「秋の陽はつるべ落とし」というように、急に日照時間が短くなる秋は、なんとなく寂しい気持ちになってしまったり、やる気が出なかったり……。秋バテ、秋ウツといわれるプチ不調に悩まされやすい季節でもあります。
健康と美容に役立つ食スタイルを提案して16年の美養フードクリエイターである筆者が、「今日は、疲れたな」と思った日に食べたい、ココロも身体も元気にしてくれる食べものを3つご紹介します。
■秋バテ?秋ウツ?疲れた日に食べたいもの3つ
(1)出汁
和食の基本でもある出汁。出汁の香りをかぐと、「美味しそう!」と元気になれますよね。鼻からの刺激は、視覚や聴覚と異なり直接脳を刺激するため、即効性があるとされています。
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また、出汁にはグルタミン酸やイノシン酸といったうま味成分が含まれています。うま味成分は、脳の報酬系と呼ばれる部分を刺激し、気持ちを前向きにする働きのあることがわかっています。
食欲があまりない日でも、温かい出汁を口にすることで、ココロと身体が温まり食欲もわいてくるかもしれませんね。
ただし、インスタントの出汁には添加物も含まれていますから、昆布とかつお節でひいた本物の出汁を温めていただきましょう。出汁は、時間のある時に作っておいて、冷凍保存することも可能です。
(2)トマトポタージュスープ
トマトには、リラックス成分でおなじみのGABAが豊富に含まれています。それだけでなく、トマトの香りはグリーンノートと呼ばれ、気持ちをリラックスさせる働きがあります。
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ご自身で作る時間のない方は、無添加のトマトジュースを温めて、塩とオリーブオイルで味を調えるだけでも美味しいトマトポタージュスープが出来上がりますよ。
(3)白菜スープ
白菜も、うま味成分が豊富な野菜です。とくに白い芯の部分に多く含まれています。
芯を千切りにして無添加のコンソメや出汁で、芯がトロトロになるまで煮込み、塩で味を調えれば出来上がり。干し貝柱を入れるとさらに美味しさがUPしますよ。
気持ちが疲れていると、お料理をするのも面倒になってしまいますよね。でも、そんな時こそ、うま味たっぷりの温かい手料理で身体を温めて、疲れを癒してくださいね。
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(美養フードクリエイター・中医薬膳師 岩田まなみ 料理教室Manami’s Kitchen主宰。パリのEcole Ritz Escoffierにてフランス料理を学びDiploma取得、本草薬膳学院にて薬膳を学び、中医薬膳師の資格を取得。健康リズムカウンセラー、味覚カウンセラー(スタンダード)。自著「ベジフル発酵ジュースとレシピ」(2018年・日東書院本社)、「ヤセ菌が増えて太らない食べ方」(2016年・自由国民社)。コラム執筆、雑誌、TVなど多数のメディア出演実績がある。)