高橋巧、レース2で完全勝利も王者に届かず。中須賀が逆転で9度目のタイトル決める/全日本ロード第8戦鈴鹿

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2019年11月03日 16:31  AUTOSPORT web

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全日本ロードレース第8戦レース2を2位で終え9度目のタイトルを獲得した中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)
全日本ロードレース選手権JSB1000クラスは11月3日、鈴鹿サーキットで第8戦の決勝レース2が行われ、高橋巧(Team HRC)が優勝でポール・トゥ・ウイン。中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)は2位に入り、9度目のチャンピオンに輝いた。

 午前に行われたレース1ではランキングトップの高橋巧(Team HRC)が転倒を喫するというまさかの事態が発生。転倒した高橋巧は再スタートを切って追い上げ16位でフィニッシュしたものの、ランキング2番手の中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)が優勝したことでランキングトップから陥落した。その差は9ポイント差。

 前日のレース2予選でポールポジションを獲得したのは高橋巧。2番手は中須賀、3番手は野左根航汰(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)というフロントロウの並びになった。なお、岩戸亮介(Kawasaki Team GREEN)はレース1での転倒によるためか、グリッドにはつかなかった。

 決勝レース2はレース1よりも6周多い20周の争い。午前中に行われたレース1の天候は快晴だったが、午後になると厚い雲がサーキットを覆い肌寒い気候に。手元の計測で気温14度、路面温度17度のドライコンディションで15時20分にチャンピオン決定戦となるレース2がスタートした。

 スタートでホールショットを奪ったのは高橋巧。4番手スタートの水野涼(MuSASHi RT HARC-PRO.Honda)が2番手に浮上。以下、中須賀、野左根、秋吉耕佑(au・テルル MotoUP RT)の順で1コーナーを抜いけていく。

 S字コーナーに入ると5番手の秋吉が中須賀と野佐根をパス。デグナーカーブに入る前には水野もかわして一気に2番手に浮上した。

 高橋巧は秋吉に1秒以上の差をつけて1周目を終えると、その後もハイペースを維持して独走態勢を築こうとする。

 3番手に後退した水野は、後方から迫る中須賀と順位を入れ替えながら1周目を周回。2周目にはスプーンカーブで中須賀が前に出て2番手を奪われた。

 中須賀にかわされた水野は、その後ペースが上がらず。3周目には野左根にかわされ5番手に後退する。

 水野をかわしたヤマハファクトリーの2台はペースを上げて周回。4周目に入ると秋吉の真後ろについた。

 5周目のヘアピンでは4番手の野左根が中須賀の前に出て3番手を奪うと次周の110Rで秋吉をかわして2番手に浮上した。

 野左根にかわされた秋吉はその後ペースが上がらず。7周目に入ると中須賀と後方から迫ってきた渡辺一樹(ヨシムラスズキMOTUL)にかわされ5番手に後退する。

 10周目に入ると野左根、中須賀、渡辺一樹の3台による2番手争いが展開。それと同じタイミングで秋吉が2コーナーでスリップダウン。再スタートは切れずリタイアとなった。

 トップを快走する高橋巧はレース折り返しとなる10周を終えた時点で2番手野左根との差を11秒に広げた。一方、2番手争いはしばらく膠着状態が続く。

 残り3周となると日立オートモティブシステムズシケインで渡辺一樹が中須賀を交わして3番手に浮上。その次の周には1コーナーで野左根に仕掛けるが、ここは野左根がポジションを守った。

 残り2周では渡辺一樹が130Rで再び野左根に仕掛けるがオーバーラン。これで渡辺一樹は4番手に後退した。

 トップの高橋巧は独走のままファイナルラップに入るとそのままチェッカー。レース2をポール・トゥ・ウインで制した。

 2番手争いは最終周の2コーナーで中須賀が野左根を交わして決着。中須賀が2位で終えたことで、2年連続9度目のチャンピオンに輝いた。3位は野左根という結果に終わった。

 全日本ロードレース選手権第8戦鈴鹿のレース2順位結果は以下の通り。

■全日本ロードレース選手権第8戦鈴鹿
JSB1000クラス決勝レース2順位結果(20周)
Pos.No.RiderTeamMotorcycleTypeTotalTime/Delay113高橋巧Team HRCホンダCBR1000RR SP2BS42'03.84421中須賀克行YAMAHA FACTORY RACING TEAMヤマハYZF-R1BS14.98634野左根航汰YAMAHA FACTORY RACING TEAMヤマハYZF-R1BS15.273426渡辺一樹ヨシムラスズキMOTULスズキGSX-R1000L9BS17.780523渡辺一馬Kawasaki Team GREENカワサキZX-10RRBS28.0336634水野涼MuSASHi RT HARC-PRO. HondaホンダCBR1000RR SP2BS40.771712加賀山就臣ヨシムラスズキMOTULスズキGSX-R1000RL9BS44.282835亀井雄大Honda Suzuka Racing TeamホンダCBR1000RR SP2BS44.937915Z.ザイディHonda Asia-Dream Racing with SHOWAホンダCBR1000RR SP2BS54.2221075前田恵助YAMALUBE RACING TEAMヤマハYZF-R1BS54.5281144関口太郎Team ATJホンダCBR1000RR SP2BS1'05.0411219濱原颯道Honda Dream RT 桜井ホンダホンダCBR1000RR SPBS1'07.1391372高橋 裕紀KYB MORIWAKI RACINGホンダCBR1000RR SPPI1'08.1871487柳川明will-raiseracingRS-ITOHカワサキZX-10RRBS1'08.3601571津田拓也TK SUZUKI BLUE MAXスズキGSX-R1000DL1'23.6391618津田一磨Team BabyFaceヤマハYZF-R1BS1'40.7481746星野知也TONE RT SYNCEDGE 4413 BMWBMW・S1000RRPI1'42.2561831小島一浩Honda緑陽会熊本レーシングホンダCBR1000RRDL1'51.7591936今野由寛Moto Map SUPPLYスズキGSX-R1000BS1'51.8932085中冨伸一HiTMAN RC甲子園ヤマハヤマハYZF-R1DL1'53.1472170清末尚樹TeamWITH87KYUSHUカワサキZX-10RRBS2'01.2802277伊藤和輝will-raiseracingRS-ITOHカワサキZX-10RRBS2'08.1222356田尻悠人GOSHI RacingホンダCBR1000RR SP2BS1Lap2437黒木玲徳GOSHI RacingホンダCBR1000RR SP2BS1Lap2522児玉勇太TEAM KODAMAヤマハYZF-R1BS1Lap2630須貝義行チームスガイレーシングジャパンアプリリアRSV4RFBS1Lap-090秋吉耕佑au・テルル MotoUP RTホンダCBR1000RR SPBS12Laps(リタイア)-95生形秀之エスパルスドリームレーシング・IAIスズキGSX-R1000BS14Laps(リタイア)-27柴田義将Team YossyヤマハYZF-R1DL17Laps(リタイア)-64岩戸亮介Kawasaki Team GREENカワサキZX-10RRBSスタート出来ず

このニュースに関するつぶやき

  • 高橋はコレで来季のSBKはサテライト扱いのモリワキ行き決定かな?バウティスタはハスラムとファクトリーってことかな?キヨは全日本復帰?
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