F1第19戦アメリカGP決勝トップ10ドライバーコメント(2)

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2019年11月05日 11:51  AUTOSPORT web

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F1アメリカGP表彰台:ジェームス・アリソンにシャンパンをかけるルイス・ハミルトンとバルテリ・ボッタス
2019年F1第19戦アメリカGPの決勝レースで5位〜優勝のドライバーたちが日曜日を振り返った。

■アストンマーティン・レッドブル・レーシング
アレクサンダー・アルボン 決勝=5位
 アメリカでの初めての週末を楽しんで過ごせたよ。今日は最善を尽くして5位をつかんだ。スタート自体はよかったが、ターン1で残念な展開になった。その場面の録画を見直す必要はあるが、他のマシンに挟まれるようになって、行き場がなくなったと感じた。コーナーに3台並んで入っていくのはちょっと無理だよ!

 単なるレーシングインシデントで、誰も悪くないと思う。でもあの時に縁石を乗り越えなければならなくなって、フロアとフロントウイングが壊れてしまった。それでピットインして大量に時間を失い、レースが台無しになった。あれがなければ、ルクレールと4位争いができたかもしれない。

 ちょっとおかしなレースだったけれど、上位グループに戻るためにオーバーテイクを繰り返して走ったのは楽しかった。セーフティカーが出動せず、フロアにダメージを負った状態で走っていたことを考えれば、うまく挽回できたといっていいんじゃないかな。

■スクーデリア・フェラーリ
シャルル・ルクレール 決勝=4位
 本当にきついレースだった。ファーストスティントではフロントタイヤの感触がよくなかった。グリップを感じられなかったので、一体何が起きたのか調べる必要がある。

 その後の2スティントではましになったけれど、決して素晴らしいといえるレベルではなかった。ライバルたちは速すぎてついていくことができず、孤独なレースだった。その上、チームの一台がリタイアしたのも残念だ。

 タイトルを獲得したルイス(・ハミルトン)におめでとうと言いたい。彼は素晴らしいチャンピオンだ。この栄誉にふさわしい。

■アストンマーティン・レッドブル・レーシング
マックス・フェルスタッペン 決勝=3位
 チームにとってポジティブな週末だった。このタイプのトラックで3位を獲得できたのはうれしいことだ。
 
 最後の数周、イエローフラッグが出たのは痛かった。ストレートの後で追い抜くことができなかった。黄旗がなければ2位でフィニッシュできたと思う。

 レース後、フロアに大きな破損があることに気付いた。マシンにダメージがなければもっと競争力が高かったと思うと残念だ。

 いいスタートを決めて、バルテリについていこうとしたが、彼らの方がペースがよかった。それを思うと、彼から約5秒遅れでフィニッシュできたというのは素晴らしい結果といえるだろう。マシンにダメージがあったのだからなおさらだ。

 2回ストップは正しい戦略だった。僕らにとってそれが最速の戦略だから、別の形で戦うことはできなかったと思う。

 僕らはしっかり前進して、上位争いの場に戻ってきた。これからも楽ではないだろうが、絶対に諦めない。

 ルイスが6度目のタイトルを獲得したのは、もちろん素晴らしいことだ。安定して結果を残さなければ達成できないことであり、彼はその業績に値するドライバーだ。

(レース後記者会見で語り)今日は彼ら(メルセデス)の方が少しだけ速かった。何か起きたときのために遅れずについていこうと頑張った。いいレースをしたと思うよ。前のマシンが見える位置を走れたし、今日のペースは悪くなかった。

 終盤は、バックストレートでイエローフラッグが出ていたから、DRSが使えなかった。それがなければ今日は2位になれたと思う。でも3位表彰台も悪くない結果だよ。

 レース中、おかしなオーバーステアの症状に苦しんでいた。チームからはフロントウイングに小さなダメージがあるせいだと言われたけど、レース後にマシンを見てみたら、リヤタイヤ前の部分のフロアが大きく欠けていた。それがラップタイムにかなり影響していたはずだ。いつ壊れたのか分からないが、レースが開始してかなり早い段階で、おかしな挙動を感じていた。以前には感じたことのないものだ。

 そういう部分で少しツイてなかったけど、それでも表彰台というのは僕らにとって素晴らしい成果だと思う。

■メルセデス-AMG・ペトロナス・モータースポーツ
ルイス・ハミルトン 決勝=2位
 今の気持ちを表現するのは難しい。「至福」という表現でも足りない。もっとずっと大きな感情だ。

 記憶にあるなかで一番きつい一年を過ごしてきた。アップダウンがあって、とても苦労したから、今は胸がいっぱいで、感情を抑えきれない。ファクトリーの皆、ダイムラー・ファミリー、ペトロナスには心から感謝している。全員が懸命に取り組んできたからこそ、この結果を達成することができた。このチームとともに働き、今日のようなパフォーマンスを発揮するためのベースを用意してもらって、このチームで走れることは、光栄なことであり名誉に思う。

 そしてニキ(注:ラウダ。メルセデスのノンエグゼクティブチェアマンを務めたが、2019年5月20日に死去)がここにいてくれたらと心から思う。彼は僕らのことを誇りに思ってくれただろう。ニキがいなければ、この成果を達成することはできなかった。僕らの心のなかには今も彼がいる。

 レース後、両親に会って、父の笑顔を見ることができた。その表情がすべてを物語っている。家族はずっと僕を支えてきてくれた。今日ここにこうして立っているのは彼らのおかげだ。皆に来てもらえてうれしく思う。

 昨日は苦労したが、今日はとにかく挽回して、チームのために1−2を飾りたかった。素晴らしい仕事をしたバルテリを祝福したい。

(レース後記者会見で語り)今年はニキを失い、チームにとって今までないほどに厳しい年だった。彼はチームにとって重要なメンバーだったから、彼を失って僕らはひどく動揺したんだ。

 それにこのマシンは扱いが簡単ではない。開幕戦に臨む時、僕らはライバルたちにかなわないだろうと予想していた。シーズン後半戦も厳しくて、僕らチームにとってこれほどきつい後半戦は初めてだと思う。今年は本当に大変なチャレンジに立ち向かってきた。

バルテリ・ボッタス 決勝=1位
 最初にルイスに心からおめでとうと言いたい。6度のタイトル獲得というのはすごい成績だ。今年も力強いシーズンを送り、全体的に見て彼の方が優れていた。このタイトルにふさわしいよ。
 ルイスは手ごわいライバルだ。ほとんど弱点がなく、ミスも犯さず、安定した走りをする。でも僕もいい流れをつかみつつあるから、来年また激しく戦うことを楽しみにしている。

 僕にとってもチームにとっても素晴らしい週末だった。僕は去年までこのサーキットで苦労してきたから、今日、トップでチェッカーを受けることができて最高の気分だった。

 楽なレースではなかった。スタートはうまく決まり、ファーストスティントは順調だったが、(序盤2番手を走行した)マックス(・フェルスタッペン)をカバーするために2回ストップに変更しなければならなかった。ルイスの1回ストップの方がいい戦略なのではないかと心配したよ。

 正々堂々と戦い、楽しいバトルができた。かなりプッシュする必要があったが、ペースがとてもよかったので、終盤にルイスに追いつくことができた。いいバトルをして、彼をオーバーテイクし、優勝をつかんだ。全力で戦った末に勝つのは、本当に気分がいいね。

(レース後記者会見で語り)プランAは1回ストップだったが、マックスがかなり早めにピットインしたので、彼をカバーするために僕も2回ストップに変更した。1回ストップのルイスが心配だったが、自分のことに集中し、すべてのラップ、すべてのコーナーを完璧に走るよう心がけ、ロスを最小限に抑え、ゲインできるところは最大限にゲインしようとした。楽なレースではなかっただけに、勝つことができて本当にうれしい。
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