「戸棚の中がグチャグチャ」「クローゼットがすぐ散らかる」「デッドスペースを活用したい」「トイレに収納がない」など、 “片付かない”ちょっとした悩みはありませんか? 整理収納アドバイザー1級で収納ライターの伊藤まきが、イライラする“収納の悩み”を“簡単で安く”解決するコツを提案します!
■今週の相談者>>>K・Nさん(33歳)江戸川区在住
猫にイタズラされない「ゴミ箱」を、買わずに解決したい!
[お悩み写真.1]
区内の賃貸マンションで、猫1匹と暮らしています。留守番中に、キッチンのゴミ袋で遊んでしまい困っています。しつけ云々ではなく、私の対策が問題なのでダンボールで覆っているのですが、見栄えがすごく悪くて……。でも猫のイタズラ防止対策にはとても有効なのです。
[お悩み写真.2]
|
|
以前は、蓋付きのゴミ箱を使っていましたが、登って蓋を開けることを覚えてしまいました。汚れと臭いも気になったので、粗大ごみとして処分したため、蓋付きのゴミ箱を新たに購入する気にもなれず……。失敗も怖いので、簡単に済ませたいと考えています。とはいえ、やっぱり場所をとるし見栄えが気になります。
【整理収納アドバイザー1級・伊藤まきの回答】
Kさん宅に訪問して、ゴミ箱の不満を教えてもらいました。以前に蓋付きゴミ箱で失敗したのはもちろん、購入しても持ち運びが面倒だし、送料もかかる。処分費がかかったし、長く使うと汚れや臭いが気になる。24時間ゴミ出しOKのマンションだから、容量は45Lも必要ないなどの理由がありました。
こまめにゴミを処分できる環境なら、ゴミ箱を買う必要はありません。以前にも、ひとり暮らしなら「ダンボール+100均=ゴミ箱」でOKだという記事をアップしました。今回も、紙袋の中にペットボトルのダンボール箱を入れてゴミ箱にしました。
[After:1]紙袋の中に、ペットボトルのダンボールをオン
|
|
紙袋だけでなく、100均のランドリーバッグをはじめ、包装紙をリメイクしても使えます。これなら、猫ちゃん対策に失敗しても悔やみません。
[After:2]カラボなら猫も乗れない&倒れない!
ゴミ箱は、ニトリのカラーボックス 1,102円(税抜/ライター調べ)の中へ隠しました。中板の位置を自由に変えられるデザインだから、生ゴミを下段に、不燃物を上段にすることもできます。ニトリのカラボなら、住む人ごとに便利なカスタマイズができるのでオススメです! また、手放すときも必要とする人が多いので処分費もかかりません。
|
|
イタズラ防止に「100均ワイヤーネット」が便利!
[After2]ワイヤーネットをかければイタズラ防止に!
以前のゴミ箱は、猫ちゃんにとって360度狙いやすい仕組みでした。カラーボックスの中へ入れたことで、イタズラも防げます。ワイヤーネットは外出時にだけ掛ければよいので、普段使いも簡単です。
しかも、ゴミ箱は汚れたら捨てればOK! 面倒なメンテナンスだってカットできます。ゴミ箱の容量を増やすなら、ペットボトルではなく缶ジュース用のダンボールに変えれば、同スペースに2箱入ります。これも無料で手に入るので、失敗を悔やむ心配もありません。
[Before&After]
そのほか、[Before]では食器棚の上にカトラリーや食品が置いてあったのですが、床に落下しそうで猫ちゃんには危なかったので、こちらも整理。それらをカラーボックスへ移動します。置き場のなかった、ゴミ袋やサランラップの住所も決まってキッチン周りもスッキリです。
こうしてキッチンの動線がスムーズに変わったことで、掃除も簡単になります。また、猫ちゃんの関心を誘う仕掛けも激減したと思います。
[まとめ]
Kさんが考えるとおり、猫を叱るのではなく「ペットに優しい家づくり」が大切です。筆者もペットと暮らしているため、獣医さんに相談しています。例えば、こんな悲しい実話も……。苦しむ猫ちゃんの胃袋に、飼い主のヘアゴムやピンが詰まっていたそうです。また、インテリアを変えたことで目をぶつけて失明した犬もいるんだとか。ペットも老化する時代です。目が見えなくなり徘徊行動をするようになると、モノが多すぎる家は危険とのこと。ペットだけに限らず、子育てや災害時を考えても「シンプルな暮らし」こそ、安心だと思います。
<プロフィール>
伊藤まき(ito maki)
収納ライター・兼・整理収納アドバイザー1級。おがくず工場に生まれ、ホテル清掃員、国鉄系レストランの厨房、内装会社、デパートの搬入搬出など“家事の土台”を極めた生活を経て、出版社入社ののち独立、現在に至る。モノを手放すほど「幸運」が舞い込むジンクスを何度も体感! 貧乏神と決別した実体験をもって、整理収納の威力をお伝えします。
<Instagramはこちらから>
☆☆☆収納のお悩み[何歳でもOK!お住まいどこでもOK!]大募集!☆☆☆
片付けのちょっとした“お悩み”に、収納ライターの伊藤まきさんが、目からウロコの解決方法を提案します! アナタの部屋の「困っている場所」の写真を撮って「お悩み詳細」のコメントを添えて、下記よりご応募ください。