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田代まさし5度目の逮捕で証明、志村けんは「バカ殿」ではなかった

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2019年11月13日 06:30  週刊女性PRIME

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週刊女性PRIME

写真(左から)志村けん、田代まさし
(左から)志村けん、田代まさし

 薬物がらみでは4度目の逮捕となった田代まさし容疑者(63)。薬物依存からの回復がいかに困難か、改めて感じさせるとともに、イベントなどで披露していた替え歌が話題になっている。

 PUFFYのヒット曲『アジアの純真』の冒頭のメロディーに合わせて、

《アヘン コカイン マリファナ ヘロイン

 たまにやって パーになって

 やらんフリして たまにはやらないか?》

 薬物をネタにしたものだが、これも『め組のひと』が大ヒットした鈴木雅之率いるラッツ&スターに所属していた、田代らしい歌ネタなのだろうか。そういえば、師匠的な存在にあたる志村けんも歌ネタでブレイクした人だ。

志村けんと田代まさしの師弟関係

『東村山音頭』しかり『ヒゲダンス』しかり『カラスの勝手でしょ(「七つの子」替え歌)』しかり。その後、田代と組んだ『志村けんのだいじょうぶだぁ』(フジテレビ系)では『ウンジャラゲ』『婆様と爺様のセレナーデ』を一緒に歌った。

 田代いわく、

志村さんにお前はツッコミのリズムがよいと褒められたなぁ

 ということで、志村なくして、彼がこれほどの大物になることはなかっただろう。しかし、今回の逮捕について、志村は沈黙している。

 田代が盗撮で最初の逮捕となった2000年、「ミニにタコができる」というビデオを作るつもりだったと説明し、この期に及んで笑いをとりにいく彼に世間は冷たい視線を送っていたものだ。

 志村は、そんな彼の復帰に尽力したが、翌年、覚せい剤で逮捕されたのを機に《あいつは最低な事をしたのだから芸能界から消えてもらいたい》とコメントして、突き放した。かつては飲みに連れ歩くなど可愛がっていたから、裏切られた思いだったのかもしれない。

 '04年にはまた覚せい剤で捕まり、実刑に服した。

 それでも、'09年には田代が志村の楽屋を訪れ、土下座して謝罪。『だいじょうぶだぁ』のDVDボックスが発売されるタイミングでの再会でもあり、志村はブログに、

《今は仕事 生活 大変そう 私には今はDVDを出してやる事しか出来ませんが 頑張ってほしい いつか心は通じると信じて 生きる1のマイナスは10挽回しないとね》

 と、綴った。一方、田代も──。

《出所したはいいけど仕事も地位も全てを失って途方に暮れていた頃から1年4か月。地道にコツコツと歩んできて、ついにその宝物である志村さんから声をかけて頂けるところまで来たというのは本当に万感の思いだった》

 と、ブログに書いた。

 が、翌年、今度はコカインで逮捕(薬物がらみでは3度目)され、その後、両者の交流エピソードは伝わってきていない。

志村けんがコメントしない理由は

 こうした経緯を見たうえで、志村を冷たいと感じる人は少ないだろう。実は彼自身、こういう過ちに二度目があってはならないことを肝に銘じている。最初の全盛期を迎えていた81年、競馬のノミ行為で書類送検され、1か月謹慎した過去がある。当時『8時だョ!全員集合』(TBS系)は子どもたちに絶大な人気を誇っていたから、世間の激しい批判にさらされたものだ。

 それ以降、志村に大きな不祥事はない。

 女性がらみでは、3年以上同棲した女性と別れる際「内縁関係」とみなされて財産を半分持っていかれたことを告白している。それ以降、同棲は「3年ごとに」と決め、下半身のスキャンダルを免れてきた。

 このように、危機を回避するための学習能力があるおかげで、40年以上もトップの座に君臨していられるのだ。「バカ殿」どころか「名君」といえる。

 一方、田代は売れっ子になっても驕(おご)ることなく、誰に対しても腰が低かったという。では、なぜ志村を裏切るようなことをしてしまったのだろうか。実は今回、冒頭で触れた替え歌をイベントで披露したあとにも、こんな趣旨の発言を付け加えたりしている。

「反省してないわけじゃないですよ。みなさんを笑わせるために無理してやってるんですから」

 無理して笑いをとらなくても、地道に回復への努力を続けていればよかったのでは……という気がしてしまうが、志村ほど芸にも人生にも自信を持てない田代はとにかく笑わせることで誰かに認めてもらいたい気持ちが強かったのかもしれない。そこに芸人、さらには人間としての業(ごう)があるのだろう。芸と人生をそれなりに区別することができ、失敗を繰り返さない志村には、そんな田代の哀しい本質も見えているはずだ。

 バカ殿ではない志村には“沈黙は金”に徹して、見守るしかないのである。

PROFILE


●宝泉 薫(ほうせん・かおる)●作家・芸能評論家。テレビ、映画、ダイエットなどをテーマに執筆。近著に「平成の死」「平成『一発屋』見聞録」「文春ムック あのアイドルがなぜヌードに」などがある。

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  • 井上陽水、奥田民生あとPUFFYに謝れ!アジアの純真替え歌で歌いやがって!
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  • 志村けんも嘆いていますよ。
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