『まだ結婚できない男』深川麻衣との距離が急接近? 桑野の本音を包み隠せない残念さ

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2019年10月23日 06:21  リアルサウンド

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『まだ結婚できない男』(c)カンテレ

 13年前に人気を博したドラマ『結婚できない男』の続編『まだ結婚できない男』(カンテレ・フジテレビ系)。前作から月日は流れ、時代は令和を迎えたが主人公の“結婚できない男”桑野信介(阿部寛)は現在53歳、相変わらず独身を貫いている。


参考:『まだ結婚できない男』阿部寛が恋愛に前のめり? 結婚は“出会いをモノにできるか”が重要に


 第3話では、隣人の早紀(深川麻衣)の素性が明かされ、桑野と早紀の距離が縮まった。さらに彼を取り巻く女性3人同士が全員顔見知りとなり接点ができ、いよいよこのストーリーの主要登場人物たちが出揃い、物語の土台が整う形となった。


 桑野は早紀の部屋から漏れ聞こえてくる痴話喧嘩や殺人計画が台詞の内容であり、彼女が女優であることに気づく。さらにふとしたきっかけから、自分がペットショップでずっと眺めていたパグ犬の飼い主が早紀だということも発覚。何やら面白い展開になりそうな流れだが、ここで期待を裏切らないのがある意味“もっている男”桑野である。


 たまたまパグ犬の散歩中に早紀に出くわした桑野。そこに彼女の元恋人で人気俳優の野村信吾(平田雄也)がヨリを戻したいとやってくる。2人はとっさに恋人のふりをして、しつこく迫る野村を追い払うが、後日、3人が口論している写真が週刊誌に掲載されてしまう。


 「年下女優とのスキャンダル」という何とも夢のある話題に周囲は大盛り上がりするも、皆が口を揃えて「若い女性が桑野さんを相手にするはずがない」と笑い飛ばす。このとばっちりにうんざりした桑野は、肖像権の侵害だと憤慨し弁護士のまどか(吉田羊)に相談するものの「訴えたところで勝ち目はない」と一蹴されてしまう。


 そんな中、早紀は台詞の練習相手を桑野に依頼してくる。部屋での2人きりの練習も気が引けると思った桑野が練習場所に選んだのは、閉店後の有希江(稲森いずみ)のカフェだった。


 そこにたまたま居合わせたのがまどかに仕事の依頼人とのトラブルについて相談していた英治(塚本高史)たち。台詞の練習に付き合い、早紀の演技に対して「素人ながら」と断りを入れた上で的確なアドバイスをする桑野。桑野の正論や自身の至らなさに思わず涙ながらに「いつになったら一人前の女優になれるだろう。親はもう女優なんて辞めてさっさと結婚しろって言うし」と早紀は嘆く。


 そんな早紀に「そんなんだったら辞めればいい。どんな仕事にだって辞めたいと思う時はくる。でもそんな時に踏み止まれたら本当の一歩なんだ」と言い放ちカフェを後にする桑野。そこにいた一同全員が桑野を見直した瞬間だった。


 桑野の後を追ってフォローを入れに行くまどかも「てっきり憎まれ口しか言わない人かと思いきや、たまには良いこと言いますね」「誰だって自分の非力さに打ちのめされることもありますよね」と少し感傷モードで桑野の意見に寄り添う。


 そこでまた黙っておけば良いものを桑野の本音が炸裂。「我々が若い人より優れている点が2つだけある。知識と経済力のうちの知識を使って、若者の心を焚き付けられるような言葉を脳内検索してアウトプットしただけだ」。それに対してすかさず、「人としての価値はお金があるかでも知識があるかでもない。デリカシーがあるかないかです」と言い返し啖呵をきるまどか。この2人の掛け合いも随分板についてきて、見ると安心感さえ覚えてしまう視聴者は少なくないはずだ。


 次回は桑野が母親と同居を開始!? 何やらさらにまどかとの距離も縮まりそうな予感だ。一進一退を繰り返しながらも、確実に前進はしている(?)桑野さんの恋模様に何か決定的なことは起きないものか、要チェックである。


■楳田 佳香
元出版社勤務。現在都内OL時々ライター業。三度の飯より映画・ドラマが好きで2018年の劇場鑑賞映画本数は96本。


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