「ワタル トミナガ」初のプレタポルテを発表、オリジナルのテキスタイルや独自の色彩感覚でコレクションを構成

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2019年10月31日 20:42  Fashionsnap.com

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2020年春夏コレクションの展示会 Image by: FASHIONSNAP.COM
「ワタル トミナガ(WATARU TOMINAGA)」が日本で初の展示会を開催し、初となるプレタポルテのコレクションを発表した。

 デザイナーの富永航は1988年生まれ、武蔵野美術大学でテキスタイルを専攻し、文化服装学院を卒業後渡英。セントラルセントマーチンズやチェルシーカレッジオブアートで学んだ後、2016年に若手デザイナーの登竜門として知られるイエールモード写真フェスティバルのファション部門でグランプリ獲得した。その後、副賞としてプチバトー(PETIT BATEAU)とのコラボコレクションに取り組むほか、グループ展や個展、海外のプロジェクトに参加し、国内外で活動してきた。
 昨年日本に拠点を移し、2018年に公益財団法人日本服飾文化振興財団の若手デザイナー助成制度「JFLF AWARD」の支援デザイナーに選出。10月中旬にRakuten Fashion Week TOKYOの一環として開催された日本とアフリカのファッションプロジェクト「FACE.A-J」に参加し、JFLF賞の助成金を使って製作した2020年春夏コレクションを東京とナイジェリアのラゴスで披露した。
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 コレクションでは、プリントのテキスタイルを使用しワークウェアをベースに大きめのポケットが取り付られたアウターやボトムス、ネオンカラーのギンガムチェックシャツ、ゲームキャタクター風のグラフィックがあしらわれたフーディやTシャツなど約30型をラインナップ。テキスタイルは全てオリジナルで作っており、一部を除いて柄やグラフィックは70年代や90年代の古着などからアイデアを得て自身で描き起こしたもの。単品や同じ柄同士のコーディネートのほか、異なるテイストやタッチの柄物でも組み合わせを楽しむことができるよう色のバランスを考えてコレクションを構成したという。価格帯は2万9,000円〜8万円。これまではプロジェクトのための作品や一点物を主に製作してきたが、今後はプレタポルテにも注力し、卸での展開を本格的に始動させる。しばらくは日本で量産体制を整え、将来的には海外での展開も視野に入れている。
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