ホーム > mixiニュース > エンタメ > 芸能総合 > 角田陽一郎×是枝裕和(映画監督)「"テレビっ子"だった是枝少年が衝撃を受けた作品は...」

角田陽一郎×是枝裕和(映画監督)「"テレビっ子"だった是枝少年が衝撃を受けた作品は...」

0

2019年10月23日 06:31  週プレNEWS

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

週プレNEWS

写真最新作『真実』が公開中の是枝裕和監督が影響を受けた映画とは――?
最新作『真実』が公開中の是枝裕和監督が影響を受けた映画とは――?

『さんまのスーパーからくりTV』『中居正広の金曜日のスマたちへ』など、数多くの人気番組を手がけてきたバラエティプロデューサー角田陽一郎氏が聞き手となり、著名人の映画体験をひもとく『週刊プレイボーイ』の連載『角田陽一郎のMoving Movies〜その映画が人生を動かす〜』。

今週は最新監督作品『真実』が公開中の映画監督・是枝裕和(これえだ・ひろかず)さんをお招きしました。

* * *

――子供時代に見て印象に残っている映画はありますか?

是枝 アルフレッド・ヒッチコック監督の『鳥』(63年)ですかね。

――鳥が人間を襲う、パニックサスペンス作品ですね。

是枝 翌日、家から小学校に登校する道すがら、そのへんにいる鳥が気になってしょうがなかった。

――やっぱり怖かったですか?

是枝 それはもう怖かった......。鳥が人間を襲ってきた理由が最後まで観ても明かされないのがまた怖かったですね。

――トラウマになりますね......。

是枝 今思うと、映画ってよくも悪くも、そうやって日常の風景を変えてしまう力があるんだなって。

――青春時代に影響を受けたのは?

是枝 まじめに言うとフェデリコ・フェリーニ。大学に入った年に、キャンパスの近くのACTミニ・シアターというシネクラブで『道』(54年)と『カビリアの夜』(57年)の2本立てを観たのが、映画館通いを始めるきっかけでした。

――そこから映像の仕事をやろうと思ったんですか?

是枝 そう。そこで「映画だな」と思ったんです。

――なるほど。是枝さんは大学を卒業後、テレビ業界に飛び込まれますよね。僕も元TBSのプロデューサーでして、大先輩としてそのあたりのことを伺いたいです。

是枝 もともとはテレビっ子なんですよ。ドラマだと倉本聰、山田太一、向田邦子で育ってるから。映画かテレビだったら、圧倒的にテレビで育った人間なんです。

――やっぱり! テレビドラマで特に衝撃を受けた作品はありますか?

是枝 一番好きだったのは『前略 おふくろ様』(75年〜76年)。その頃は誰が作っているか気にもしてなかったですが、倉本聰さんの作品が当時から好きでしたね。

あとは『俺たちの旅』(75年〜76年)も好きでした。毎回エンディングで短い詩が映るんですけど、僕はそれを紙に書き写してました(笑)。当時はまだビデオがなかったんで。

――ああ! 「青春とは......」みたいなやつですよね。

是枝 自分で言っててすごく恥ずかしくなりますけど(笑)。あとは、先日亡くなられましたが、萩原健一さんも好きでした。主演作である『前略おふくろ様』と『傷だらけの天使』(74年〜75年)は、小さい頃に見たもののなかで一番大きな影響を受けた作品ですね。

――ちなみに、『前略...』『俺たち...』『傷だらけ...』はすべて75年頃の作品です。当時は中学生ですか?

是枝 はい、13歳です。『傷だらけの天使』は意外とエッチなシーンがあったから、親と一緒に見るのが恥ずかしかった記憶もありますし。

――リアルタイムで見てました?

是枝 どちらかというと夕方の再放送でよく見てました。あの枠では、中村雅俊さんの『ゆうひが丘の総理大臣』(78年〜79年)をよくやっていたけど、あれも面白かったなあ。

あと妙な趣味なんですけど、TBSの「東芝日曜劇場」が好きだったんで、中高生の頃は毎週見てました。大学生になると意識的に向田邦子や山田太一を見るようになりました。

★後編⇒映画監督・是枝裕和の人生を動かした"3人の演出家"

●是枝裕和(これえだ・ひろかず)
1962年生まれ、東京都出身。昨年、『万引き家族』でカンヌ国際映画祭パルムドール受賞。国内外問わず高い評価を受ける

■『真実』TOHOシネマズ日比谷ほかにて全国公開中

構成/テクモトテク 撮影/山上徳幸

    あなたにおすすめ

    ニュース設定