農業機械に装着して肥料や農薬の散布を制御するギリシア発の精密農業ソリューション

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2019年10月25日 18:32  Techable

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ギリシアの首都アテネで2017年に創業したスタートアップ企業Augmentaは、人工知能(AI)やコンピュータビジョンを活用した精密農業ソリューションの開発に取り組んでいる。
・既存の農業機械に装着できる精密農業ソリューションAugmentaのソリューションは、複数の波長で撮影する最新のマルチスペクトルカメラシステムを、トラクターや噴霧器、散布機など、既存の農業機械に装着する仕組みだ。

マルチスペクトルカメラシステムが圃場を撮影し、即時画像処理技術と人工知能(AI)を用いて、必要となる肥料や農薬を圃場1平方インチ(6.45平方センチメートル)ごとに自動で算出。

国際規格ISOBUSをはじめとする農業機械の通信プロトコルに対応しており、これを通じて、噴霧器や散布機を制御する。

ユーザーは、トラクターや噴霧器、散布機を通常どおりに操作するだけで、Augmentaのソリューションにより、肥料や農薬を最適に散布できるというわけだ。

また、オンラインプラットフォームでは、収集したデータを元に、圃場の状態をビジュアル化したマップも閲覧できる。
・世界8カ国2万6000エーカーの圃場で導入実績ありAugmentaのソリューションは、これまでに世界8カ国にわたって2万6000エーカー(約105.2平方キロメートル)の圃場で試験的に導入されている。

Augmentaは、2019年10月、米サンフランシスコのベンチャーキャピタル「Hardware Club」らから、合わせて250万ドル(約2億7200万円)の資金を調達しており、今後、需要が高まっている北米および南米を中心に、事業エリアを拡大していく方針だ。(文 松岡由希子)

Augmenta

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