ホーム > mixiニュース > IT・インターネット > モバイル > UQがWiMAX 2+でも「分離プラン」導入 旧プランと比べて安い? 高い?

UQがWiMAX 2+でも「分離プラン」導入 旧プランと比べて安い? 高い?

0

2019年10月24日 07:12  ITmedia Mobile

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

ITmedia Mobile

写真定期契約がある場合の旧・ギガ放題(3年契約)と新・ギガ放題(2年契約)の料金比較。一見すると新・ギガ放題の方が安くなっている
定期契約がある場合の旧・ギガ放題(3年契約)と新・ギガ放題(2年契約)の料金比較。一見すると新・ギガ放題の方が安くなっている

 10月1日付で電気通信事業法が改正され、関連する総務省令やガイドラインも一部を除いて施行されました。今回の法令改正によって、大手キャリア(MNO)とその特定関連法人(※1)、契約者数が100万(※2)を超過するMVNOにおいて違約金(解約金)や定期契約の有無による月額料金割引などに規制が入ることになります。



【その他の画像】



※1 MNOの親会社、子会社、兄弟会社や関連会社である移動電気通信事業者※2 MVNE(MVNOを支援する事業者)として他のMVNOに提供している回線を除く



 今回の法改正では、UQコミュニケーションズがMVNOとして……ではなく「WiMAX 2+」を全国で提供するMNOとして規制の対象に加えられました。このことに伴い、同社は同日からWiMAX 2+サービスのプランをいわゆる「分離プラン」に改めました。



 今回の5分で知るモバイルデータ通信活用術では、WiMAX 2+の新プランでユーザーの負担が軽くなるのかどうか、「分離」された本体代金の変動と合わせて見ていきます。



(記事中の価格は全て税別)



●一見すると安くなった「新・ギガ放題」



 UQコミュニケーションズが10月1日から提供しているWiMAX 2+の新プランの名前は、ずばり「ギガ放題」(以下「新・ギガ放題」)。その名の通り、9月30日まで提供していた「UQ Flatツープラス ギガ放題」(以下「旧・ギガ放題」)の後継プランです。



 新・ギガ放題に月額料金は、2年(定期)契約を結んだ場合は3880円、結ばない場合は4050円と、2年契約の有無を問わず旧・ギガ放題よりも割安となっています。2年契約の途中で解約した場合でも、解約金は1000円と従来より安価です。



 一方で、旧・ギガ放題で用意されていた「おトク割」「長期利用割引」(月額500円)や、新規契約から最大3カ月間適用される「お試し期間」の割り引き(月額684円)は廃止されています。



●LTEオプション利用者には「痛い」面も



 新・ギガ放題では、各種割り引き以外にもなくなるものがあります。3年契約時の「LTEオプション料」の無料特典です。



 一部を除くWiMAX 2+ルーターは、au(KDDIと沖縄セルラー電話)の「au 4G LTE」エリアを利用できる「ハイスピードプラスエリアモード」に対応しています。このモードはWiMAX 2+が圏外あるいは電波が弱い場合のエリア補完、あるいはキャリアアグリゲーション(CA)による一層の高速通信を実現するためにあるもので、使った月だけ月額1005円のLTEオプション料が掛かります。



 UQコミュニケーションズでは、3年契約を条件にLTEオプション料を無料にする施策を2017年6月から提供しています。



 10月1日付で改正された総務省令では、定期契約による期間拘束を2年(24カ月間)までに制限しています。スマートフォン以外の回線契約に対する期間拘束制限の適用は2020年1月からで、施行から約3カ月の「猶予」がありますが、新規の「3年契約」が今後提供できなくなることは決まっています。



 3年契約を提供できないということは、3年契約を前提とするLTEオプション料の無料施策を終了せざるを得ない――UQコミュニケーションズとしてはそのような結論に至ったものと思われます。



 ただし、新・ギガ放題で「auスマートバリューmine」を適用すれば、LTEオプション料が無料となる上、au携帯電話の月額料金が500円〜1000円引きとなります(※3)。au携帯電話(スマホ、ケータイ)の契約は必要ですが、既に持っているスマホやケータイがauのものであれば検討しても良いでしょう。



※3 割引額は契約しているプランやデータ定額により異なります。WiMAX 2+サービスの月額料金が直接割り引かれるわけではないのでご注意ください



【訂正:10月25日14時40分】初出時、auスマートバリューmineについて「LTEオプション料が実質値下げされる」旨を掲載していましたが、正しくはオプション料が無料となり、その上でau携帯電話料金が割り引かれます。おわびして訂正いたします



 ともあれ、エリア補完やさらなる高速化のためにハイスピードプラスエリアモードを活用している人、あるいはしようとしている人にとっては、LTEオプション料を無料化する手段がなくなったのは「痛い」ことかもしれません。



 なお、新・ギガ放題でもハイスピードプラスエリアモードでau 4G LTEを介した通信を利用した場合の月間容量制限(7GB)はそのままです。この制限に引っかかった場合、「ハイスピードモード」(WiMAX 2+のみで通信するモード)でも月末まで上下最大128kbpsの通信速度制限が適用されるので注意しましょう。



●10月1日以降の端末価格はどうなった?



 WiMAX 2+の月額料金が値下げされたのは先述の通りですが、通信料金と「分離」されることになったWiMAX 2+ルーターの価格はどうなったのでしょうか。



 UQコミュニケーションズの公式オンラインストアを例に取ると、ルーターの提供価格(通常価格から値引きした実際の端末代金)が、9月30日までは3800円だったものが、10月1日以降は1万5000円に値上げされています。10月1日以降の提供価格は通常価格と同額で、形の上では「一切値引きなし」となっています。



 この「値上げ」は家電量販店でも同様です。都内のある店舗では、9月30日まで一括1円だった代金が、10月1日以降は通常価格の1万5000円となりました。



 店頭での本体価格は店舗によって数千円程度の差は見受けられますが、大幅な値上げは、どこでも同じ傾向です。



●結局、安くなったの?



 このように、10月1日以降のWiMAX 2+サービスは、月額料金と定期契約の解除料が安くなった反面、端末価格は値上げされてしまいました。ざっくりといえば「同じ端末を長く利用するほど、合計の支払い金額が安くなる」状況です。



 そこで実際にシミュレーションをしてみましょう。新旧のギガ放題(共に2年契約)で契約期間中に発生する本体代金と月額料金の合計、解除料などを比較すると以下の表の通りになります。



 表の通り、旧プランでは契約期間中の解除料が高く設定されているため、解除料が発生するタイミングでの解約は新プランの方が圧倒的に有利です。



 1000円に値下げされたこともあり、新・ギガ放題は解約金をほぼ気にしなくて良くなりました。「引っ越しをして一時的に固定回線が利用できなくなった」「一時的に生活の拠点を変える」といった際に、WiMAX 2+を短期間契約することがより現実的な選択肢となったともいえます。



●10月からは通信だけの新規契約も可能に



 少し地味なポイントではありますが、UQコミュニケーションズでは10月からWiMAX 2+サービスのSIMカード単体での新規契約を受け付け始めました。以前自分で使っていた、あるいは中古ショップなどで購入したWiMAX 2+対応通信機器があれば、初期費用を抑えつつWiMAX 2+サービスを(再)契約できます。



 ただし、SIMカード単体での契約はUQコミュニケーションズの以下の窓口でのみ受け付けています。MVNOでは受け付けていません。



・オンラインショップ(Webまたは電話)



・UQスポット



 また、先の記述からも察しの通り、単体契約したSIMカードはUQコミュニケーションズが販売してきたWiMAX 2+通信機器でのみ利用できるものです(※4)。auを含む他キャリアのスマホや、ちまたで販売されているSIMロックフリー端末に入れても使えませんので気を付けてください。



※4 UQコミュニケーションズのMVNOが販売したWiMAX 2+通信機器でも利用できます


    あなたにおすすめ

    ニュース設定