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食後すぐの歯磨きはNG…歯科医に聞く「してはいけない」むし歯ケア

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2019年10月23日 14:51  ウートピ

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ウートピ

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むし歯にならないために、普段から多くのことに気をつけながらセルフケアをしています。しかし実際に、それらが歯の健康に役に立っているのかどうかはわかりません。

その疑問を解決したく、歯科医師で口腔衛生がご専門の江上歯科(大阪市北区)の江上一郎院長に、これらの方法はむし歯予防にとってOKかNGか、またその理由と適切なケアについて聞いてみました。今回は「食事」に関わる方法についてご紹介します。

食後に歯を磨くタイミングは?

(1)食後はすぐに丁寧に歯磨きをしていますがOKでしょうか。

江上医師: NGです。むし歯や歯周病、口臭をはじめ、口の中を健康に保つには唾(だ)液に注目する必要があります。食後は唾液の分泌量が増えますが、唾液には、口の中の「酸」を中和して初期のむし歯を修復する「歯の再石灰化」と呼ぶ働きがあります。また、細菌の増殖を抑える、口の中の粘膜を守る、清潔に保つ、口臭を抑える役割などもあります。

食後すぐに歯を磨くと、分泌された唾液を洗い流すうえに分泌を抑えることになり、かえってむし歯になりやすい、口内環境を悪くします。刺激が強い洗口液の使用も同じ理由で避けてください。※洗口液については、第2回で詳しく説明します。

適切なケア法
食後は、つまようじや歯間ブラシで食べカスを取り除き、歯磨きはその後、20分以上の時間を置いてからにしましょう。口の中に不快感があって気になる場合は、唾液を利用して舌で歯ぐきや上あご、下あごをなぞるか、軽く水でゆすぐといいでしょう。

歯磨きは1日に何回すればいい?

(2)毎日、毎食後に3回、歯を磨いています。

江上医師: NGです。歯磨きを行うタイミングで最重要なのは、「起床後すぐ」と「夜寝る前」です。理由は、これも唾液の働きによります。

まず、朝起きたときは口の中がネバネバしていて、口臭もあるでしょう。これは細菌などが増殖して口内環境が悪化している証拠で、むし歯や歯周病の原因になります。歯を磨く前に朝食をとる人はとても多いようですが、それは間違いです。口の中がネバネバのまま食事をすると、食べ物の糖がネバネバに住む菌と結びつき、むし歯のもととなる歯垢(しこう。プラーク)をつくります。

歯科医が朝起きてすぐにすることは、歯磨きです。口の中の菌を洗い流してから食事をしましょう。

次に、睡眠中は唾液が減り、流れずに停滞するため、口の中の環境が悪くなって菌が繁殖しやすくなることを知っておいてください。そしてこれを防ぐために、寝る直前に歯磨きをして口の中の糖分を取り除いておく必要があるわけです。

食後に歯を磨かないといけないと思っている人は多いのですが、起きている間は、(1)でお話しした唾液の働きによって守られやすいため、毎食後にきちんと磨く必要はありません。

適切なケア法
歯磨きは、「起床後すぐ」と「夜寝る前」の2回、ていねいに磨く。口の中のネバネバを減らしましょう。

食事をたくさんすれば唾液が増えていい?

(3)唾液の分泌量は食後に増えるとのことで、食事の回数を増やそうと思います。

江上医師: NGです。唾液は(1)で話したように初期のむし歯を予防します。しかし、何度も食事をくり返した場合、食事中の唾液は増えますが、食べカスが細菌のエサになって酸をつくり出し、口の中が酸性化している時間が続きます。すると、唾液による修復作業が追いつかなくなります。

「炭酸ドリンクを口の中に含み続けるとむし歯になりやすい」のはそういう理由からです。つまり、間食や炭酸系ドリンクを含めて何度も飲食をすると、それだけむし歯になりやすいと言えます。

適切なケア法
むし歯予防のためには、食事の間隔は3時間以上あけましょう。

ガムやノンシュガーのお菓子はいい?

(4)むし歯予防のためにガムをよく噛(か)んでいます。

江上医師: 砂糖が含まれていないキシリトール入りのガムならOKです。ガムをよく噛むと、唾液の分泌が促されます。キシリトールは、果物や野菜に含まれる天然の甘味料です。むし歯菌の栄養とならないので、結果として菌の働きを弱める、酸を抑制するなど、むし歯の発生や進行をさまたげることになります。

また、糖分が含まれるガムは口の中を酸性化するのでNGですが、糖分が少なくなるまで味が消えたあとも長く噛み続けた場合は、唾液がどんどん増えて口の清掃に作用します。

ただし、キシリトール入りのガムがむし歯を予防するというわけではありません。むし歯は食事をはじめとする生活習慣、磨き方、治療、遺伝など複雑な要素で発症します。むし歯の進行を抑える手助けとなるツールのひとつです。

適切なケア法
キシリトールガムを選び、よく噛みましょう。

(5)むし歯を予防するためにノンシュガーのお菓子を選んでよく食べています。

江上医師: NGです。「ノンシュガー」「シュガーレス」「無糖」「糖類ゼロ」などと表記されたお菓子や飲料でも、砂糖を使用、糖分が含まれている場合があります。栄養表示基準では、食品100gや飲料100mLに対して、含まれる糖類が0.5%未満だと「ノンシュガー」などと表示することになっています。つまり、「ノンシュガー」「シュガーレス」などの飲食品でも、むし歯にならないとは限りません。

また、(1)でお話しした、むし歯の原因となる酸は、甘いものを食べたときだけでなく、食事のたびにつくられます。そのため、甘いものを避ければむし歯にならないというわけでもありません。

適切なケア法
ノンシュガーと表示があるお菓子、ドリンクでも砂糖が含まれる場合があるので避けましょう。

筆者の場合、これまでの歯磨きの習慣はすべて間違っていることに気づきました。むし歯の予防や改善には、唾液が重要な役割を果たすということです。良かれと思ってしていたことでも、反対に唾液の分泌を抑えて口の中の状態を悪化させる、むし歯をまねくことだったかもしれません。これを機に、自分のケア法を見直したいものです。

次回は、歯磨き剤や洗口液の使用についてなどのOK、NGをご紹介します。

(構成・取材・文 藤原 椋/ユンブル)

このニュースに関するつぶやき

  • へぇ〜気を付けてみよう(^_^;)
    • イイネ!6
    • コメント 1件
  • あれ?この前歯医者さんに行った時、待合室のモニターに「歯科医師会は食後すぐの歯磨きを推奨」って広報ビデオ流してたけどな���å��å�
    • イイネ!26
    • コメント 2件

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