ラファエル&ヒカル、金持ちYouTuberの共通点と違い

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2019年10月22日 21:02  日刊サイゾー

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日刊サイゾー

テレビ業界で最もYouTubeに詳しい新進気鋭の20代放送作家、白武ときお(「しもふりチューブ」)と長崎周成(「フワちゃんTV」)が、最新のYouTube事情と注目チャンネルについて語り尽くします!

<「超YouTube学」バックナンバーはこちらから>

長崎 ここ最近のYouTubeの話題といえば、嵐、のん、N国・立花氏などいろいろありますけど、オリラジの中田さんとラファエルさんのコラボ動画は面白かったですね。YouTubeやテレビの未来について話をしているんですが、2人とも割り切ったビジネス思考の持ち主で、そういった観点からトークが展開されている。中田さんはテレビとYouTube、両方の裏側をしってう、それを踏まえた上で「俺はこうなると思う」っていうメディアの未来の話をしていて。今って、テレビなのかYouTubeなのかって揺れてる時代だからこそ、間にいる人の意見って、すごく気になる。僕らのこの対談もそうですけどね(笑)。もちろん、中田さんたちに比べたら僕らは弱小作家なので全然大したことないんですが。

白武 ラファエルさんって、夜の仕事をしている女性やAV女優にインタビューして「いくら稼いでる?」とか、「男性関係どうなってる?」といった、AVの一歩手前みたいな動画だったり、怪しいお金事情に切り込むような動画を上げていたんですけど、今年1月、YouTubeのコミュニティガイド違反を理由にアカウントが停止され、動画が全部消えてしましました。そこからサブチャンをメインにして、ドッキリ系のネタにシフトされました。「ラファエルのランボルギーニ勝手に色変えてみた【ドッキリ】【Raphael】」「高級寿司屋で時価の商品頼んだら会計が100万だったドッキリ」とか。

長崎 もともと、ヒカルさんと共にマネー系企画のパイオニアでもありますね。「100万円渡して●●してみる」という企画だったり、「YouTuberといえばお金を持っている」というイメージをこの2人が広めたところがある気がします。刺激的なお金芸。

白武 ほかのYouTuberさんは踏み入らない、怪しいけどついつい見ちゃう、人の好奇心を刺激するネタを作るのがうまい。架空請求業者を撃退してみたり、法律のグレーゾーンに切り込んでみたり、1億円時計を購入してみたり。

長崎 Googleって、広告主に対して適しているかどうかって評価をするんですが、グレーな企画をしている分、攻めた企画を連発していた頃は、この2人はすこぶる評価悪かったんじゃないかな(笑)。だけど、動画の途中に差し込んでいる広告の量はハンパないし、それをスキップさせない編集の仕方しているから、Googleの収益評価が下がっていても収益に関係ない。何より、面白くてついつい見てしまうから再生回数が軒並み多い!

白武 ラファエルさんといえばお面がトレードマークですが、下世話なことをやってるけど表情が見えない、っていうのもいいですね。謎のマスクマンの顔を知りたいし、一発でビジュアルを覚えてしまう。一時期、お面つけたりメイクしたり、ラファエルさんのパチモンが大量発生してましたね(笑)。

長崎 見た目の老いを感じさせないという点でいうと一生、方向性を変えずにYouTuberできそうですよね。

長崎 一方、ヒカルさんは、ラファエルさんと攻めてるラインは似ていますけど、”社会の闇に切り込んでいる”感じがある。一番再生回数が多い動画でいうと、「当たりはなかった?祭りくじで悪事を働く 一部始終をban覚悟で完全公開します」っていうやつ。

白武 これは本当、YouTube界の歴史に残る名作。テレビマンたちも「この人すごい!」ってもれなく動画をチェックしてました。2年前なんで、テレビマンたちも「YouTuberってどんなもんじゃい」って感じだったんですけど、この動画には衝撃受けてましたね。

長崎 要は、祭りのくじを全部引いて、本当に当たりが出るかどうか検証するってやつなんですけど、テキ屋に単身で突っ込んでいくのはめちゃくちゃすごいですよね。YouTuberならではの芸ですよ。テレビだったら100%「やめろ!」って言われるじゃないですか、上の人に。コンプラ的なことや、揉め事を考慮して。

白武 覚悟がすごい。思いついても絶対にできないですね。あと、しゃべりがとてもうまくて、テンポがよくて聞きやすい。情報の伝達能力が高いので、そういう面でもYouTube向きですね。

長崎 ヒカルさんはこれ系のネタ、めちゃくちゃやってますね。「当たりはなんだ?1回3000円の闇ガチャ売り切れにして気になる中身を調査してみた」「ヤフオクで怪しすぎる10万の高額オリパを発見!全て落札して中身を査定してみた」とか。この芸って、無名YouTuberが売れたくて必死になってやりそうなことじゃないですか。だけど、少し前にもやってましたね。「お菓子とコーラだけで9万円請求?ぼったくりバーに潜入調査したら闇深すぎたから会話全て公開します」ってやつ。レコーダーを胸ポケットに入れて、バーに入っていって、店員との会話を録音して。

白武 すごい生々しかったね。

長崎 ラファエルさんとの違いでいうと、好奇心で企画をやってるのがラファエルさんだとしたら、ヒカルさんは割とダークヒーローというか。実は裏で誰かを救っている感がある。テキ屋しかり、ぼったくりバーしかり。危険を顧みず捨て身で突っ込む姿に、カリスマ性を感じてしまう。

白武 「祭りくじ」のあと、HIKAKINさんやはじめしゃちょーさんを抜いてトップYouTuberになるかってくらい勢いがあったけど、2017年の夏に“VALU騒動”(編註:個人が疑似株式を発行できるサービスVALUで、自身の株券の価値をつり上げ、YouTube史上でもかつてないほど大炎上した)が起きました。2カ月の休養を経て、ラファエルさんやシバターさんと”炎上軍”を結成してコラボ動画を上げたり、“金持ちYouTuber“というブランディングを確立して、見事に返り咲いた。そういうストーリーも、ファンに支持される一因なのかもしれない。

長崎 ヒカルさんって兵庫県の姫路出身なんですけど、地元を大切にしてる一面もある。地元のカードショップ「遊楽舎」のおっちゃんとのやりとりを見せたシリーズとか、大金はたいておばあちゃんの家をリノベーションしてあげるとか。実はあったかいんやで〜っていう一面がある。

白武 「遊戯王」カードネタとか子どもにも刺さるネタもあったりするんで、そこのバランスもいいよね。懐かしいあのレアカードがいくらで売れるのか、ついつい見てしまいます。

長崎 HIKAKINさんが表でYouTube界を盛り上げるスーパーヒーローだとしたら、ヒカルさんは裏で社会やYouTubeを救う「ダークヒーロー」ですね。

(【2】に続く)

※「超YouTube学」バックナンバーはこちらから

●しらたけ・ときお(@TOKIOCOM

▼放送作家▼1990年京都府生まれ▼「しもふりチューブ」毎日18時投稿▼担当番組:「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!絶対に笑ってはいけないシリーズ」「Aマッソのゲラニチョビ」「みんなのかが屋」▼お仕事と仲間を募集しております。お気軽にご連絡ください!【Mail】tokiocpu@gmail.com

●ながさき・しゅうせい(@shuuuuuusei

▼1991年生まれ神戸出身・放送作家▼芸人、テレビ制作会社勤務を経て放送作家に。テレビを中心に活動しながら、昨年「フワちゃんTV」(現在登録者数約31万人)/「フワちゃんFLIX」(現在登録者数約9万人) を開設▼担当番組:「ZIP!」「アオハル TV」「ドラえもん」「サムライバスターズ」「勝負の冬」など▼その他:広告案件、YouTubeチャンネルコンサルティング▼お仕事のご相談はMailかDMでどうぞ!【Mail】shusei6308@gmail.com

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