超人気YouTuberはじめしゃちょーが大企業広告に起用されるワケ

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2019年10月28日 21:02  日刊サイゾー

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日刊サイゾー

テレビ業界で最もYouTubeに詳しい新進気鋭の20代放送作家、白武ときお(「しもふりチューブ」)と長崎周成(「フワちゃんTV」)が、最新のYouTube事情と注目チャンネルについて語り尽くします!

<「超YouTube学」バックナンバーはこちらから>

白武 YouTubeって、以前は絶対に毎日アップするのが人気チャンネルの鉄則だったんですが、今はプロ化が進んで、クオリティ高くなっている分、毎日じゃなくてもファンがつくようになってきている。

長崎 面白いチャンネルがたくさんあるから、例えば3〜4日更新がなくてもほかのチャンネルが補ってくれる。一部のトップクリエーターは別ですが、普通の人が毎日更新してたら、やっぱり頭おかしくなっちゃいますよね。精神衛生上、ほんとよくない。

白武 僕がやってる霜降り明星の「しもふりチューブ」は、一日にバーッと何本も撮って一気に編集するからまだ大丈夫ですけど、個人でやってる人はしんどいですよね。毎日更新しないといけないという強迫観念になってしまうと怖い。それで、HIKAKINさんとかたまに「更新頻度を下げよう」みたいなキャンペーンをやってて、すごくいいことだなと思います。

長崎 ただ、息を吸うように動画を編集して上げる人がいるのも事実で。一昨年ぐらいの「U-FES.」(UUUM のクリエイターが全員集まってやるイベント)終了後、みんなが打ち上げに行く中、最後まで現場に残ってたのは、はじめしゃちょーさんーだって聞きました。その日、「U-FES.」で撮った動画をその場でブワーって編集して、終わるまで打ち上げに行かなかったそうです。ストイックというか、もうそんなこと当然なんだと思います。

白武 僕もはじめしゃちょーさんとは一度、テレビの番組を一緒に作ったことがあって、その時にいろいろお話しさせてもらったんですけど、編集大好き人間なんですよ。出るのも楽しいけど、編集がめちゃくちゃ大好き。「睡眠時間を削ってでもやりたい」って言ってました。だから、性に合ってるんじゃないかな。イチローにとって素振りが努力だと思わないように、好きなものだったらとことん頑張れるというか。

長崎 はじめしゃちょーさんはHIKAKINさんと双璧をなす、YouTube界のトップスター。誰もが一度は心の中でやってみたいと思っている”悪ふざけ”をコツコツ毎日上げていて、「メントスで槍を作ってコーラにブッさす」や「スライムで風呂作ってみた」はその代表的な企画。見出しになるキャッチ―な一行をいまだに出せてるのがすごい。

白武 最近で言ったら「チクチクの栗を三十分間振り続けたらどうなるの?」「めちゃくちゃ風が強い中でスポーツするとどうなるの?」とか。サムネのビジュアルだけ見ても気になるし、一行聞いても気になるものを、ネタ切れせずにアイデア出し続けている。動画自体もカット割りが巧みで、視聴者を飽きさせない編集技術で魅了してくれる。はじめしゃちょーが発明した編集って、たくさんあると思います。

長崎 まれに風刺っぽいこともやるんですけど、「コメント欄のケンカを実写化してみた」っていうのがあって。アンチコメント書いてる人を擬人化して並べて、教育テレビみたいな感じで。そこそこの登録者数のYouTuberがやってたら「何言ってんの、コイツ?」ってなるけど、はじめしゃちょーさんだからこそ伝えられる、YouTubeにおけるマナーとかメッセージがある。

白武 視聴者からの質問にバーッと答えて面白く編集する、っていうフォーマットを編み出したのも、はじめしゃちょーさんじゃないですかね。質問に答えるだけだったらそれまでもあったんですけど、はじめしゃちょーさんが開発したフォーマット――質問で振ってすぐそれを実行して落とす――この構成をマネしてる人は多いですね。

長崎 たぶん撮りながら、めちゃくちゃ編集点を作ってると思います。ここで一回落として切って、ってやってる人の撮り方だと思います。撮影しながら編集している超人です。

白武 サブチャンネルの「はじめしゃちょーの畑」も人気で、「サイレント鬼ごっこ」とか、グループならではのゲームとかも生み出しています。

長崎 わちゃわちゃ感あふれる日常を映し出したホームビデオみたいな感じで、これまで個人で活動してきたはじめしゃちょーっぽくない一面を見られるのがいい。

白武 最近は、大企業のCMにも起用されてますね。メルカリの友達招待キャンペーンや、コカ・コーラ社のTEAM Coca-Cola アンバサダーにも選ばれて、好感度は抜群。もう悪いことできないですね(笑)。

長崎 いまや、芸能人とYouTuberの立場って完全に逆転してて、企業側にとってエンゲージが見えてるのは魅力的。例えば佐藤健さんって言わずと知れた人気俳優だけど、広告効果がどのくらいあるか、ぶっちゃけわかんないじゃないですか? でも、はじめしゃちょーさんなり、HIKAKINさんなりは、ファンが何人いて、どういう層に受けているのか、すべて数字が見えているから、データを前提にした上で起用できる。

白武 だから、ごまかしが利かないんですよ。人気タレントがSNSを始めて、思ったより数字が伸びないことがありますけど、そう簡単に100万人は突破できない。すべてが可視化されている。

長崎 今までテレビとかでぼかされてたものが、YouTube上では明確化されて数字として出てるんで、広告主としても安心感がありますよね。「視聴率○%です」って言われても、それを実際何人見ているのか、わからないじゃないですか?

白武 成績、点数が貼り出されてるみたいなもんなんで、ウソつけないんですよね。

長崎 チャンネル登録者数やフォロワー数は、タレントの戦闘力になってきているのかもしれません。

(【4】へ続く)

※「超YouTube学」バックナンバーはこちらから

●しらたけ・ときお(@TOKIOCOM

▼放送作家▼1990年京都府生まれ▼「しもふりチューブ」毎日18時投稿▼担当番組:「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!絶対に笑ってはいけないシリーズ」「Aマッソのゲラニチョビ」「みんなのかが屋」▼お仕事と仲間を募集しております。お気軽にご連絡ください!【Mail】tokiocpu@gmail.com

●ながさき・しゅうせい(@shuuuuuusei

▼1991年生まれ神戸出身・放送作家▼芸人、テレビ制作会社勤務を経て放送作家に。テレビを中心に活動しながら、昨年「フワちゃんTV」(現在登録者数約31万人)/「フワちゃんFLIX」(現在登録者数約9万人) を開設▼担当番組:「ZIP!」「アオハル TV」「ドラえもん」「サムライバスターズ」「勝負の冬」など▼その他:広告案件、YouTubeチャンネルコンサルティング▼お仕事のご相談はMailかDMでどうぞ!【Mail】shusei6308@gmail.com

このニュースに関するつぶやき

  • おはようございます。正直ユーチューバーと呼ばれる方々、あまり好きではありません。「暇でモテない」男たちが集まって馬鹿騒ぎしてる風にしか見えないからです。とは言え、何百万人のフォロワーがいる所まで行くのには脱帽です。
    • イイネ!5
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