『機動戦士ガンダム』ザクをプログラミングできるロボット教材、海外でも高評価

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2019年10月23日 07:01  リアルサウンド

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 バンダイは『機動戦士ガンダム』に出てくるモビルスーツ(MS)「ザク」を組み立てて、プログラミングできる教材「ZEONIC TECHNICS」(ジオニックテクニックス)の販売予約を開始した。


(参考:攻殻機動隊を思わせるカッコよさ 教育用ロボ『RoboMaster S1』がスゴかった


 日本では、小学校でプログラミング教育が必修になる2020年を間近に控えて注目されているが、すでに海外からも反響が聞こえてきている。


・モビルスーツ「ザク」を開発する気分を体感
 『機動戦士ガンダム』の世界観設定では、地球連邦軍を最後まで追い詰めた最大の要因こそ、ジオニック社が開発した巨大人型ロボット「モビルスーツ」の投入だった。


 それまでの世界を一変させる、まさに革命的出来事であったモビルスーツ「ザク」を開発をするというSTEM学習教材が「ZEONIC TECHNICS」なのだ。


 「STEM」とは、Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Mathematics(数学)の頭文字をとったもので、端的に言えば理系科目と行ったとこだろうか。


 小難しくて子供が頭を抱えてしまいそうなSTEM学習を『機動戦士ガンダム』の世界に入り込むことで、楽しみながら行うことができるのが大きな特徴だ。ジオニックテクニックスの対象年齢は12才以上で、小学校でプログラミングの基礎を学んだ後に、中学生が腕試しをするのにうってつけだ。


・日本の未来「ソサエティ5.0」に合致
 『Slashgear』は、日本政府が提唱するソサエティ5.0に合致するものだと指摘する(参考:https://www.slashgear.com/bandai-makes-stem-fun-with-algoroid-zeonic-programmable-robots-15595489/)。


 近年は、テクノロジーの重要性が高まっているため、小さい頃に関連するテーマに触れた子供たちは、明らかに有利だ。日本が構想しているSociety 5.0の将来では、そのテーマは実際に必要になるだろう。教育者、学校、企業は、子供たちを科学や数学に順応させるべく、STEMカテゴリーを長い間、推進している。


 そして何千年も前からある遊びの利点を生かして、ロボットでおもちゃとテクノロジーを組み合わせて、子供の注意を引くのは、良い方法だ。これは人型ロボットで、望むようにプログラムして動かすことができる。


・初のガンダムキャラクターSTEMロボット
 『Ubergizmo』は、人気キャラクターが教材になっている点に注目(参考:https://www.ubergizmo.com/2019/10/bandai-programmable-gundam-robot-for-stem-education/)。


 コンピュータープログラミングは、一部の人にとっては非常に楽しいが、人によっては退屈でどうしようもないもの。重要なことは、自発的に触れる機会を持つことだ。


 生徒が有名なアニメキャラクターをカスタマイズしてプログラムできるようにすることは、バンダイのこのプロジェクトへの疑いのない付加価値だ。STEMロボットは、数多くあるが、ガンダムキャラクターを制御できるものはなかった。


 ジオニックテクニックスはモジュール式ロボットであり、ユーザーは手足やその他のモジュールを変更してカスタマイズできる。それでも、プログラミングインターフェイスは比較的シンプルで、視覚的だ。ほとんどの場合、コードを書くことなく、比較的複雑なモーションとシナリオをつくることができるため、バンダイはコンテストや競技会の開催を検討している。


 ジオニックテクニックスの価格は、税込98,890円。オプションの「ハンガーデッキ&フィギュアセット」は、税込16,280円となっている。決して安い買い物ではないが、これで子供が前向きに勉強に打ち込んでくれることを考えれば、価値ある投資なのかもしれない。


(Nagata Tombo)


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