「ルイ・ヴィトン」新工場開設、米大統領の式典参列にニコラ・ジェスキエールが"つながり"拒否

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2019年10月21日 20:02  Fashionsnap.com

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ニコラ・ジェスキエールのインスタグラムより
米・テキサス州に新設された「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」の工場の落成式にドナルド・トランプ米大統領が出席したことを巡り、ブランドのウィメンズのアーティスティックディレクターを務めるニコラ・ジェスキエール(Nicolas Ghesquiere)が自身のインスタグラムアカウントで不快感を示した。

 新工場は「ロシャンボー ランチ(Rochambeau Ranch)」と命名され、今後ルイ・ヴィトンの皮革製品の製造が行われるという。毎年2,600万ドル(約28億2,400万円)の賃金が従業員に支払われると共に、今後5年間で約1,000人の雇用が創出され、米政府が推進する国内の雇用増大に貢献することからトランプ大統領が式典に参列することとなった。
 式典にはトランプ大統領とLVMH モエ ヘネシー・ルイ・ヴィトン グループ会長兼CEOのベルナール・アルノー(Bernard Arnault)のほか、ルイ・ヴィトン会長兼CEOのマイケル・バーク(Michael Burke)、「リモワ(RIMOWA)」CEOのアレクサンドル・アルノー(Alexandre Arnault)らLVMHグループの首脳陣に加え、イヴァンカ・トランプ(Ivanka Trump)が参列。大統領は式典のスピーチでベルナール・アルノーに対し「多くの経営者を知っているが、アルノー氏は先見の明を持つ数少ない真の経営者。まさにアーティストだ」と賛辞を送り、工場新設に謝意を述べた。
 トランプ大統領の式典参列を受け、ジェスキエールは個人のインスタアカウントで1980年代のダンスヒット曲「High Energy」のジャケット写真と共に「どんな政治的行動にも立ち向かう。私はこの同盟を拒否するファッションデザイナーだ」とコメントを投稿。トランプ政権を批判するために使われる「#trumpisajoke」と、同性愛に偏見を持つことを指す「#homophobia」のハッシュタグを添えて発信し、自身の立場を表明した。
 投稿にはファッション業界関係者も反応。フィリップ・リム( Phillip Lim)やプラバル・グルン(Prabal Gurung)、「オープニング・セレモニー(OPENING CEREMONY)」のウンベルト・レオン(Humberto Leon)、「パコ・ラバンヌ(Paco Rabanne)」クリエイティブディレクターのジュリアン・ドッセーナ(Julien Dossena)などのデザイナーや、英版「ヴォーグ(Vogue)」誌の編集長エドワード・エニンフル(Edward Enninful)や「Vogue Runway」のディレクター ニコール・フェルプス(Nicole Phelps)などが「いいね」をし、ジェスキエールの立場に賛同している。
[[https://www.instagram.com/p/B30zfWMI0DW/]]
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