小学校入学前ママ・パパ注目! リビング学習のメリット・デメリットとは

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2019年10月25日 08:22  マイナビニュース

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来春に小学校入学をひかえたママ・パパ、そろそろ子どもの学習環境をどうするか、頭を悩ませているころではないでしょうか。今、子どもの勉強スペースとして主流となっているのが、リビングの一部で勉強する「リビング学習」です。今回はリビング学習の住まい面からのメリット・デメリットについて解説します。
○リビングは子どもの「学びの場」「育ちの場」に

「頭の良い子に育つ」「東大生のうち約○%も実践していた」などと言われ、暮らし方の定番になりつつあるのが「リビング学習」です。筆者宅には2019年春に小学校へ入学した子どもがいますが、周囲で子ども部屋に学習机を用意したという話はほぼ聞かず、当面はリビングで勉強させる「リビング学習派」がほとんどでした。

リビング学習にはさまざまなメリットがありますが、(1)過ごし慣れた空間でリラックスして勉強に取り組める、(2)周囲の雑音に流されず勉強できる集中力が養える、(3)親が子どものつまづきに気づける、(4)子がいつでも親に質問でき、学びを深められる、といった点をあげる人が多いようです。

リビング・ダイニングは家族が過ごす場であり、遊んだりくつろいだりと思い思いの過ごし方ができます。昨今は共働き家庭も増えたこともあり、親子の時間を濃くしたいと考える人にも大切な場所といえます。また、子ども部屋を作っても、「結局、リビングで勉強している」という経験から、「なし崩しにリビングで勉強している」という声も聞きました。

一方で、デメリットとしては、(1)ダイニングテーブルは子どもの体格・学習に不向き、(2)学習用品がリビングと子ども部屋に分散してしまい、どちらにあるかわからない(3)子どものアイテムがインテリアに調和しない、(4)リビングが片付かずイライラする、(5)リビングの照明は勉強に適しておらず、子どもの視力が心配、(6)集中力は養われず気が散漫になる、といった点があげられます。

これらをまとめると、リビングの照明や机、椅子は子どもが勉強するのに適していない、またリビングが片付かないといった点がデメリットになるようです。確かに家族がリラックスするリビングは、長時間、集中して勉強する空間とはいえません。リビング学習は「学習習慣を身につける」「自分のことを自分でできるようになるまで」の子どもが低学年のうちと考えるのがよさそうです。
○机は奥行き45cmあればOK! イスと照明は配慮を

では、リビング学習のデメリットをできるだけ最小限にするにはどうしたらよいのでしょうか。現在の日本の間取り・家は、リビングを広くとっていることが多いものの、縦型、横型とさまざまなかたちがあり、デスクスペース・スタディコーナーがある間取りは注文住宅くらいです。

家族構成やモノの多さにもよりますがLDKあわせて12畳以上あるなら、リビングに子ども用の机を置けることでしょう。ただ、市販されている子ども用の学習机は幅100cm 奥行き50〜60cmのものが多く、存在感も大きいもの。また、リビングのくつろいだ雰囲気と合わないものが多いのが現実です。

実際、子どもが教科書を広げ、書き取り・計算をするに必要なのは、奥行き45cm、幅50cmあれば十分です。それであれば、大人も使えるシンプルなデザインで、奥行きの浅いデスクをチョイスし、周囲にランドセルラックと組み合わせて、リビング学習スペースとするのがベターではないでしょうか。デスクは子どもが自室で勉強するようになっても親が作業するのに重宝することでしょう。

ただLDKの広さが10畳程度となると、ダイニングテーブルを兼用するほうがよいでしょう。また、イスもダイニングと兼用でもよいですが、姿勢や視力を気にする人はリビングに調和する専用イス・専用照明を購入すると、親の心配も減ります。

一方、必須なのがランドセル置き場です。市販のランドセルラックでもよいですが、最近ではおしゃれなキッチンワゴンをランドセルラックとして使う家庭も多いようです。キッチンワゴンのメリットは、(1)ランドセル置き場としてちょうどよく、(2)インテリア性にすぐれ、(3)ワゴンなので移動がかんたんで隠せる、(4)子どもが使わなくなったあとも他の用途で使えるといった点です。

また、リビングのごちゃつきを解消するために、文房具を収納する小さな引き出し(A4サイズ)とプリントを貼っておけるホワイトボード・掲示板があると、学校からのお便り、文房具(えんぴつ、けしごむ、のりなど)の予備、ノートの予備などの定位置ができ、「学用品が散乱してイライラする」ストレスが軽減されます。

おもちゃに加えて、文房具、参考書、本・漫画などと子どものモノが一気に増える時期です。勉強習慣とともに片付け習慣、家事をどう分担するか、親子で話し合って決められるといいですね。

○嘉屋恭子

フリーライター。編集プロダクションなどを経て、2007年よりフリーランスで活動。
主に住まいや暮らしに関わる分野で取材・執筆を続ける。FP技能士2級取得(回遊舎)

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