ラッピの2名体制を軸にシリーズを戦っており、第12戦ラリーGB終了時点ではオジエがランキング首位と28ポイント差の2位につけている。

 チームはオジエのシリーズ7連覇をアシストするべく、2019年シーズン最終戦オーストラリアに3台目のC3 WRC投入を決定。ドライバーとして昨年のラリー・オーストラリアで総合3位に入ったオストベルグを起用する。

 2019年シーズンのWRCチャンピオン争いについては、10月25〜27日に行われる第13戦スペイン(ラリー・エスパーニャ)でランキング首位のオット・タナク(トヨタ・ヤリスWRC)が、オジエとのポイント差を30ポイント以上に広げると、その時点でタナクの戴冠が決まってしまう、シトロエン陣営にとっては厳しい状況だ。

 しかし、チームは第13戦スペインに改良型エアロパーツを投入するとみられており、チームのピエール・ブダール代表もWRC公式サイト『WRC.com』に対し、「(オジエとラッピの)両ドライバーがスペインで最高の結果を手にできるよう全力を尽くしている」と、タナクの戴冠阻止に自信をみせる。

 第13戦スペインでチャンピオンが決まらなかった場合、チャンピオン決定戦となるラリー・オーストラリア競技初日ではタナクが第1走者、オジエが第2走者を務め、グラベル(未舗装路)の“掃除役”を強いられる。

 それに対し、スポット参戦となるオストベルグは11番手走者となる見込みで、比較的路面がクリーンな状態でアタックでき、上位進出が期待できる。そうなればタナクやティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)からポイントを奪うことができ、オジエをアシストできるというのがシトロエンの思惑だ。

 ラリー・オーストラリアへチャンピオン争いを持ち込むことができるか、タナクとオジエ、そして計算上は逆転戴冠の可能性が残るヌービルにとって天王山となる第13戦スペインは、24日(木)の現地9時1分(日本時間16時1分)ごろのシェイクダウンで走行がスタートする。

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