フェラーリF1代表、ルクレールの戦略に誤りありと認める「1回ストップも検討すべきだった」

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2019年10月30日 12:51  AUTOSPORT web

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ルクレールは第2スティントでミディアムタイヤに苦しめられていた
フェラーリF1チーム代表のマッティア・ビノットは、メキシコGP決勝において、シャルル・ルクレールを1回ストップで走らせることを検討すべきだったと認めた。

 ポールポジションからスタートしたルクレールは、ファーストスティントは首位を走行、14周目という早めの時期に1回目のピットストップを行った。しかしミディアムタイヤからミディアムに変更したことで、2回目のピットストップが必要となり、43周目に再びタイヤ交換を行った。最終的にルクレールは4位でフィニッシュした。

「レースのあの段階で(ピットインするの)は早すぎたと思う。(土曜日の)データを分析した結果、ワンストップは考えなかった。今となってみれば、それは正しい選択ではなかった」とビノットはレース後に『Sky Sport F1』に語った。

「我々は正しいことを行ったと思うが、レースが終わった今はそのことを異なる視点からも見ている」

 フェラーリはレース中の重要な選択を行うにあたり、もっと確実な判断を下す必要があったとルクレールは考えている。一方で、意志決定のプロセスにおいて自身が完璧な役割を果たしていなかったこともよくなかったと示唆した。

「無線で希望を言ったりして、チームが僕のために正しい選択ができるよう、決定のプロセスにもっと深くかかわるべきだった。セブ(ベッテル)がそうしたようにね」とルクレールは言う。
「このことから学ぶ必要がある。次に役立てたい」

「(アレクサンダー・)アルボンをカバーしたいというのが大きかった。ここではオーバーヒートは重要な要素だから、オーバーヒートする状況を避けたかった。だから、後ろにならないよう、トラックポジションを確保したかった」

「アルボンからポジションを守るために、かなり早い段階で1回目のピットストップを行った。その時点で、2回ストップになることははっきりしていた」

「レースのあの時点では、皆がツーストップで走るだろうと思ったが、最終的にそうはならなかった。他のドライバーは皆ワンストップだったから、ひどく難しいことになったんだ」とルクレールは続けた。

「今日を含め、ここ数戦は戦略が良くなかった。(でも)それが唯一の理由ではない」

「第2スティントはあまりうまくいかなかった。なぜか分からないがミディアムタイヤでの感触が悪かったんだ。最初のミディアムのフィーリングは良かったから、これについては分析して理解する必要がある」

■「タイヤが予想外の挙動を見せた」。ビノット、ルクレールの敗因を分析

 ビノットは、タイヤの問題は戦略以上に大きな影響を及ぼしたというルクレールの意見に同意した。

「ツーストップ戦略は優れた戦略だったが、ミディアムタイヤを履いたシャルルの第2スティントは芳しくなかった。原因を究明する必要がある」とビノットは言う。
「タイヤのこの予想外の挙動は、今日一番驚かされたことかもしれない」

 今回フェラーリは、ルクレールの2回目のピットストップでミスを犯した。ピットクルーがリヤタイヤを適切に装着するのに時間がかかり、ルクレールは貴重な数秒を失うことになったのだ。

「シャルルはピットストップで何秒かタイムを失った。それがなければ、レースの終盤で彼は先頭グループにもっと近づくことができただろう。こうしたことすべてが、レース終盤で彼に不利に働いてしまった」

「だが結局のところ今日の我々は優れたペースを出すことができたし、昨日の予選も好調だった。こうしたことが自信と励みになる。これからのレースも楽しみにしている」

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