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水谷果穂、歌を通して伝えた歌手/女優としての歩み miwaやスピッツのカバーも披露したバースデー公演

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2019年11月11日 11:22  リアルサウンド

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リアルサウンド

写真 水谷果穂
水谷果穂

 水谷果穂が、22歳の誕生日を迎えた11月3日、月見ル君想フにて、バースデーワンマンライブを開催した。


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 2012年から女優、2017年からは歌手としても活躍している水谷。彼女にとって今年は、TBS系金曜ドラマ『凪のお暇』(エリィ役)に出演、テレビ東京系ドラマBiz『リーガル・ハート〜いのちの再建弁護士』のエンディング主題歌「朝が来るまで」を担当、8月には1stアルバム『深呼吸』をリリースするなど、飛躍の一年となった。なかでもその存在を広めた出来事は、4月から放送されたNHK朝の連続テレビ小説『なつぞら』(三橋佐知子役)に出演したことだ。会場には、水谷の成長を記憶に焼き付けたいといわんばかりの多くの観客が集まった。


 バックに飾られた大きな月が暗転すると、サポートメンバーに続いて白いノースリーブワンピース姿の水谷が登場した。大きな月が目印となるこの会場は、“月”の単語がよく出てくる水谷の楽曲に相応しい。青々としたライティングが照らす中、最初に披露したのは「君のステージへ」。風が吹き抜けていくかのような柔らかな手振り、透き通った歌声とともに、その存在が会場へ自然と溶け込んだ。「スプラウト」へ繋げると、ステージ上を移動しながら歌う水谷を、会場中の視線が追っていく。


 「今日は無事に22歳を迎えました。ワンマンとしては2年ぶりということで、ぜひ、みなさんで楽しんでいってください!」と告げ、歌手へと足を踏み入れるきっかけとなった、デビュー曲「青い涙」を届けた。再び、灯りの点いた月は、歌う水谷と重なり、綺麗な絵を描いていた。伸びやかな歌声が染み渡る。


 茶目っ気のある振り付けを踊った「恋のレシピ」、盛り上がりを見せた「ナナイロ」を歌い上げた後に、「なにで(私を)知ってくれました?」と、耳に手をあてながら愛らしく尋ねた水谷。観客から「凪」との声が上がったことで、『凪のお暇』の主題歌であるmiwaの「リブート」をスタンドマイク片手にカバー。自身の楽曲とは異なるロック調の楽曲でも、勢いのある歌声を響かせ、隠された一面を発揮した。


 また、『なつぞら』は、朝ドラ女優としての新たな顔を作るきっかけとなった作品。主題歌であるスピッツの「優しいあの子」も微笑みを浮かべた表情でカバーした。これら2曲のように、自らが出演した作品に付随する主題歌に込められた思いは、自身の楽曲と同じくらい、深く、大切なものなのだろう。続く、『リーガル・ハート〜いのちの再建弁護士』のエンディング主題歌となった「朝が来るまで」も歌いきることで、今年の夏の記録を辿った。


 後のMCで、先日ハワイに行った際に、この会場に埋まる予定の人数分を考慮して、一個一個レジを通してもらう形でお土産を買ったと伝えている最中、スタッフからハート型のバースデーケーキが渡されたのだが、その途端に「待って、これ食品サンプル!」と驚きと喜びの混ざった声を放った。実は、水谷は食品サンプルを集める趣味を持っている。素敵なプレゼントを手に取って笑顔を浮かべた。帰りには、スタッフの手を通して、観客一人ひとりへ、そのお土産が渡された。お土産という名のプレゼント同様に、新たに挑戦したというアコースティックギターを用いての「いつだって」や、初の作詞に挑戦したという未発表の新曲の披露も、観客に向けた、確かなプレゼント。バースデーライブとはいえ、観客へのサプライズも忘れないところからは、水谷の優しさが滲み出ていた。


 自分らしい恋愛の曲だという「空想トレイン」、肩を揺らし、愉快なリズムに乗った「気まぐれ王子様」を経ると、今年一年を振り返るMCへ。昨年の9月から11月は、足の手術で活動休止期間に入っていたため、その後は悔しい思いをすることが多かったが、その分、すごく生きた心地のした1年になったこと、ドラマの撮影を通して人間味のある人になりたいと思えたことを語る水谷の目には涙が光った。その目標を追求する限り、間違いなく、水谷の表現力は、磨かれていく。


 ぴたりと合わさった手拍子が響いた「明日への扉」で本編は終了。後半で一段と歌う表情が柔らかくなっているように見えたのは、“人間味のある人になりたい”と自身の心のうちだけでなく、このステージで誓ったからだろうか。


 アンコールで水谷は、グッズTシャツにロングスカートを合わせた格好で、颯爽と登場。巡り合わせを喜ばしく思えるような楽曲と紹介し、未発表の新曲を届けた。ファンレターや、SNS、ブログのコメントがあるから頑張れると感謝を述べる場面もあったこの日。1stアルバム『深呼吸』の全収録曲、カバー曲2曲、未発表の新曲2曲を取り入れたセットリストを歌い終えて、会場を多幸感に満たし、ライブを締めくくったのだった。


 どこか幼さの残る話しぶりからは、無垢な少女を感じさせることもあるが、まさにその雰囲気に、水谷が愛される理由がある。守られるような雰囲気を残しつつも、今後も、様々な経験を積むことで、表現者、ひいては一人の人間として、新境地へと羽ばたいていく。(小町 碧音)


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