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雄同士が出会ったら一方が雌に!? 複雑怪奇なお魚の性転換事情

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2019年11月13日 17:00  AERA dot.

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写真いちばん大きな雌が雄に性転換するカクレクマノミ
いちばん大きな雌が雄に性転換するカクレクマノミ
 異性に対して消極的な「草食男子」や乙女的な趣味を持つ「オトメン」など、若者の中性化が顕著になってきたと言われています。ただ、ここでいう中性化とは、社会的な性別という意味合いが強そうです。

【写真】性転換する魚はこちら

 ところが、実は魚たちの世界では、実際に男から女へ、女から男へ……と性転換する種が珍しくなく、性別問題は結構複雑なんです。

 例えば他の魚につく寄生虫を掃除することで知られるホンソメワケベラは、1匹のオスと複数のメスで群れを作って、半径50メートル程度の縄張りの中で生活し繁殖を行っていますが、その1匹のオスがいなくなると、群れの中で一番大きなメスがオスに性転換して縄張りを守り、繁殖を行っていくそうです。

 また、おでこにある大きなこぶが特徴のコブダイは、生まれた時はすべてメスで、大きく成長したメス同士が争い、勝った方がオスに性転換して繁殖を行うそうです。

 他にも、映画のファインディングニモで人気となったイソギンチャクに隠れて身を守るカクレクマノミは、基本的には生まれた時はすべてオスです。そしてその群れの中で一番大きな個体がメスに性転換して、2番目に大きなオスと交尾して子孫を残します。そしてそのメスがいなくなると、2番目に大きかったオスがメスに性転換して、その次に大きなオスとペアになるそうです。

 メスからオスへ、オスからメスへと自由自在というか、なんだか複雑ですね。

 このように、生まれた後で性転換する魚は、全世界に300種類程度いるそうですが、何のために性転換するのでしょうか?

 それは、子孫を残せる確率を少しでも高めて、種としての存続をはかるためなんです。海の中では、地上に比べてはるかに厳しい生存競争が繰り広げられています。そうした中で自分たちの子孫を残し、種として存続していくためには、効率的により大きくて強い個体の子孫を残すことが必要ということなんでしょう。

 こんな例もあります。ダルマハゼは、たまたまオス同士やメス同士が出会った場合、大きい方がオス、小さい方がメスとなるように性転換します。

 広い海の中でやっと出会えた仲間なのに、同性で子孫を残せないということのないための仕組みでしょうか。どちらもほぼ同じ大きさだった場合はどうなるのか気になるところではありますが……。

 身近なところでは、寿司ネタとしても人気の鯛の仲間にも、成長の途中で性転換をするものがたくさんいます。一般的には、真鯛など赤い鯛は生まれた時は両性状態で、少し成長するとほとんどの個体がメスとなり、成熟する頃には雄雌がほぼ半数ずつというややこしい転換をします。

 一方クロダイは生まれた時はほぼ全数がメスですが、ある程度大きくなるとほとんどの個体がオスとなり、成熟する頃には、やはり雄雌が同数になっていくそうです。

 週末は、家族やパートナーと、生まれ変わったらどちらに生まれ変わりたいか?といった話をしながらリラックスした時間を過ごすのもいいかもしれませんよ。

※AERAオンライン限定記事

◯岡本浩之(おかもと・ひろゆき)
1962年岡山県倉敷市生まれ。大阪大学文学部卒業後、電機メーカー、食品メーカーの広報部長などを経て、2018年12月から「くら寿司株式会社」広報担当

このニュースに関するつぶやき

  • 石持 浅海さんの作品「BG、あるいは死せるカイニス 」は、面白かったよ。
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  • 人間は男が女になっても女が男になっても子孫を残せませんね。そこが魚と違う。
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