レッドブル・ホンダのアレクサンダー・アルボンは、F1で最も歴史ある象徴的なサーキットのひとつであるインテルラゴスで初めてレースをする機会を楽しみにしているという。
今週末のF1第20戦ブラジルGPを前にアルボンは、「インテルラゴスには多くの歴史があるし、今年ドライブするのを一番楽しみにしていたコースのひとつだ」と語った。
「ドライバー好みのコースだ。僕の好きな、昔ながらのレースに引き戻されるようなところだよ」
「もちろん僕は(インテルラゴスに)行ったことはないけれど、知る限りでは天気が常にトリッキーで、そのせいで週末はいつもエキサイティングになるようだね」
アルボンは先週末、オースティンのサーキット・オブ・ジ・アメリカズで行われたF1第19戦アメリカGPにおいて、ターン1に差し掛かるところで他車と接触してしまったが、最後尾から大きく挽回して5位に入賞したことで幅広い称賛を受けた。
アルボンは走行中のバトルにおけるパフォーマンスの実績から、シーズン最後の2戦であるブラジルGPと最終戦アブダビGPで何も失敗がなければ、2020年のレッドブルのシートの有力候補となるだろうと見られている。
しかしアルボンは先週、2020年のチームにおける自身の立場についてはまだ確信が持てないと認めた。
「答えが分かればいいんだけど、でも僕はそれほど心配はしていないよ」とアルボンは『Sky Sport F1』に語った。
「僕は2020年もF1にいるだろうという十分な感触を得ているからね。これからどうなるか分かるだろう」
アルボンは今年の夏、ジュニアチームのトロロッソ・ホンダからレッドブルへ予想外の昇格を遂げ、マックス・フェルスタッペンのチームメイトとなった。それ以来活躍を見せているアルボンだが、彼は余計なプレッシャーを感じることはないと否定した。
「今年僕はチャンス与えられ、それと同時に(様々なことを)学ぶのに最高のチームメイトも与えられた」
「僕は人生の今この瞬間、このプロセスを楽しんでいるよ。これが永遠に続かないことは分かっているけれどね」
「プレッシャーは自分自身が作り出すものだ。今はF1で最速のドライバーではないのに、最速のドライバーのひとりに対抗していくのは、決して簡単なことではない。でも自分の考え方では、これはどちらかというとチャンスだよ」
またアルボンは最近、新たに6度のF1世界チャンピオンとなったルイス・ハミルトンからも称賛の言葉をかけられており、ハミルトンは「彼の前には明るい未来が開けている」と予想している。
アルボンはハミルトンのコメントを聞いて喜んだようで、「彼はとても親切だね」と述べた。
「彼は、特に僕の世代の誰もがランクを上げていくにしたがって目標としていく人だと思う。ルイスがそのようなことを言ってくれて本当に嬉しいよ」