『ポケットモンスター ソード・シールド』国内最速メディアプレビュー会レポ

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2019年10月29日 08:01  マイナビニュース

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●『ポケモン』新作をファーストインプレッションでお届け
2019年11月15日の全世界リリースに先駆け、10月17日に『ポケットモンスター ソード・シールド』国内最速メディアプレビュー会が開催された。

ポケモンの持田慶子氏(開発事業部 宣伝企画部)の開会挨拶に続き、『ポケットモンスター ソード・シールド』プロデューサーの増田順一氏(ゲームフリーク常務取締役)、同ディレクターの大森滋氏が登壇。まずは、増田氏と大森氏から改めて本作の紹介が行われた。

『ポケットモンスター ソード・シールド』は、3年ぶりとなる完全新作タイトル。“最強のポケットモンスター”をテーマにしており、「ポケモンを捕まえて、集めて、育てて、バトルして、交換する歴代のポケットモンスターシリーズに共通する楽しみを追求している」とのこと。

舞台となるのは、ガラル地方。穏やかな田園風景や近代的な都市、雄大な草原や険しい雪山などさまざまな表情を持つ広大な地方で、個性豊かな街や地域が広がっている。ガラル地方では、ポケモンバトルが一番のエンターテイメントとして楽しまれており、主人公はそのチャンピオンを目指して各地にあるジムを巡りながらバトルの腕を磨いていく。

また、すでにご存知の方も多いと思うが、がラル地方のバトルでカギを握るのが“ダイマックス”と呼ばれる現象。ダイマックスしたポケモンはワイルドエリアと呼ばれる広大なフィールドに野生でも登場し、マックスレイドバトルとして4人で協力して挑むことができる。

本作の特徴やポイントを説明した2人は、「最強のポケットモンスターになっていると思いますので、ぜひ楽しんでもらえればと思っております」「ポケモンらしさを追求して、新たな冒険の世界を拓くことが出来た」と自信をのぞかせていた。

その後は、国内最速で実機を使った体験プレイをすることができた。そのファーストインプレッションをお届けしよう。

プレイを始めて第一に感じたのは、背景から草の質感にいたるまでとても美麗でありつつ、それがしっかりポケモンの世界観になっていることだ。リュックを手にした主人公が家から出た時に広がる街の風景は、感動すると同時に雰囲気がもうポケモンの世界であり、歩いているだけでも楽しい。

登場人物も冒頭からインパクト抜群。ガラル地方の現チャンピオンであるダンデや、ダンデの弟で主人公のライバルの一人であるホップは、今後ストーリーでどのように絡んでくるのか気になるところ。特にダンデの登場シーンは個性に溢れていて、クスッとしてしまうかもしれない。ほかにも、裏のありそうなキャラクターが多数登場するので、そのあたりも期待したい。

そのダンデからのプレゼントとして、最初のポケモンを選ぶわけだが、くさタイプのサルノリ、ほのおタイプのヒバニー、みずタイプのメッソンの誰にするか。体験会なのにやっぱり悩んでしまうのは、もはや初代ポケモンからの伝統とも言えるだろう。

初期ポケモンのタイプが初代から変わっていないことについては、「ほのお、くさ、みずの関係性はじゃんけんと一緒でシンプル。わかりやすいので変えていない」という。さらに、この3匹も通信対戦できちんとバトルできるぐらい育成できるそうなので、今回の体験会では育成までは出来なかったが、愛着をもって好きなポケモンを育てていけるのは嬉しい。

そして、最初のポケモンを連れて街の外へ。街の中と同様、木々や霧といった自然がとても雰囲気を醸し出していて、何が起こるのかワクワクさせられる。明言は避けるが、「え? これはいったい……」という展開も序盤からあるので、楽しみにしてもらいたい。

街の外を歩いていると、草むらなどでポケモンバトルや道端で待ち構えるトレーナーといった、“ポケモンらしさ”はもちろんそのまま。その上で、より楽しめる工夫もされており、気になったのはシンボルエンカウントとランダムエンカウントが両方あった点だ。

草むらから頭をのぞかせている知らないポケモンの姿を見つけると、目的地そっちのけでそのポケモンを手に入れたくなったし、かと思えば、いきなりランダムでポケモンバトルが始まるドキドキ感もあった。しかも、新ポケモンは序盤にしてさまざまな種類やタイプがいて、新鮮な驚きの連続。

ちなみに、シンボルエンカウントは昨年発売された『ポケットモンスター Let's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイ』でも好評だったという。ただ、それだけでなく「どんなポケモンが出てくるかわからないワクワク感」も無くしたくないので、両立させて遊びを膨らませているとのこと。

冒頭のプレイだけとはいえ、プレイを通してすごく感じられたのはこの「ワクワク感」だ。家から街に出る、見渡す先にある場所に向かう、知らないポケモンの姿を見かける……などなど、ポケモンの世界への没入感とワクワク感にただただ身を委ねたくなる、そして何よりそれが楽しい! そう思わせてくれた。

気になる登場するポケモンの種類だが、こちらは発売まで秘密。「新ポケモンは何匹いるのか、世界中で競い合ってもらいたい」という。そうした考えで事前に発表する新ポケモンはかなり少なくしているそうだが、上記のように序盤から見たことのないポケモンが多数登場したので、次はどんなポケモンに出会えるのか胸躍る気持ちになった。

また、今回の体験会では冒頭のプレイに加えて、本作の目玉のひとつである「マックスレイドバトル」を、ローカル通信を使って4人で挑戦することもできた。

今回戦ったのは、バタフリー。初期からいるお馴染みのポケモンも、やはりダイマックス化(いわゆる巨大化)した姿は迫力満点。仲間は4人のうち1人のみ、しかも1回だけしかダイマックスさせることができないため、どのタイミングでどのポケモンをダイマックスさせるかが重要となる。

実際の体験プレイでは、初めてということもあってワタワタした部分もあったものの、みんなで相談しながら楽しむ一端を感じることができた。プレイしてもらえば、すぐに馴染めるのではないかと思う。

また、今回はアイテムを使ってマックスレイドバトルを発生させたが、ワイルドエリア内には野生のダイマックスポケモンも存在。エリアを見渡すと、赤い光が立ち上っており、そこで戦うことができるようだ。広大なエリアには多数のダイマックスポケモンがいるので、早く戦いを挑みたいと思わせてくれた。

そうこうしているうちに、体験時間は終了。本当にあっという間だったというのが正直なところ。次は何が待ち受けているのか、どんなポケモンがいるのか探しに行きたい、広大なエリアをただただ走り回りたい……など、とにかく時間を忘れて没頭したいと冒頭のプレイだけでも思わせてくれた。

もちろんプレイスタイルは人それぞれなので、自分の好きなように楽しむのが一番だが、あくまで個人的には何も見ずにワクワクドキドキ感を味わいながらプレイしてみたいと思う。

最後に、体験レポートの中でもいくつか引用させていただいたが、体験後に行われた質疑応答の模様を紹介しよう。

●質疑応答コーナー

――序盤から結構新しいポケモンが出てきますが、事前に新ポケモンの紹介が少なかった理由や意図は?

(以下:ポケモンの宣伝責任者の大村氏が回答)ぜひご自身の目で新しい発見や出会いを楽しでいただければと思い、事前に紹介するポケモンの数をかなり少なくしております。今回遊んでいいただいたのは(冒頭の)ほんの一部ですが、かなりたくさんの新ポケモンを見つけていただけたんじゃないかと思います。

――本作に登場するポケモンの数は全体で何匹ぐらい?

本作は11月15日に世界当時発売となりますので、全世界で新ポケモンが何匹いるのか競い合ってもらいたいと思っています。ぜひ11月15日から(ご自身でプレイして)調べてみてください。全部で何匹かは発売後のお楽しみということで。

――初期の3匹のバランスも含めて、ゲームのバランスについては?

ゲームをより新鮮に遊んでもらいつつ、“見つける体験”を感じてもらいたいと思っています。ですので、ポケモンをどこに生息させるかは、そういうことを考えて配置しています。

――初代の『ポケモン』から(最初の3匹は)ほのお、みず、くさで変わらないことにはこだわりが?

最初のジムはどういうタイプのポケモンにするか、どのポケモンと戦わせたらどうなるのか、新鮮味も含めて非常に苦労したところです。ほのお、くさ、みずの関係性はじゃんけんと一緒であり、シンプルでわかりやすいので変えていないですね。

――新しいポケモンの発表は、サイトやライブストリームを使ったりユニークなものが多かったです。リアルの世界で出会うことも含め、そのことについては?

1匹1匹のポケモンとの出会いを大事にして欲しいと思っています。あの時、あの場所でどんな音楽を聴きながら、誰と一緒にポケモンを捕まえたか、その全てを体験として感じてもらいたいなと。ですので、宣伝と連動しながらやっている今回の見せ方は、「その体験が面白いな」「自分たちでも面白いことをやっているな」と思っています。ポケモンとの出会いの、ひとつの答えの見せ方ができているのではないでしょうか。

――それは、ゲームの中だけでなく?

そうですね。例えば、ポケモンセンターに行かないとそのポケモンがもらえない、というのは、盆踊りに行った時の思い出に近いと思っていて。行った記憶とポケモンを体験としてリンクできると思うんですよ。でも、家でインターネットからひょいと配信されてもきっと思い出に残らないですよね。なので、そういう体験を大事にしたいと思っています。

――シンボルエンカウントとランダムエンカウントが混ざっているのが気になりました。どのように使い分けているのか?

『ポケットモンスター Let's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイ』でもシンボルエンカウントは好評で、楽しく遊んでもらえたと思っていましたので、その体験を本作でも入れました。ただ、ランダムに出会う「どんなポケモンが出てくるかわからないワクワク感」を失わせていいかというと、そうではなくて。例えば、新ポケモンで「見たことがない!」というのは捕まえようという動機になりますよね。同時に、シンボルでは出ないポケモンがランダムに含まれていれば、どういうポケモンが出てくるかわからないワクワク感もありますし。それを両立させて遊びを膨らませたいなと思って使い分けています。

――本作では育成方法にも手を加えたりしているのでしょうか?

詳しくは言えませんが、かなり育成しやすい方向でゲーム全体のバランスをとっています。最初に出会う3匹でも、通信対戦できちんとバトルできるぐらい育成できる仕組みになっているので、ぜひいろんなポケモンを育ててもらいたいです。(千葉研一)

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