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楽天は西巻のプロテクト外しに失敗? 巨人・原監督は人的補償廃止を提言 FA交渉激化で議論再燃

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2019年11月14日 16:05  AERA dot.

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写真ロッテの入団テストに合格した西巻賢二内野手 (c)朝日新聞社
ロッテの入団テストに合格した西巻賢二内野手 (c)朝日新聞社

 楽天から戦力外通告を受けた西巻賢二内野手(20)が、千葉県鴨川市で行われているロッテの秋季キャンプで、入団テストに合格した。ロッテが14日に発表した。

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 西巻は楽天の地元・仙台育英高出身。高卒1年目の昨季は25試合に出場、打率.247の成績を残した。今季の高卒新人として注目された広島の小園海斗内野手(19)が、58試合出場で打率.213だったことを考えると、西巻の成績は決して悪かったわけではない。今季は、ショートの茂木栄五郎内野手(25)と、西武からFA移籍したセカンドの浅村栄斗内野手(28)がレギュラーとして固定されたため2試合の出場にとどまったが、2軍で106試合に出場していた。

 ところが楽天は10月18日、「編成上の都合」で西巻に戦力外通告。育成選手として再契約する提案をした。今後の成長が期待される地元選手だけに、驚きが広がった。

 一方、西巻の戦力外には「プロテクト外しを狙ったのでは」との声も出ていた。

 プロテクトとは、FA宣言によって選手を放出することになった球団が、移籍先の球団から28人のプロテクト枠選手のリストの提示を受け、リストに入っていない選手を「人的補償」として獲得できる制度だ。昨季のオフは、巨人にFA移籍した丸佳浩外野手(30)の人的補償として、広島が長野久義外野手(34)を獲得。同じく巨人にFA移籍した炭谷銀仁朗捕手(32)に対しては、西武が内海哲也投手(37)を指名した。両選手とも巨人の“顔”であるベテラン選手で、大きなニュースになった。

 楽天は現在、ロッテからFA宣言をした鈴木大地内野手(30)との交渉を続けている。そのため、人的補償が発生した時の対策として西巻を一時的に戦力外にしたのでは、ということだ。

 もちろん、プロテクト外しのための戦力外はリスクもある。自由契約になれば、選手はどの球団とも自由に交渉できる。支配下選手として契約したい球団があれば、西巻が移籍を選ぶのは当然のことだ。事実、昨季のシーズンオフに自由契約となり、FA交渉が終わった後に巨人と再契約したことで「プロテクト外し」が疑われた巨人の上原浩治氏(今季で引退)は、ブログで<自由契約になってから、他の球団から話は無かったですし、ここでもし話があれば、いろいろ考えることはあったでしょうね>と書いている。

 結果的に、西巻はロッテに移籍する形になった。実際に楽天がプロテクト外しを狙っていたのかはわからない。今季は茂木と浅村が活躍したことから、西巻は「来季はじっくり育成する」というプランになったことも理解できるからだ。また、プロテクト外しを狙った戦力外には、前述のように他球団への移籍というリスクがあり、ルール上の問題もない。

 ロッテにとっては、西巻は「欲しい選手」の一人だったはずだ。仮に鈴木大地が退団となれば、レギュラーの中村奨吾内野手(27)の控えセカンドが補強ポイントの一つとなる。ロッテには西巻の2学年先輩で、2015年夏の甲子園大会で仙台育英が準優勝したときのチームメートである平沢大河内野手(21)もいる。平沢と西巻が二遊間でコンビを組めば、仙台で話題になることは確実。地元・楽天のお株を奪う人気になる可能性も秘めている。その西巻がロッテに入団したことは、プロテクト外しは一時的な“目くらまし”にしかならないことを明らかにした。

 それでも、FAで選手を獲得したい球団にとって、人的補償制度は悩みの種だ。一時的な戦力外という手段を使ってでも、1人でも多くの選手を残したいと思うのも当然だろう。

 巨人の原辰徳監督(61)は11月4日、FAで選手を獲得したことで強制的に移籍させられる選手がいることに「そのこと(人的補償)になった途端、(FA移籍が)暗いニュースになる」と指摘。人的補償制度の廃止を訴えた。

 しかし、一部の球団に実力のある選手がFAで集中してしまえば、戦力の均衡が崩れ、2軍にいる将来有望な選手が、1軍での出場機会が減ってしまうという問題もおきる。

 そこで労組プロ野球選手会は、2軍選手の「飼い殺し」を防ぐため「現役ドラフト」の導入を訴えている。通常のドラフトは、アマチュアの選手を指名するが、現役ドラフトでは各球団で「実力はあるけど出場機会に恵まれていない」選手が対象になる。

 米国や韓国ではすでに導入されていて、米国ではヨハン・サンタナ投手が移籍後にサイ・ヤング賞を獲得したこともある。日本野球機構(NPB)も導入に向けて前向きだ。

 仮に現役ドラフトが実現すれば、人的補償制度を廃止しても「戦力の不均衡」や「若手の飼い殺し」を軽減できる。FAで選手を放出した球団には、現役ドラフトで他球団より優先的に選手を指名できる制度などの優遇措置があれば、FA獲得競争に参加しない球団の理解も得られるかもしれない。

 現役ドラフトについては、入団から何年以上の選手を対象にするのかなど細部で議論すべきことは多い。しかし、どのような制度にも欠点はあるもの。人的補償問題の議論も、現役ドラフトと関連させて議論する必要もあるのではないか。(AERA dot.取材班)

このニュースに関するつぶやき

  • 巨人はFAで獲る側だからこんな提言出てくるんだろうね・・獲られる方の台所事情考えたら保証ぐらいあって然るべきでしょ
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  • 金が全ての虚人軍
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